
花粉症といえば、春を思い浮かべる方が多いと思います。スギ花粉、ヒノキ花粉なんてフレーズを聞くと、ぞっとしてしまいますよね。
ところが、花粉症は春だけではないんです。春夏秋冬、すべてのシーズンで花粉症のリスクは存在します。花粉を生み出す植物や木が存在する以上、残念ながら、花粉症の悩みは消えないんですね。
そして、秋の花粉といえば、「ブタクサ花粉」です!夏から秋にかけて、猛威をふるいます。
・・・とはいえ、適切な予防をすれば、被害はかなり抑えることができます!
今回は、ブタクサ花粉について、原因と予防法をご紹介します!
もくじ
ブタクサ花粉の原因、ブタクサとは?
そもそもブタクサとは何ぞや?って方、多いと思います。花粉対策をするうえで、まずは、相手の情報をおさえておきましょう。
というわけで、さっそく、ブタクサについて、ご紹介します。
ブタクサは、キク科の植物です。北アメリカ原産で、日本には明治時代にやってきたそうです。昭和初期、とくに戦後になって、日本全国に広まりました。
ブタクサの原産地、アメリカでは、人口の5~15%がブタクサ花粉に悩まされているそうです。また、日本においても、スギ花粉、ヒノキ花粉に次いで患者数が多いと言われています。
成長すると、1メートルほどの背丈になります。ブタクサの仲間のオオブタクサだと、2~4メートルまで成長するとか。
ブタクサの名前の由来
ところで、「ブタクサ」って名前、なかなかインパクトありますよね。ちなみに、漢字でも「豚草」と書きます。そのままです。
名前の由来については、複数の説があります。
- 「hog-weed(豚の餌)」を訳したもの
- 豚ぐらいしか食べないから
- 豚ぐらいしか住めない荒れ地でも群生するから
※ただし、「hog-weed」は、正しくは別の植物であり、誤用であったと言われています。
いずれにせよ、なんというか、泥臭さを感じる由来ですね。
オオブタクサは生態系被害防止外来種に指定されています
ブタクサの仲間、オオブタクサは、環境省が定める「生態系被害防止外来種」に指定されています。
繁殖力が強く、周囲の植物を駆逐してしまう点や、「アレロパシー」という、他の植物の成長を阻害する作用を持っている点などから、このような指定を受けています。
なお、「生態系被害防止外来種」の前名称「要注意外来生物」には、ブタクサも要注意外来生物として指定されていました。こちらも、オオブタクサと同じ理由での指定です。
たしかに、戦後のわずか数十年間で、生活エリアのいたるところで見られるようになりましたから・・・すさまじい繁殖力です。
ブタクサ花粉の時期
開花時期は、7月~10月頃。花粉の飛散時期は、8月~10月頃で、ピークは9月~10月といわれています。
ただし、地域ごとに開花時期・ピーク時期などは異なってきます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ブタクサとセイタカアワダチソウ
ブタクサって、どんな植物なの?気になる方も多いと思います。以下、ブタクサの画像です。
見たことある!って方も多いのではないでしょうか。道端や河川敷など、生活エリアに広く群生しています。見つけたら、注意しましょう!
一方、ブタクサによく間違えられる植物として、セイタカアワダチソウが、よく話題になります。こちらは、花粉症の原因となりませんのでご安心ください。
以下、セイタカアワダチソウの画像です。
こうして見てみると、形は似ていますが、セイタカアワダチソウのほうが黄色いですね。
こちらのほうが、花粉を飛ばしてそうな雰囲気がします・・・間違えてしまうのも、仕方ない気がします。。
セイタカアワダチソウについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
ブタクサ花粉の症状
ブタクサ花粉の症状は、春の花粉症とほぼ同じです。
- くしゃみ
- 鼻水・鼻づまり
- 目のかゆみ・充血
- 体のだるさ
などです。
よく、風邪と勘違いされることが多いです。秋の花粉症は、春の花粉症に比べると知名度が低いです。
このため、鼻水などの花粉症の症状が出ていても、「風邪を引いた」と勘違いされることがあります。
もし、「毎年秋になると鼻水が出る」といったような症状が出ている場合は、一度病院に行って、花粉症かどうかを診てもらうとよいでしょう。
そして、もし、花粉症だった場合は、適切な対策をすることで、症状を軽減することができます。
ブタクサ花粉への対策
ブタクサ花粉への対策は、以下の記事で詳しくまとめています。ぜひご覧ください。
とくに、「近づかない」ことが大切です。
まとめ
今回は、ブタクサ花粉について、
原因と対策をご紹介しました。
ブタクサとは・・・
- キク科の植物。北アメリカ原産
- 花粉飛散は8月~10月。9月~10月がピーク
- 背丈1mになる。オオブタクサはもっと高い
- 繁殖力が強い。オオブタクサは生態系被害防止外来種に指定
- セイタカアワダチソウと似ている
ブタクサ花粉症を、風邪と勘違いするケースが見られますので、気をつけて下さい。
1年を通して、油断ができない花粉症ですが、対策次第で、だいぶ症状をを抑えることができます。
秋は過ごしやす季節ということもあり、外出の機会も多いとは思います。しっかりと花粉対策をして、行楽シーズンを楽しみましょう!
花粉症対策には、↓こちらの記事もおすすめです。 花粉症に効く食べ物