ブタクサ花粉の時期を地域ごとにまとめました

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花粉症といえば、春を思い浮かべる方が多いと思います。日本で一番患者数の多いスギ花粉がピークを迎えるのが春なので、その印象が強いのでしょう。

花粉症は春だけのものではありません。実は、秋にも流行するのです。その代表格が、ブタクサ花粉です。

原産国アメリカでは、人口の5~15%が、ブタクサ花粉患者と言われています。日本でも、スギ花粉、ヒノキ花粉に続く患者数だと言われています。

今回は、ブタクサ花粉に関する基本的な内容に触れつつ、ブタクサ花粉の飛散時期について、ご紹介します。

 

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ブタクサ花粉とは?

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ブタクサ花粉とは、ブタクサの花粉が原因となって起こる花粉症です。ブタクサは、道端や河川敷などに群生していることが多く、繁殖力の強い植物です。

背丈はそこまで高くはないので、スギ花粉などと比べると、花粉の飛散距離は短いです(数百メートル程度)。

ブタクサ花粉の飛散時期

ブタクサ花粉を予防したくても、いつ花粉が飛散するのかを知らないと、対策はできませんよね。

そこで、ブタクサ花粉が飛散する時期を、地域ごとにまとめました。

なお、以下サイトを参考・引用させていただきました。

⇒ 花粉カレンダー|花粉症ナビ-協和発酵キリン株式会社

データの集計場所・期間は、以下のとおりです(上記引用元サイトの記載を引用)。

各地域を代表して札幌市、仙台市、相模原市、浜松市、和歌山市、福岡市におけるわが国の重要抗原花粉の飛散期間を示した。
これらの抗原花粉は気象条件の変化による変動を考慮し、最近10年間、2002~2011年の重力法による結果を平均して旬ごとの1cm2当たりの花粉数をグラフにした。

北海道

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データなし(0.1個/c㎡/日 以下?)

北海道は、引用元サイトを見ればわかりますが、グラフの表示がありません。

それもそのはず、北海道には、ブタクサがほとんど存在しないそうです。そのため、ブタクサ花粉症は、北海道では存在しないものとして扱われているみたいです。

うらやましいですね・・・確か北海道は、ゴキブリも出ないって言いますし(北海道南部では、最近出るようになったとか)。

いいなぁ、北海道・・・と思っていましたが、調べてみると、北海道には、「シラカバ花粉」という、北国特有の花粉症があるそうで、こちらが猛威を振るうとか。

東北

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飛散時期 : 8月中旬から10月中旬

ピーク    : 9月初旬

東北地方は、他の地域に比べて、少しピーク時期が早いようです。しかも、データによると、ピーク時期は花粉量が5.1個/c㎡/日を超えており、全国的にみると、関東に次ぐ、花粉量となっています。

関東

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飛散時期 : 7月中旬から12月下旬

ピーク    : 8月下旬から9月下旬

関東は、飛散時期、ピーク時期ともに、全国でもっとも長いです。日本でもっとも、ブタクサ花粉が猛威をふるう地域といえるでしょう。とくに南関東では、最近ブタクサ花粉症が増加していると言われています。

8月中旬あたりから花粉量が増え始め、8月下旬からピークを迎え、10月に入ると少し落ち着く、といった流れです。

 

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東海

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飛散時期 : 9月初旬から9月下旬

ピーク    : 9月初旬から9月下旬

東海地方は、データを見ると、そこまで花粉量は多くなさそうです。ピークと言っても、0.05~1.0個/c㎡/日 程度の飛散量です。ちょうど9月に飛散しはじめ、約1ヶ月でおさまります。

関西

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飛散時期 : 8月下旬から10月中旬

ピーク    : 9月初旬から9月下旬

東北や関東より、少し遅れたタイミングで、関西はブタクサ花粉が飛散しはじめます。8月下旬には飛散しはじめ、9月初旬あたりから、花粉量が、1.1~5.0個/c㎡/日 となり、ピークを迎えます。

9月いっぱいまでピークが続き、10月に入ると、飛散量が落ち着きます。10月中旬を過ぎると、ほぼ飛散しなくなります。

九州

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飛散時期 : 9月初旬から10月中旬

ピーク    : 9月下旬

地理的な影響もあり、九州は、全国的にみても、ブタクサ花粉の飛散タイミングが遅いです。9月に入ると、ブタクサ花粉の飛散が目立ちはじめ、9月下旬になるとピークを迎えます。

しかし、ピークの時期は短く、1.1~5.0個/c㎡/日 に該当する飛散量を記録する期間は、9月下旬の1~2週間程度です。

まとめると・・・

各地域ごとのブタクサ花粉飛散時期を紹介しました。これを踏まえて、日本におけるブタクサ花粉の飛散時期の特徴を簡単にまとめると・・・

  • 関東は、ブタクサ花粉の飛散期間・飛散量ともにトップ
  • 東北は、関東に次いで花粉量が多い
  • 北海道はブタクサ花粉が存在せず
  • 東海・九州はブタクサ花粉が少なめ
  • 南部は花粉飛散時期が1ヶ月程度遅れる

ブタクサ花粉は、関東・東北地方中心の花粉症といえそうです。もちろん、他の地域も油断はできませんが・・・。

ブタクサ花粉への対策

ブタクサ花粉は、先述のとおり飛散距離が短いので、スギ花粉などに比べると対策がしやすいです。

  • ブタクサに近づかない
  • マスクなどの着用
  • 帰宅時に、服に付いた花粉を落とす
  • 入浴で髪や皮膚に付いた花粉を落とす
  • こまめに掃除をする

などが、有効な対策となります。

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詳しい対策方法については、こちらでまとめています。ぜひご覧ください。

⇒ 秋の花粉症を予防する5つの方法

まとめ

今回は、ブタクサ花粉の飛散時期を中心に、ご紹介しました。地域ごとに飛散量・飛散時期に差があり、興味深かったです。

夏の終わり頃から、全国的に飛散しはじめますので、しっかりと予防策をとって、対応していきましょう。

 

花粉症対策には、↓こちらの記事もおすすめです。 花粉症に効く食べ物

 

 

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