かつて、わたしたちは、生きるために「食べ物」を必死に求めました。
食べ物を手に入れるためなら、どんな危険な道でも、迷わず足を進めました。
今はどうでしょう?
この文章を読んでくださっているあなたは、
食糧不足に悩むことは、あまり無いかと思います。
もちろん、世界には、まだ食糧不足に苦しむ国が、たくさんあります。
ですが、「飽食の時代」を生きる私たちの多くは
たくさんの食べ物に囲まれながら、安全な道を歩んでいます。
・・・ちょっと待って下さい。
その道は、本当に「安全」でしょうか?
足元を、ちゃんと「確認」したことがありますか?
・・・私は、確認を怠ったことがあります。
都内の某企業に勤務し、毎日、遅くまで残業・・・
満員電車と格闘し、心身ともに消耗しながら帰宅・・・
そして遅めの夕食。食べるのは・・・
ファストフード、お菓子、ジュース、コンビニ弁当・・・
これらの食べ物は、一般的に、からだに良いイメージはありません。
ですが、きちんとバランスを考えて食べれば、大切な栄養となります。
当時の私は、何も考えず、ファストフードやお菓子中心の食生活を送りました。
・・・いや、違いますね。そこそこ、考えてはいました。
考えてはいたものの、さほど重要に思っていなかったのです。
要は、甘く見ていたのです。
気づけば、体重は10キロ増えていました。
ニキビが、たくさんできました。
階段の昇り降りが、しんどくなりました。
健康診断で、脂質異常症と言われました。
血圧が高いので、気をつけろと言われました。
気分の悪い日が1週間続きました。
なかなか治らないので、会社を休んで病院に行きました。
食生活について聞かれました。
正直に答えました。
・・・怒られました。
(そりゃそうだ)
それからは、お医者様の指導に従い、食生活を見直しました。
自炊をするようになりましたし、ジュースの量も減らしました。
健康について、そして、「食べ物」について考えるようになりました。
幸いなことに、今では、体調も体重も、元に戻りました。
ですが、ここまで戻すのに、たくさんの苦労と時間をかけました。
・・・さて、話が長くなってしまいましたね。
ここまで読んでくださったあなたは、もう、私が何を言いたいかを、察しているかもしれません。
ですが、あえて、ここでしっかり言わせて下さい。
食べ物は、私たちの健康を維持したり、幸福度を高めてくれます。
しかし、食べ方を間違えると、健康を害したり、気分を悪くしてしまいます。
食糧不足の不安から解消され、安全な道を歩いている・・・と思いきや、
足元をよく見ると、そこは、デコボコとした「オフロード」だったのです。
油断していると、つまづいて、転んでしまいます。
ただ、何度も言いますが、正しい食べ方を続けると、からだは好調を維持します。
何らかの不調を抱えている場合は、しだいに体調が回復していきます。
じつは、「オフロード」には、もう一つの意味があります。
システム負荷(英:loading)を軽減させる(英:off)仕組みのこと。offloadと表現される。
IT・通信系にお勤めの方にとっては、馴染みのある言葉かもしれません。
私は、食べ物も、このオフロード(offload)と同じだと考えています。
正しく食べることで、からだに掛かる負荷を軽くし、体調や気分を楽にしてくれます。
実際、私は、食生活を見直すことで、体調や体重が元に戻りました。
むしろ今は、体調を崩す前よりも、元気です。
たまたまかもしれませんが、風邪も引いていません。
食べ物がもつパワーや可能性を感じながら、毎日を過ごしています。
このブログは、私が痛感した、「食べ物」の大切さに思いを馳せながら、書いています。
私と同じような思いをすることがないように。
つらい思いをしている方が、少しでも早く楽になるように。
すべての人が、幸せになるように。
・・・最後のは、少し大袈裟すぎましたが、そういった気持ちを込めながら、キーボードをたたいています。
舗装されていない「オフロード」は、たしかに歩くのが大変です。
足元がおぼつかなくなり、時には転びそうになります。
ですが、上を向いて、まわりを見てみてください。
そこには、美しい自然が、一面に広がっているはずです。
足元に広がる不安や負担を、少しでも「オフロード」できるように。
これからも、心を込めて、記事を書いていきます。
「食のオフロード」管理人