
この記事では、あさりに含まれる主な栄養成分と、期待できる効能を紹介しています。
また、おすすめの食べ合わせ食材もピックアップしています。
あさりについて知りたい方や、あさりを使った献立を考えている方におすすめです♪
また、個人的に気になったので、あさりとしじみの栄養成分の比較もしています。
こちらも、よろしければ参考にしてみてください。
もくじ
あさりの栄養成分と期待できる効能
貝類はミネラルが豊富なものが多いです。
なかでもあさりは、マグネシウムやカリウムが豊富です。
貧血対策に効果的な、鉄分やビタミンB12なども含まれています。
あさりに含まれる、主な栄養成分について紹介していきます。
【あさりの栄養成分】鉄分
鉄分は、血液中のヘモグロビンの主成分です。
貧血対策には、欠かせないといって良い成分です。
とくに、あさりなどの動物性食品に含まれる鉄分は、野菜などに含まれる鉄分よりも、吸収率が高いです。
たくさん鉄分をとりたいときは、肉類や魚介類などの動物性食品から、鉄分を補給するのがおすすめです。
【あさりの栄養成分】ビタミンB12
ビタミンB12は、鉄分などと同じく、血液中の赤血球をつくるのに必要な成分です。
貧血の予防・改善のために、ぜひとりたいビタミンです。
また、睡眠のリズムを整えている「メラトニン」というホルモンの分泌を調整しています。
睡眠障害の改善などにも、効果が期待できます。
【あさりの栄養成分】マグネシウム
マグネシウムは、体内のさまざまな酵素のはたらきをサポートしています。
なんと、その数300種類以上とも言われているそうです。
とにかく、マルチに活躍しているんですね。
そのほかにも、たんぱく質・糖質・脂質の代謝をサポートしたり、カルシウムの沈着を助け、骨の健康を維持しています。
毎日の食事で、かならず補給したい栄養成分です。
【あさりの栄養成分】タウリン
栄養ドリンクのCMでよく聞くタウリンは、肝機能をサポートするはたらきがあります。
二日酔いや悪酔い対策などで、ぜひとも補給したい成分です。
このほかにも、血液サラサラ効果や、中性脂肪を減らすはたらきもあります。
あさりなどの貝類や、イカ・タコなどに多く含まれています。
【あさりの栄養成分】コハク酸
コハク酸は、あさりなどの貝類や、清酒などに含まれる旨味成分です。
貝類独特の旨味や味わいは、このコハク酸に由来しています。
どうやら、美味しいだけでなく、がん増殖抑制効果もあるとのことです。
加藤範久教授らの研究グループが、貝類や清酒のうま味成分であるコハク酸に
大腸がんや胃がんのがん細胞の増殖を抑制する効果があることを発見しました。
なお、あさりの砂抜きの際に、ちょっと工夫することで、コハク酸を増やすことができます。
方法といっても、砂抜き後に、濡れたペーパータオルをあさりにかけて、常温で3時間ほど放置するだけです。
こうすることで、あさりのなかで、より多くのコハク酸が作られるそうです。
ちょっと時間が掛かりますが、時間のあるときに、ぜひお試しください。
あさりとしじみの栄養成分を比較!
あさりとよく比較されるのが、しじみですよね。
あさりと、しじみって、栄養面では、どんな違いがあるのでしょうか?
個人的に気になったので、調べて比較してみました。
ここでは、主要なミネラル成分について比較しています。
成分名 | あさり 生 | しじみ 生 | 単位 |
---|---|---|---|
ナトリウム | 870 | 180 | mg/100 g |
カリウム | 140 | 83 | mg/100 g |
カルシウム | 66 | 240 | mg/100 g |
マグネシウム | 100 | 10 | mg/100 g |
リン | 85 | 120 | mg/100 g |
鉄 | 3.8 | 8.3 | mg/100 g |
亜鉛 | 1 | 2.3 | mg/100 g |
銅 | 0.06 | 0.41 | mg/100 g |
マンガン | 0.1 | 2.78 | mg/100 g |
※日本食品標準成分表2015年度版(七訂)より引用
あさりのほうが、ナトリウムが多いですね。
これは、あさりが干潟に生息しているからでしょうか。
100グラムあたりだと、カリウムやマグネシウムは、あさりのほうが多く含まれています。
一方、しじみは、カルシウム、リン、鉄分、亜鉛などを多く含んでいますね。
この表以外ですと、ビタミンB12やタウリンは、あさりのほうが多く含まれています。
一方、しじみには、肝機能をサポートするオルニチンが多く含まれています。
いずれにせよ、あさりとしじみには、ミネラルをはじめ、たくさんの栄養成分が詰まっています。
状況にあわせて、バランス良く食べていきたいですね。
なお、しじみの栄養成分については、以下の記事で紹介しています。
こちらも、あわせてご覧ください。
あさりの効果アップ!おすすめの食べ合わせ食材
これまで紹介してきたとおり、あさりには、豊富なミネラルをはじめ、さまざまな栄養成分が含まれています。
これらの栄養成分を、より効果的にいただける、おすすめの食べ合わせ食材をピックアップしました。
あさりを使った献立を考えている時などに、参考にしてみてください♪
あさりとブロッコリーの食べ合わせ
ブロッコリーは、意外にも(?)ビタミンCが多い野菜です。
ビタミンCは、鉄分の吸収を助けるはたらきがあります。
鉄分が多く含まれているあさりとは、相性バツグンです。
とくに、貧血対策におすすめの食べ合わせです。
ブロッコリーのほかにも、ピーマンやゴーヤなどの野菜にビタミンCは多く含まれています。
こちらの記事も、よろしければ参考にしてみてください。
あさりとレモンの食べ合わせ
ビタミンCを多く含む食べ物といえば、レモンです。
あさりと組み合わせることで、さっぱりとした味わいになります。
こちらのレシピのように、パスタにしても美味しそうです♪
あさりとアスパラとレモンのさっぱりパスタ by ヒロ♡kitchen
なお、いちご、柿、キウイなどにも、ビタミンCは多く含まれます。
あさりを食べた後のデザートにおすすめです。
こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
あさりとアジ(鯵)の食べ合わせ
アジ(鯵)は、魚のなかでも、カルシウムが豊富です。
あさりに含まれるマグネシウムは、カルシウムの沈着をサポートしてくれます。
じょうぶな骨や歯をつくるのに、おすすめの食べ合わせです。
アジとあさりの組み合わせといえば、アクアパッツァです。
シンプルな塩焼きも美味しいですが、たまにはイタリアン風にしてみるのもいいですね♪
こちらのレシピがおすすめです。
まとめ
貝類には、ミネラルがたっぷり含まれています。
とくに、あさりにはカリウムやマグネシウム、鉄分などが多く含まれています。
また、貧血対策に効果的なビタミンB12や、肝機能をサポートするタウリンなども豊富です。
鉄分の吸収を助けるビタミンCや、骨や歯をつくるカルシウムとの相性が良いです。
これらを多く含む食材と食べ合わせて、より効果的にあさりを召し上がりましょう♪
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