熱中症で寒気を感じたときの対応について

ofuro-do_kenkou-001601

 

熱中症の症状といえば、めまいや頭痛、吐き気などを思い浮かべる方が多いとおもいますが、意外なことに、「寒気」を感じるケースがあることをご存知でしょうか?

これだけ暑いのに寒気?ちょっと想像しにくいですよね。でも、逆に言うと、もし寒気を感じた場合は、それだけ「想像しがたい事態」になっているということです。

後述しますが、もし熱中症で寒気を感じた場合は、症状は比較的重く、すみやかな対応が必要となります。

今回は、熱中症で寒気を感じたときの対応方法を中心に、熱中症の基本的な原因と症状も、あわせてご紹介していきます。

 

スポンサーリンク

 

熱中症のおもな症状

熱中症の症状は、症状の重さの度合いに応じて、3段階に分かれます。

  1. めまい、立ちくらみ、手足のしびれ
  2. 頭痛、吐き気、倦怠感
  3. けいれん、体が熱をもつ、意識障害

1453763

1や2などの症状の場合は、日陰に移動して首や脇の下、太ももの付け根などを冷やしたり、水分補給をして安静にするなどして、回復を待ちましょう。

3に記載された状態になった場合は、重度の熱中症と予想されます。救急車を呼ぶなどして、すみやかに対応することが必要です。

熱中症のおもな原因

熱中症のおもな原因は、以下のとおりです。

  • 高温多湿な環境下に置かれる
  • 夏バテや脱水状態といった、体調不良
  • 野外での活動や、激しいスポーツ

necchusyou_ojiisan

日差しが強い場所での作業等やスポーツ等による体温上昇や、大量に汗をかくことによる、水分や塩分・ミネラルの放出などをきっかけに、熱中症はおこります。

また、夏バテなど、体調がすぐれず、抵抗力が弱まっているときにも、おこりやすいです。熱中症を予防するためには、できるだけ、上で挙げた原因要素を取り除く必要があります。

熱中症で寒気を感じる理由

熱中症で寒気を感じたとき、考えられる原因は、「脳の何らかの障害」です。

脳の視床下部という部位は、自律神経機能や内分泌機能をコントロールしており、人間の体温調節も、ここでコントロールしています。

medical_samuke

ところが、熱中症になり、体に熱がたまると、その影響で、視床下部の機能に障害が生じることがあります。すると、暑いはずなのに寒いと感じたり、体温調節機能が低下してしまうといった症状があらわれます。

たとえ意識がはっきりしていて、問題がなさそうに見えても、脳に影響を与えていると思われるので、すぐに対応する必要があります。対応が遅れると、意識障害や脳出血といった症状に発展するおそれがあります。

 

スポンサーリンク

 

その寒気、ホントに熱中症?

寒気といえば、風邪などを想像する方も多いと思います。しかし、熱中症による寒気の場合、以下のように、通常の風邪とは異なった特徴があります。熱中症による寒気かどうかを判断するために、参考になると思います。

  1. 咳や喉の痛み、鼻水・鼻づまりなどの症状が無い
  2. 肌が冷たい・湿っている
  3. 体調が悪かった
  4. 高温多湿な環境での活動をしていた

1については、個人差はあるものの、風邪の場合は、だいたい喉や鼻に異変がみられます。これらの症状がまったく無いのに、寒気を感じたら、熱中症を疑いましょう。

2については、風邪の場合は、熱をもつので、肌が火照って温かい場合が多いですが、熱中症による寒気の場合は、体温調節がうまくいっていないことから、肌が冷たいままです。

3、4については、そもそも、熱中症で寒気を感じるのは、熱中症のなかでも、ある程度、症状が進んでいる状態です。個人差はあるものの、何らかの体調不良を我慢していた可能性が考えられます。

そして、直前に高温多湿な環境で活動をしていた場合は、熱中症の症状による体調不良の可能性が高まります。

熱中症で寒気を感じたときの対応

熱中症で寒気を感じたときは、すぐに救急車を呼ぶのが安全です。先述のとおり、寒気を感じる場合は、脳に何らかの障害が発生している可能性があり、熱中症のなかでも、重い症状であることが予想されます。放置していると、さらに重い症状へと進んでしまうおそれがあります。

救急車を呼ぶなどの対応と合わせて、以下の応急処置を実施しましょう。

  • 日陰など、涼しい場所に移動する
  • 首の両脇や、脇の下、太ももの付け根などを冷やす
  • 少しずつ、水分を補給する

natsubate_girl2

首や脇の下、太ももの付け根などには、太い血管が通っており、冷やす際にもっとも効果があります。ここで注意しなければならないのが、温めてはいけない点です。寒気を訴えたからといって、体を温めては逆効果です。しっかりと冷やしましょう。

また、水分を補給する際は、ゆっくりと、少しずつ飲ませてあげて下さい。このときの飲み物は、スポーツドリンクがおすすめです。水分に加えて、塩分・ミネラルも補給することができます。

gahag-0082162718-1

 

まとめ

今回は、熱中症の基本的な情報をふまえたうえで、とくに寒気が出た時の対応方法についてご紹介しました。

寒気が出た場合は、脳に何らかの障害が起きている可能性があり、すみやかな対応が必要です。少しの対応の遅れが、症状の悪化を招きます。迷ったら、すぐ救急車を呼びましょう。

 

熱中症対策には、こちらもおすすめです!熱中症に効く!飲み物まとめ 熱中症に効く!飲み物まとめ熱中症に効く!食べ物まとめ 熱中症に効く!食べ物まとめ

 

 

スポンサーリンク