モリブデンの効果・効能は?多い・摂取しやすい食べ物は?

 

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この記事は、以下のことについて紹介しています。

 

  • モリブデンの効果効能
  • モリブデンの多い食べ物
  • モリブデンを摂取しやすい食べ物

 

モリブデンは、聞き慣れない栄養成分かもしれません。

ですが、代謝促進造血作用など、体内でさまざまなはたらきをしています。

今回は、そんなモリブデンの魅力について、迫っていきたいと思います。

 

モリブデンとは?

モリブデンは、もともと「モリブデナイト」という鉱石から発見された元素だそうです。

耐熱合金や電熱線、半導体基板など、さまざまな工業製品で使われています。

 

ためしに、「モリブデン」でネット検索すると・・・

さまざまな工業製品や企業サイトがヒットするかと思います。

それくらい、工業分野では重宝されている材料なんですね。

一方で、モリブデンは、あらゆる動物の体内に存在しています。

わたしたちの体内ですと、肝臓や腎臓、副腎などに多く存在しています。

活動するために欠かせないミネラルのひとつとして、体内においても、さまざまな活躍をしています。

モリブデンの効果・効能

ではモリブデンは、体内でどのような活躍をしているのでしょうか。

主な効果・効能について、ひとつずつ見ていきましょう。

造血作用をサポートする

血液をつくるのに必要な成分といえば、鉄分です。

「貧血の原因=鉄分不足」

というイメージが定着していますよね。

 

モリブデンには、鉄分不足の際、肝臓に蓄えられている鉄分を取り崩し、運搬を助けるはたらきがあります。

鉄分の利用を促すことで、血液をつくる作業がはかどるようになります。

このため、鉄分不足による貧血を防ぐのに効果的です。

プリン体の代謝・分解を助ける

モリブデンには、体内の不要なプリン体の代謝・分解を助けるはたらきがあります。

プリン体は、体内で代謝・分解されて、最終的に尿酸となり、体外に排出されます。

その代謝・分解をおこなっている酵素の必須成分として、モリブデンは使われています。

モリブデンの不足による影響は?

モリブデンは、体内に吸収されやすい成分です。

そのうえ、動物性・植物性いずれの食品にも含まれています。

このため、通常の食事で不足することは少ないです。

 

ただし、インスタント食品などといった、加工食品の食べ過ぎには注意が必要です。

これらの食品には、モリブデンの吸収を阻害する、リンなどが多く含まれています。

 

モリブデンが不足すると、以下の症状を引き起こすことがあるそうです。

 

  • 貧血
  • 倦怠感
  • 頻脈
  • 多呼吸

 

上でも述べたとおり、通常の食事で不足することは少ないです。

普段から、バランスの良い食事をこころがけましょう。

モリブデンの過剰摂取による影響は?

体内で余ったモリブデンは、尿として排泄されます。

このため、通常の食事では、過剰摂取を起こすことは少ないです。

ただし、サプリメントの摂り過ぎなどで、モリブデンの過剰摂取が起こる可能性はあります。

 

モリブデンには、銅の排出を促すはたらきがあります。

銅は、鉄分と同じく、血液をつくるのに不可欠な成分です。

銅が不足すると、貧血を引き起こすことがあります。

 

繰り返しになってしまいますが、通常の食事では、過剰摂取が起こる可能性は少ないです。

やはり、普段からバランスの良い食事を心がけることが大切ですね。

モリブデンの多い食べ物ランキング

 

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モリブデンは、どのような食べ物に多く含まれるのでしょうか?

参考として、可食部100グラムあたりに含まれるモリブデン量のランキング表を紹介します。

なお、データは文部科学省HPの食品成分表より引用しています。

 

順位 食品名 含有量 (μg)
1 だいず/[全粒・全粒製品]/いり大豆/青大豆 800
2 だいず/[全粒・全粒製品]/全粒/ブラジル産/黄大豆/乾 660
3 だいず/[全粒・全粒製品]/きな粉/全粒大豆/青大豆 450
4 りょくとう/全粒、乾 410
5 ささげ/全粒、乾 380
5 だいず/[全粒・全粒製品]/きな粉/全粒大豆/黄大豆 380
5 らいまめ/全粒、乾 380
8 だいず/[全粒・全粒製品]/きな粉/脱皮大豆/黄大豆 370
9 だいず/[全粒・全粒製品]/全粒、国産、黒大豆、乾 350
9 だいず/[全粒・全粒製品]/全粒/国産/黄大豆/乾 350
11 だいず/[全粒・全粒製品]/全粒/米国産/黄大豆/乾 300
12 だいず/[納豆類]/糸引き納豆 290
12 だいず/[全粒・全粒製品]/いり大豆/黄大豆 290
14 えんどう/全粒/青えんどう/乾 280
14 えんどう/全粒、赤えんどう、乾 280
16 だいず/[その他]/湯葉/干し/乾 270
17 そらまめ/全粒、乾 260
18 えだまめ/生 240
18 だいず/[全粒・全粒製品]/いり大豆/黒大豆 240
20 つるあずき/全粒、乾 220
20 あまのり/焼きのり 220

 

やはり目立つのが、大豆や枝豆、そらまめなどの豆類です。

ランキング上位を席巻していますね。

また、100グラムあたりの量ということもあり、乾燥品が上位に多くランクインしています。

モリブデンを摂取しやすい食べ物は?

厚生労働省が発表している食事摂取基準によると・・・

モリブデンの摂取推奨量は、1日あたり、男性で30μg、女性で25μgです。

ちなみに、「μg」は「マイクログラム」のことで、1グラムの100万分の1の量です。

 

こちらのコーナーでは、実際にモリブデンを摂取したいときに、おすすめの食べ物を紹介していきます。

スーパーやコンビニで手に入る、おなじみの食材からピックアップしました。

ぜひ、モリブデン補給の参考にしてみてください!

納豆

納豆1パック(40g)あたりに、120μgくらいのモリブデンが含まれています。

もうこれだけで、1日あたりの推奨量をクリアしていますね。

きなこ

きなこ8グラムで、約30μgのモリブデン量です。

お餅やお菓子にかけたり、ミルクや豆乳に混ぜて飲むのも美味しいですね。

豆腐

豆腐1丁(400g)のなかに、160μgのモリブデンが含まれています。

だいたい80gくらいの量で、1日あたりの推奨量(25~30μg)が満たされます。

枝豆

枝豆6~7サヤ(12g)くらいで、だいたい30μgのモリブデン量です。

ビールのおつまみとして食べることで、プリン体の分解も進みます。

まとめ

今回は、モリブデンの効果・効能と、摂りやすい食べ物について紹介しました。

モリブデンは、豆腐や納豆、枝豆などといった豆類に多く含まれます。

あまり馴染みのない成分ですが、プリン体の分解促進や造血作用など、体内に欠かすことのできない必須ミネラルです。

 

通常の食事では、過不足するケースは少ないですが・・・

サプリメントの摂り過ぎや、加工食品の食べ過ぎには要注意です。

バランスの良い食事を、普段から心がけていきましょう。

 

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