お風呂が花粉症に効く5つの理由

毎日のお風呂が、じつは花粉症の予防・改善に効果的なことをご存知でしょうか?

この記事では、お風呂が花粉症に効く5つの理由と、入浴時の注意などについてご紹介します。

お風呂でリラックスしながら、花粉症シーズンを乗り切っていきましょう!

 

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花粉症の原因って?

そもそも、花粉症って、どうして起こるのでしょうか?知ってるようで、知らない方も多いと思います。

花粉症対策をするうえで、ぜひ知っておいたほうがよいので、ここでは簡単に説明していきます!

免疫機能の過剰な反応

花粉症はアレルギー反応の一種です。アレルギー反応とは、ウイルスなどの異物から体を守ろうとする免疫反応です。

ところが、免疫機能に狂いが生じると、本来は悪さをしない花粉を「異物」と認識し、抗体をつくってしまいます。

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この抗体が一定量を超えると、ヒスタミンなどといった、アレルギー症状を起こす物質が放出され、鼻水などのアレルギー症状が出てしまいます。

免疫力が低下した影響で、「からだを守ろうとする動きが、過剰になってしまった状態」、これが、花粉症のおもな原因です。

お風呂が花粉症に効く5つの理由

それではこれより本題に入っていきましょう。お風呂が花粉症に有効な5つの理由を、順番にご紹介していきます。

①お風呂で花粉が落ちる

花粉症対策のなかでも、最も基本かつ重要なのが、「花粉を生活スペースに持ち込まない」ようにすることです。

帰宅したときは、まず玄関でコートやカバンなどを軽く払い、花粉を落としましょう。

そして、なるべく早いタイミングで、お風呂に入りましょう。

シャワーで髪や体に付いた花粉を落とすことで、生活スペースに入り込む花粉の量を減らすことができます。

②体温が上がり、免疫力が上がる

先述のとおり、花粉症やアレルギー反応などが悪化する原因のひとつとして、免疫力の低下が挙げられます。

じつは、わたしたちの体は、体温が上がると、免疫力も高まるんです。おもな理由は以下の2つです。

1.血流がよくなる

体温が上がることのメリットとして、血流がよくなる点が挙げられます。

血液中には、細菌やウイルスを退治する白血球が存在しています。

血液が体中をめぐることで、白血球が体全体で活躍できることになり、免疫力が高まります。

2.体内の酵素が活発になる

わたしたちの体内に存在する酵素は、免疫などをはじめ、健康を保つためのさまざまな活動をしています。

この酵素が最も活発になるのが、36.5度前後といわれています。

逆に言うと、体温が36度以下の低体温状態だと、酵素のはたらきが鈍くなってしまいます。

※入浴法について

体温を上げることが免疫力UPにつながることは、なんとなくご理解いただけたかと思います。

では、体温を上げるためには、どうすればいいのでしょうか?

いろいろと方法はありますが、手軽に実践できるのが「入浴」です。

時間がない方や、すぐに温まりたい方は、41℃くらいのお湯に、10分程度浸かっていれば、早く体温を上げることができます。

ただし、熱めのお湯は心臓に負担がかかりますし、じっくり汗をかけないため、疲労回復・リラックス効果が少ないです。

そこで、体に負担をかけたくない方、時間の余裕がある方は、半身浴でじっくりと湯船に浸かることをおすすめします。

半身浴のやり方や注意に関しては、以下の記事でも触れています。

冷え性はお風呂で改善。おすすめの入浴法
冬の半身浴は寒い?対策と注意

簡単にいうと、みぞおちくらいまでの高さのお湯に、30分くらい浸かる方法です。お湯の温度は38℃くらいがいいでしょう。

半身浴をすることで、じっくりと汗をかけます。疲労回復やデトックス効果、リラックス効果が期待できます。

③疲労回復で免疫力が上がる

「お風呂に入れば、疲れも吹っ飛ぶ!」

といったフレーズをたまに聞きますが、これにはちゃんとした理由があります。

お風呂に入ることで、体温が上がり、血流がよくなることは先述したとおりです。

血流がよくなると、血液を通して、酸素や栄養が体全体に行き渡るので、疲労が回復しやすくなります。

また、汗をかくことで、体に溜まった老廃物や疲労物質を排出することができます。

さらに、お湯の水圧によるマッサージ効果も、疲れに効くといわれています。

疲労が回復することで免疫力も高まり、花粉症などのアレルギー反応の抑制につながります。

 

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④お風呂で鼻づまりが改善

花粉症でやっかいなのが、鼻づまりです。息苦しくて不快ですよね・・・

じつは、お風呂に入ることで、鼻づまりが解消するケースがあります。

お風呂の湯気を吸い込むことで、鼻粘膜の血流がよくなり、鼻づまりが一時的に緩和されるんです。

ゆっくり深呼吸しながらお風呂に入ると、リラックスもできるのでおすすめです。

⑤リラックス効果で免疫力向上

「お風呂に入ってリラックス!」

こんなフレーズもよく聞きますよね。お風呂のリラックス効果を実際に体感している方も多いと思います。

じつは、お風呂などでリラックスすることは、免疫力の向上につながるんです。

というのも、わたしたちの免疫力は、「自律神経」のバランスに左右されるからです。自律神経のバランスが乱れると、免疫力が低下してしまうのです。

自律神経とは、緊張・興奮時に優位となる「交感神経」と、リラックスしているときに優位となる「副交感神経」のことをいいます。

基本的に、日中など、活動的な時間帯は交感神経が優位となり、夜など、のんびりした時間を過ごすときは副交感神経が優位となります。

ところが、緊張やストレスが長期化したり、なかなかリラックスできない状態が続くと、交感神経が優位になりつづけてしまいます。

こうなると、自律神経のバランスが乱れてしまい、結果、免疫力が下がってしまうんですね。

お風呂は、このような自律神経の乱れを予防・改善するのに適しています。

38℃~40℃くらいのお風呂に入ると、からだをリラックスさせる副交感神経が優位になります。自律神経のバランスが整い、免疫力の回復・向上につながります。

ただし、お湯の温度を上げすぎると、交感神経が優位になってしまい、興奮状態になってしまいます。

花粉症対策で入浴する際は、お湯の温度を上げすぎないようにしましょう。この点については、すぐ下のトピックでも紹介しています。

【注意①】お風呂の温度について

みなさん、お風呂の温度、何℃くらいにしていますか?

熱いお湯でスッキリするのが好きな方、ぬるめの湯でじっくり半身浴をするのが好きな方、さまざまだと思います。

ただ、花粉症・アレルギー対策という観点ですと、熱い湯は避けたほうがいいんです。

お風呂の温度が42℃を越えてしまうと、アレルギー症状を悪化させるヒスタミンが、体内でつくられてしまうんです。

また、この温度だと交感神経が優位になってしまい、リラックス効果も薄れてしまいます。

熱いお風呂が好きな方もいらっしゃると思いますが、花粉症やアレルギー対策をしたい場合は、温度を控えめにしましょう。

【注意②】水分補給を忘れずに

とくに半身浴などで長時間お風呂に入る場合は、かならず水分補給をしましょう。入浴は、想像以上に水分を消費します。

まず、お風呂に入る前にコップ1杯の水を飲みましょう。喉が乾いてから水を飲むのでは遅いです。

そして、入浴後は失った水分をしっかりと補給しましょう。コップ1~2杯が目安です。

まとめ

今回は、花粉症対策にお風呂が有効な理由を5つご紹介しました。

お風呂に入ることで、花粉を落とせたり、免疫力を高めることができ、結果として花粉症の予防・改善につながります。

よく、時間がないのでシャワーだけで済ませてしまう方がいます。やむを得ない場合は仕方ないですが、花粉症対策をしたいなら、ぜひ湯船に浸かりましょう。

疲労回復・リラックスもできるのでお得です。ただし、水分補給は忘れずに!

 

食べ物で花粉症対策ができます!↓こちらの記事もおすすめです。 花粉症に効く食べ物

 

 

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