
夏は汗の臭いが気になりますよね。
職場や学校、電車内などで、
つい他人の視線が気になったり・・・
今回は、何かと気になる「汗」について、
種類とニオイの原因・抑える方法をご紹介します!
もくじ
汗の種類
エクリン汗腺から出る汗と、
アポクリン汗腺から出る汗があります。
エクリン汗腺
エクリン汗腺から出る汗は、気温が高いときや
運動をしたときに出る汗です。
水分、塩分、ミネラルなどで構成されていますが、
ほとんどが水分です。
通常は、サラサラしていて蒸発しやすく、
ほとんどニオイはありません。
アポクリン汗腺
アポクリン汗腺から出る汗は、脂質やタンパク質、尿素などが
多く含まれています。粘り気と独特のニオイがあり、
わきがの原因となる汗です。
ニオイの原因
汗とともに流れ出る皮脂や角質などを、
皮膚表面の雑菌が分解する際に、悪臭を出します。
アポクリン汗腺から出る汗は、脂質やタンパク質などを
含んでおり、これらを雑菌が分解する際に、いわゆる
「わきが臭」と呼ばれる強いニオイが発生します。
一方、エクリン汗腺から出る汗は、ほとんどが水分で、
脂質やタンパク質などの栄養分が含まれないため、
通常は、ほとんどニオイがでません。
エクリン汗腺からの汗でも、臭うケースが・・・
通常はほとんど臭わないエクリン汗腺からの汗でも、
臭ってしまうケースがあります。
原因は、ミネラルです。
気温や運動などにより、体温が上昇すると、
放熱のために、汗をつくろうとします。
汗は、血液中のミネラルと水分で構成されます。
これらが汗腺に取り込まれる際、体に必要な
ミネラル分は、血液に再吸収されます。
このため、通常のエクリン汗腺からの汗は、
ほとんど水分しかない、サラッとしていて
蒸発しやすい汗になります。
ところが、汗腺機能の低下などにより、
ミネラルの再吸収がじゅうぶんに出来なくなると、
ミネラル分を多く含んだ汗が出ることになります。
人間の肌は、通常、殺菌のため弱酸性に保たれていますが、
ミネラル分は、皮膚表面をアルカリ性にしてしまいます。
そのため、皮膚表面の殺菌機能を弱めてしまい、
ニオイの元となる菌を増やしてしまうのです。
汗のニオイを抑える方法
汗のニオイを抑える方法について、
代表的なものを紹介します。
汗腺を鍛えよう
汗腺機能が高まると、ミネラルの再吸収がじゅうぶんに
出来るようになり、汗臭いニオイを抑えることが出来ます。
また、体全体で、まんべんなく汗をかけるようになるため、
ミネラルの再吸収が追いつかないような大量の汗を
かくことがなくなります。
湯船に浸かって汗腺を鍛えよう
夏の暑い日はシャワーだけで済ませがちですが、
湯船に浸かることで、汗腺を鍛えることができます。
夏にオススメなのが、半身浴です。
38度くらいの温度で、みぞおちくらいの深さの
お湯に、30分~1時間程度浸かります。
長時間の入浴は体に負担がかかるので注意してください。
じっくり、ゆっくり汗をかくことで、
汗腺のトレーニングができます。
半身浴については、以下記事の「半身浴が有効!」でまとめています。
入浴後は、クーラーや扇風機の風に
あたらないようにしましょう。
クーラーなどの冷たい風にあたると、せっかく鍛えた
汗腺が閉じてしまいます。
自然乾燥やうちわで乾燥させるようにしましょう。
適度な運動
運動不足だと、汗をかく機会が少ないため、
汗腺機能が衰えてしまいます。
適度な運動を習慣づけて、汗腺を鍛えましょう。
夏の場合、日中は暑いので、朝や夕方に
ウォーキングなどをするのがおすすめです。
私は、夕方に30分程度ジョギングしています。
気分転換にもなりますし、オススメです。
食事に気をつける
普段の食事に気をつけることで、
ニオイの発生を抑えることが出来ます。
ニオイが強くなる食べ物
肉類や乳製品などの、動物性タンパク質
食べ過ぎることで脂質の分泌が増え、
汗のニオイや体臭の原因となります。
ニンニク・ニラ・ネギなど
アリシンという、におい成分が含まれており
汗のニオイが強くなります。
アリシンには、疲労回復や血流改善などの
良い効果がありますが、ニオイを気にするシーンでは
控えたほうがいいでしょう。
アルコール
飲み過ぎると、消化しきれなかったアルコールが
汗として分泌され、ニオイのもととなります。
インスタント食品
フライ麺に含まれる油が酸化すると、「過酸化脂質」
という物質を生み出します。
過酸化脂質は、腸内環境を悪化させ、ニオイの原因
となる悪玉菌を増やしてしまいます。
ニオイをやわらげる食べ物
海藻類
海藻類は、ニオイのもととなる腸内の悪玉菌を排出して
腸内環境をととのえてくれます。
梅干し
梅干しは、体内を「アルカリ性」にしてくれます。
体内の免疫細胞は、弱アルカリ性の状態で活動が活発になります。
抵抗力が強まり、体臭も抑えられます。
余談ですが・・・
一方で、上述のとおり、皮膚表面がアルカリ性になると
殺菌作用が弱まってニオイのもととなります。
アルカリは、体内では好かれ、皮膚表面では嫌われる・・・
まったく逆になるんですね。
緑黄色野菜
体内の活性酸素は、大量に発生すると、身体を
酸化させてしまい、不快な症状をもたらします。
また、脂質と結びついて、悪臭のもととなる
過酸化脂質を作ってしまいます。
緑黄色野菜など、抗酸化作用のある食品を
積極的に食べると、ニオイを抑えることができます。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンは、強い抗酸化作用をもっています。
食事の際の飲み物におすすめです。
まとめ
今回は、汗のニオイを抑える方法を紹介しました。
汗腺を鍛える
⇒ 半身浴・運動
食事に気をつける
⇒ ニオイの原因となる食品を食べ過ぎない
ニオイを抑える食品を食べる
気になるニオイを上手に抑えて、
暑さを乗り切りましょう!