
里芋を食べたときに、口が痛くなったり、喉がイガイガすることがありますよね。
あの痛みやイガイガって、何が原因なのでしょうか?
そして、防ぐ方法などは、あるのでしょうか?
この記事では、里芋による、口や喉の痛みの原因と、治し方や防ぐ方法をまとめています。
里芋を食べていて、違和感を感じたことのある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
もくじ
里芋で口や喉が痛い・手がかゆくなる原因は?
里芋のアクに含まれるシュウ酸
原因として考えられるのが、里芋のアクに含まれるシュウ酸です。
里芋のシュウ酸は、ゆでることで水中のカルシウムと結合し、シュウ酸カルシウムとなります。
このシュウ酸カルシウム、じつは、トゲトゲした、針状の形をしているんです。
肉眼では見えないほど小さいですが、口の中や喉に入ると、チクチクと突き刺さります。
このチクチクが、口の痛みや喉のイガイガの原因と考えられます。
里芋アレルギーの可能性
上で紹介した、シュウ酸カルシウムによる痛みの場合は、早い段階で症状が治まります。
ですが、不調が長く続く場合は、アレルギーの可能性があります。
アレルギーは、状況によっては、重い症状を引き起こすことがあります。
なので、不調が続くのであれば、いちど、医師の診察を受けてみることをおすすめします。
里芋で口や喉が痛い・手がかゆくなるのを予防するには?
ポイントは、里芋の下ごしらえです。
まず、里芋を茹でるときは、たっぷりの水で茹でましょう。
水の量は、里芋がひたひたに浸かるよりも、多めにするといいです。
水の量が少ないと、里芋のシュウ酸が、じゅうぶんに排出されません。
その結果、シュウ酸カルシウムのチクチクが残ったままになってしまいます。
また、お酢を入れて下茹ですることで、シュウ酸カルシウムや、里芋のぬめりが取れやすくなります。
お湯2リットルあたり、お酢大さじ2杯が目安です。
茹で汁は、かならず捨てましょう。
そのままにしてしまうと、シュウ酸カルシウムを口に含むことになります。
そして、里芋には、しっかりと火を通すこと。
生煮え状態だったり、硬い状態だと、シュウ酸カルシウムが残ってしまいます。
里芋で口や喉が痛いときの治し方は?
もし、里芋を食べて口や喉が痛くなった場合は・・・
ぬるいお湯で、口をゆすぐのが効果的です。
焦らず、優しくゆすいでください。
シュウ酸カルシウムが原因の場合は、少し経てば治まることが多いそうです。
ですが、長時間、痛みやイガイガが続く場合は、アレルギーなどの可能性があります。
いちど、医師の診察を受けてみましょう。
ちなみに余談ですが・・・
里芋を調理中に、手がかゆくなることもありますよね。
手がかゆくなった場合は、薄めたお酢またはレモン汁を手につけて揉み、お湯に浸けましょう。
シュウ酸カルシウムは、お酢や熱に弱いので、かゆみが引きやすくなります。
その他、口や喉がピリピリすることがある食べ物
口や喉がピリピリ痛むことがある食べ物は、ほかにもあります。
たとえば、パイナップルやキウイ、メロンなどです。
これらの食べ物には、たんぱく質分解酵素が含まれています。
たんぱく質分解酵素は、口や舌の粘膜を溶かしてしまいます。
刺激を受けやすくなるため、ピリピリとした痛みを感じやすくなるのです。
もちろん、その人の体調や体質によって、ピリピリするかどうかは変わってきます。
もし、ピリピリしはじめたら、ぬるま湯で口を優しくゆすぎましょう。
長期間ピリピリが続く場合は、アレルギーの可能性がありますので、医師の診察を受けることをおすすめします。
ピリピリ食材についてまとめています。
たんぱく質分解酵素が原因のものが多いです。対策などを記載しています。
パインやキウイなどでピリピリしたことがある方は、ぜひ一度ご覧ください。
まとめ
里芋で口や喉がピリピリ痛むときは、里芋のシュウ酸カルシウムが原因のケースが多いです。
ピリピリしはじめたら、落ち着いて、ぬるま湯で口をゆすぎましょう。
里芋のピリピリを防ぐためには、里芋の下ごしらえが大切です。
たっぷりの水で茹でて、茹で汁は必ず捨てましょう。
お酢で下茹ですると、ぬめりも取れやすくなります。
繰り返しになりますが、もし、長時間ピリピリした痛みや違和感が残る場合は、アレルギーの可能性もあります。
こういった場合は、すみやかに医師の診察を受けるようにしましょう。
里芋の栄養や効能をまとめています
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