
雪道をうまく歩くには、ちょっとした工夫が必要です。
氷のようにカチカチに固まった雪や、アイスバーン状態の道路など、滑りやすいスポットが盛りだくさんです。
雪国に住んだことのある方は、なんとなくイメージや対処法が浮かぶと思いますが、そうでない方にとっては、けっこうやっかいな問題です。
旅行や仕事の出張などで、雪国に行くときは、ちょっとした注意が必要です。
転び方が悪いと、思わぬ怪我をしてしまう可能性もあります。
また、普段雪が降らない地域でも、年に数回は雪が降ることがあります。
雪道の歩き方は、いざという時のために、知っておいて損は無いはずです。
今回は、生まれも育ちも雪国の私が、今までの経験をもとに、雪道の歩き方のコツをご紹介していきたいと思います。
冬を安全に過ごすためにも、みんなで気をつけていきましょう!
もくじ
雪道の歩き方のコツ
さっそくですが、雪道の歩き方のコツをご紹介していきます。
これは、私が普段から意識していることや、準備していることです。
「滑るもんだ」と思っておく
まず、大切なことを覚えておいてください。
「雪道は滑る」
コレです。当たり前すぎて、いまさら宣言する必要もないじゃん・・・と思われるかもしれませんが、けっこう重要です。
雪道を滑らない方法はいくらでもありますが、「絶対に滑らない」ようにするのは無理です。
どんなに歩き方や靴などで対策しても、どんなに運動神経がよくても、転ぶときは転ぶんです。
(もちろん、工夫次第で「転ぶ確率」は減らせますが・・・)
何も考えずに歩くのと、滑ること前提にして歩くのでは、その後の対応に差が出ます。
頭の片隅に、「滑るもんだ」という意識を残しておいてください。
体重をかけすぎない
滑りやすい道の場合、私はなるべく足裏に体重をかけすぎず、そっと歩きます。
「踏み切りすぎないように歩く」と言ったほうが近いかもしれません。
歩く際に、力強く踏み切ってしまうと、滑ったときに対応できないんですよね。
踏切りを浅く、サッ、サッ、サッと、テンポよく歩くのがおすすめです。
前のめりで歩く
滑りやすい冬道を歩くときは、前のめりで歩きましょう。重心を前にするイメージです。
これは、もし滑って転んだ際に、後頭部を打たないためです。
後頭部を強打してしまうと、最悪の場合、重い障害が残るケースもあります。
いくら気をつけていても、どれだけ運動神経がよくても、人間、転ぶときは転びます。
それなら、なるべくダメージが少なくなるような歩き方をしたほうがよいです。
どうせ転ぶなら、「後ろ」ではなく「前」に転びましょう。
両手を使えるようにしておく
滑りやすい道を歩くときは、必ず両手を使えるようにしておきましょう。
バッグや傘などで片手を使ってしまっていると、滑った際にバランスが取りにくくなります。
そしてなにより、転んだ際に上手く手を付けられず、想定外のダメージを受ける可能性があります。
荷物はなるべく、リュックサックなど、両手が使えるタイプのものを使うのがおすすめです。
あと、手袋をしておくと、転んだ際に手のひらを傷めにくいです。
リュックサックで後頭部をガード
リュックサックは、後頭部を守るのに役立ちます。
万が一、後ろ向きに倒れてしまっても、リュックサックが一番先に地面とぶつかるので、衝撃を吸収してくれます。
ただし、リュックサックの中に、ワレモノや電子機器といった、壊れやすいものを入れるのは控えましょう。
後ろ向きで転んだ際に、中身が壊れる可能性がありますし、壊れた破片で背中をケガするかもしれません。
ふわふわな雪の上を歩く
冬道で、比較的安全に歩けるのが、「ふわふわな雪の上」です。
雪の上を歩くとなると、靴や服が濡れるリスクが生じてしまいますが、安全なのは雪の上です。
氷のようにカチカチに固まった雪上を歩くよりは、ちょっと濡れるかもしれませんが、雪を踏みしめながら歩くほうが安全です。
もちろん、ロードヒーティングで雪が溶けている路面があれば最高ですけど・・・なかなかお目にかかれません。
横断歩道に気をつけて
雪国の冬の横断歩道は、とにかく、ツルツルで滑ります。
車が信号待ちの間に、熱で路面の雪が少し溶ける
↓
車が去ると、寒いのでまた凍り、ツルツルになる
これを繰り返すことで、スケートリンクのようなツルツル横断歩道の完成です・・・とてもコワイです。
すべり止めの砂を撒いてくれていることもありますが、そういったケースは小数です。
このような場所は、避けるのが一番です。
もし、どうしても通らなければならない場合は、慎重に歩くしかありません。
その際は、必ず、ゆとりをもって歩いてください。とくに信号には注意です。
横断の際は、いつも以上に時間が掛かります。横断中に転倒する可能性もあります。
私は、青信号がそろそろ点滅するかな・・・という段階で、渡るのは諦めます。
歩きながら、周囲の信号の様子を確認しておくのも大切ですね。
まとめ
今回は、雪道の歩き方のコツについてご紹介しました。
コツといっても、大したことはしていません。心構えと、ちょっとした準備で何とかなります。
よく、「滑らないようにする」とか「転ばないようにする」といったことを重視する方がいます。
もちろん、滑らない工夫は大切ですが、いくら気をつけていても、転ぶときは転ぶんです。
個人的には、「ダメージが少ない転び方」を意識するほうが、からだを守る上では大切だと思います。
寒い日が続きますが、外を歩くときには気をつけて、ゆとりをもっていきましょう!