
夏になると、気をつけなければならないのがプール熱です。プールでの活動がさかんになる、夏場が流行のピークとなっています。
プール熱と聞くと、小さい子どもが感染するイメージがありますが、大人でも感染するので、油断はできません。
今回は、プール熱についてご紹介します。
もくじ
プール熱とは
プール熱は、正式には、咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)といいます。
アデノウィルスというウィルスが原因で引き起こされる、夏風邪の一種です。プールで感染することが多いため、プール熱といわれています。
感染経路
アデノウィルスは強い感染力を持っています。せきやくしゃみなどの飛沫感染や、接触感染によって感染します。
また、もっとも多いプールでの感染原因は、目(結膜)にウィルスが侵入するケースが多いです。その他、タオルを共同で使うことによる感染も、プールでは多いそうです。
大人が感染するケースとしては、子どもなど、家族からうつされるケースが多いそうです。
どんな症状が出る?
1週間程度の潜伏期間を経て、以下のような症状が出てきます。
- 38~40度の高熱が出る。
- 喉が腫れて、痛みを感じる。
- 目の充血、かゆみ、目やになどが出る
これらの症状が、3日~1週間程度、続きます。
感染を防ぐためには
アデノウィルスは、上述の通り飛沫・接触によって感染します。
感染を防ぐためには、以下の対策が有効です。とくに、お子さんなど、身近な人が感染した場合は、マスクや手袋を着用し、予防につとめましょう。
- 石鹸・アルコール消毒液を使った手洗いをする
- タオル、食器、洗面器などを共有しない
- プールに入ったあとは、よく目を洗う
- 目をこすらない
- 洗濯物は別に洗う
自分が感染してしまったら
現在のところ、アデノウィルスに直接効果のある薬はないそうです。
したがって、感染した場合は、安静にして自然治癒力による回復を待つしかありません。
自然治癒力を高めるためにも、安静にして必要な水分・栄養をしっかり摂ることに心がけましょう。
学校はお休み。大人の場合は・・・
文科省は、プール熱に感染した幼稚園児や小中学生に対し、登園・登校を禁止するよう指示をだしています。
症状がおさまった2日後から、登園・登校が許可されます。それだけ、感染力が強いということですね。
一方、大人の場合ですが、基本的には休まなければいけないところです。感染力が高いので。ですが、どうしても出社しなければならない場合もあるかと思います。
そんなときは、消毒液を使った手洗い、うがいマスクの着用など、最大限、他の人にうつさないような配慮が必要です。
ひどい場合は病院へ
症状がひどい場合や、長引く場合は、すみやかに病院へ行き、医師の診察をうけましょう。
熱があるあいだは、お風呂に入らない
プール熱は感染力が強いので、治らないうちにお風呂に入ってしまうと、他の家族にうつしてしまう可能性があります。
熱が下がらないうちは、お風呂には入らず、タオルで体をふく程度に済ませましょう。もちろん、このとき使用したタオルは共有してはいけません。
まとめ
今回は、プール熱について、予防と対策をご紹介しました。
プール熱の予防としては
- 石鹸・消毒液を使った手洗い
- 感染者が使用したものを共有しない
- 目を洗う、目をこすらない
- 洗濯物をわける
また、感染してしまったら
- 安静にし、じゅうぶんな水分と栄養をとる
- 症状が長引いたり、ひどいときは病院へ
- お風呂は治るまで控える
プール熱は、その名の通りプールがいちばんの感染源です。
でも、プールで泳ぐのって、楽しいですよね。子どもの場合、学校のプール授業が大好きって子も多いと思います。
しっかりとプール熱対策をして、夏のプールを存分に楽しみたいですね!
夏風邪については、こちらの記事でまとめています。 夏風邪の症状まとめ