
貝類には、たくさんのミネラルが含まれています。
こちらの記事では、鉄分の多い貝類ランキングTOP10を紹介します!
鉄分は、血液に含まれるヘモグロビンの主な材料です。
酸素を体全体に運ぶ役割を果たしています。
不足すると、貧血などを引き起こすことがあります。
貝類は、鉄分などのミネラルを多く含んでます。
なかでも、鉄分量の多い貝を、ランキング形式でピックアップしてみました。
貧血の予防・対策などにお役立てください♪
ランキング基準について
100グラムあたりに含まれる鉄分量で順位をつけています。
成分量は、日本食品標準成分表2015年度版(七訂)の値を参照しています。
基本的に、「生」のもののデータを参照しています。
もくじ
【鉄分の多い貝類】10位
画像引用元:クロダイ釣りの科学(房総)
10位にランクインしたのは、イガイです。
100gあたりの含有量は、3.5 mgです。
イガイは、ムール貝とよく煮た二枚貝です。
ただし、ムール貝は外来種なのに対し、イガイはもともと日本に生息している在来種です。
チヌ(黒鯛)の大好物で、釣りのエサとしても使われています。
あまり流通していないため、やや高値で売られています。
旨味成分のグルタミン酸などを多く含んでいます。
【鉄分の多い貝類】9位
9位にランクインしたのは、アサリです。
100gあたりの含有量は、3.8 mgです。
普段食べる機会の多い、おなじみの貝がランクインです。
鉄分のほかにも、カルシウムやビタミンB12など、多くの栄養を含んでいます。
とくに、マグネシウムとタウリンの含有量は、貝類トップクラスです。
あさりの栄養成分については、こちらで詳しく紹介しています。
よろしければ、あわせてご覧ください。
【鉄分の多い貝類】8位
8位にランクインしたのは、エスカルゴ(水煮缶)です。
生のデータが無かったので、水煮缶の含有量を参照しています。
100gあたりの含有量は、3.9 mgです。
フランス語で「カタツムリ」を意味するエスカルゴ。
フランス料理で、よく使われていますよね。
鉄分のほかに、カルシウムが多く含まれています。
【鉄分の多い貝類】7位
画像引用元:玉島魚市場 お魚情報
7位にランクインしたのは、アゲマキです。
100gあたりの含有量は、4.1 mgです。
アゲマキという名前は、昔の人の髪型から付けられたそうです。
国産のものは少なく、ほとんどが韓国・中国などからの輸入モノです。
貝類のなかですと、鉄分のほかに、カルシウムやナトリウムを多く含んでいます。
【鉄分の多い貝類】6位
6位にランクインしたのは、ホッキガイです。
100gあたりの含有量は、4.4 mgです。
湯通しすると、鮮やかなピンク色になります。
店頭に並んでいるものは、ほとんどが湯通しされたものです。
鉄分のほかに、カリウムやマグネシウムなどを豊富に含みます。
【鉄分の多い貝類】5位
5位にランクインしたのは、アカガイです。
100gあたりの含有量は、5.0 mgです。
アカガイの血は、わたしたち人間と同じ赤色をしています。
これは、アカガイの血液にヘモグロビンが含まれているからです。
貝類では、珍しいとのことです。
鉄分のほかに、カリウムやビタミンB12などを多く含みます。
貧血対策におすすめの貝です。
【鉄分の多い貝類】4位
画像引用元:チョウセンハマグリ生貝
4位にランクインしたのは、チョウセンハマグリです。
100gあたりの含有量は、5.1 mgです。
チョウセンという名前がついていますが、実際は、国産の貝です。
宮崎県の日向灘に、おもに生息しているそうです。
普通のハマグリよりも大きく、殻も厚いです。
また、鉄分やカルシウムも多く含んでいます。
【鉄分の多い貝類】3位
3位にランクインしたのは、シジミです。
100gあたりの含有量は、8.3 mgです。
シジミは、もっとも身近な貝類かもしれません。
お味噌汁やパスタ、しぐれ煮など、たくさんの料理で使われています。
栄養面でも優れており、鉄分や亜鉛、カルシウムを多く含みます。
また、肝機能をサポートするオルニチンもたっぷりです。
二日酔い対策などにおすすめです。
なお、しじみの栄養成分については、以下の記事で紹介しています。
こちらも、あわせてご覧ください。
【鉄分の多い貝類】2位
画像引用元:サルボウガイの血
2位にランクインしたのは、サルボウ(味付け缶詰)です。
生のデータが無かったので、缶詰の含有量を参照しています。
100gあたりの含有量は、11.3 mgです。
サルボウは、アカガイとよく似た二枚貝です。
アカガイと同じく、血液にはヘモグロビンが含まれています。
サイズは小さめですが、鉄分をはじめ、亜鉛やカルシウムを多く含みます。
【鉄分の多い貝類】1位
そして、1位にランクインしたのは・・・タニシです!
100gあたりの含有量は、19.4 mgです。
田んぼでよく見るタニシには、じつは、たくさんの栄養が詰まっています。
貝類のなかですと、鉄分やカルシウム、亜鉛の含有量はトップクラスです。
ただし、泥臭さが残りやすいのがネックです・・・。
調理するときは、徹底した泥抜きや、臭みを抑える香辛料などを使いたいところです。
【鉄分の多い貝類】順位表
これまでのランキングを、わかりやすく表にまとめました。
ぜひ、振り返ってみてください♪
単位 | mg/100 g |
---|---|
たにし | 19.4 |
さるぼう 味付け缶詰 | 11.3 |
しじみ | 8.3 |
ちょうせんはまぐり | 5.1 |
あかがい | 5 |
ほっきがい | 4.4 |
あげまき | 4.1 |
エスカルゴ 水煮缶詰 | 3.9 |
あさり | 3.8 |
いがい | 3.5 |
鉄分の吸収率をアップさせるには?
今回ランクインした貝類には、鉄分がたっぷり含まれています。
ですが、注意したいのが、鉄分の吸収率です。
鉄分は、体内で吸収されにくいといわれています。
動物性食品に含まれる「ヘム鉄」で、吸収率が10~20%程度。
植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」では、2~5%といわれています。
そこでポイントとなるのが、鉄分の吸収率をアップさせる食事です。
良質なたんぱく質や、ビタミンCを含む食べ物は、鉄分の吸収率を高めてくれます。
鉄分を補給したいときは、これらの食べ物と一緒に食べるのがおすすめです。
良質なたんぱく質が含まれるのは、以下の食べ物です。
- 肉類
- 魚介類
- 乳製品
- 大豆製品
ビタミンCを多く含むのは、以下の食べ物です。
- 野菜類
- 果物類
- いも類
こちらも参考になるかと思います。
まとめ
以上、鉄分の多い貝類ランキングでした。
1位のタニシは、ちょっと食べるが大変そうですね・・・。
貝類で鉄分をとりたいときは、やはりシジミがおすすめですね。
なお鉄分は、からだへの吸収が悪いことに注意です。
ビタミンCやたんぱく質とあわせて、バランス良く摂取していきましょう♪
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