
縁起物として親しまれている鯛(たい)は、栄養面においても魅力的です。
良質なたんぱく質、各種ビタミン等、わたしたちの健康をサポートする栄養成分が多く含まれています。
そのうえ、脂質も少ないので、ダイエット中や、からだに負担をかけたくないときに最適です。
今回は、鯛の栄養成分や、期待できる効能、そして、効果的な食べ合わせを中心に紹介します。
後半には、新鮮な鯛を見分けるポイントにも触れていますので、お買い求めの際に少しでも参考になれば幸いです。
もくじ
鯛(たい)に含まれる栄養成分と効果・効能
さっそくですが、鯛に含まれる栄養成分や、期待できる効果・効能を見ていきましょう。
良質なたんぱく質
魚介類に含まれるたんぱく質は、体内に効率よく取り込まれやすいつくりとなっています。
もちろん、鯛にも良質なたんぱく質がたっぷりと含まれています。
たんぱく質は、わたしたちのからだをつくるのに不可欠な成分です。
筋肉や内臓、肌や髪、免疫抗体や神経伝達物質など、体内のさまざまな物質の原料となっています。
毎日の食事で、しっかりと補給していく必要があります。
ビタミンB1
鯛には、魚介類の中でも、多くのビタミンB1が含まれています。
ビタミンB1は、私たちが食事などで摂取した糖質を、効率よくエネルギーに変換するための手助けをしています。
また、中枢神経や末梢神経などといった神経機能を、正常に保つはたらきもあります。
疲労回復や、集中力の維持などのために、欠かせないビタミンです。
ビタミンD
ビタミンDには、カルシウムの吸収率を高めるはたらきがあります。
カルシウムは、骨や歯の健康維持に欠かせない栄養素ですが、体内への吸収率が低く、不足しがちです。
カルシウムを摂りたいときは、ビタミンDを含む食べ物を合わせて食べると効果的です。
ビタミンE
鯛のビタミンE含有量は、魚介類のなかでも多いです。
ビタミンEには抗酸化作用があり、細胞の酸化(サビつき)を防ぐ役割を果たしてくれます。
アンチエイジングや動脈硬化予防などに効果的なビタミンです。
セレン
鯛には、セレンも多く含まれています。
とくに、アマダイ(甘鯛)には、魚介類トップクラスの量が含まれています。
※正確には、アマダイはタイ科には属していません、いわゆる「あやかり鯛」ですね。
セレンには強い抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。
また、ビタミンCの再生や、ビタミンEの吸収促進など、抗酸化力を高めるサポートもしてくれます。
タウリン
栄養ドリンクのCMでもおなじみの成分ですね。
鯛にも、多くのタウリンが含まれています。
血中コレステロールを抑制したり、肝機能を改善するはたらきがあります。
コラーゲン
鯛の頭部や目玉周辺には、コラーゲンがたっぷり含まれています。
お肌のハリや健康を保つのにおすすめです。
鯛(たい)の効果を高める!おすすめの食べ合わせ
ここからは、鯛の効果をより高める、おすすめの食べ合わせを紹介します!
βカロテンと組み合わせて、免疫力アップ
体内の免疫抗体は、たんぱく質によってつくられています。
このため、良質なたんぱく質を含む鯛を食べることは、免疫力を高めることにもつながります。
そして、さらに免疫力を高めたいときにオススメなのが、βカロテンを含む食べ物との組み合わせです。
βカロテンには抗酸化作用があり、細胞のサビつきを防いでくれます。
また、βカロテンは体内に入ると、必要分がビタミンAに変換されます。
ビタミンAには、粘膜の機能を正常に保つはたらきがあり、細菌やウイルスの侵入を防ぐことで、免疫力を高めてくれます。
βカロテンは、以下のとおり、緑黄色野菜に多く含まれています。
βカロテンが多い食べ物
- にんじん
- 赤ピーマン
- ほうれん草
- しそ
- モロヘイヤ
鯛を召し上がるときに、付け合わせとして緑黄色野菜を添えたり、副菜としてサラダを加えると、免疫力アップに効果的です。
ビタミンCと組み合わせて、美肌・アンチエイジング効果アップ
鯛に含まれる良質なたんぱく質と相性が良いのが、ビタミンCです。
ビタミンCは、コラーゲンの生成を促進し、美肌効果を高めてくれます。
また、鯛に含まれるセレンは、ビタミンCの再生を促し、抗酸化力を高めてくれます。
細胞の酸化を抑えてくれるため、アンチエイジングにも効果的です。
ビタミンCを多く含む食材は、緑黄色野菜や果物です。
ビタミンCが多い食べ物
- ブロッコリー
- ピーマン
- トマト
- 柑橘類
- イチゴ
- キウイ
食後のデザートに果物を添えたり、副菜にサラダを加えると効果的です。
鯛(たい)を見分けるポイント。新鮮で美味しいものを選ぶには?
「腐っても鯛」という言葉がありますが・・・
なるべくなら、新鮮で美味しい鯛を食べたいですよね。
ここでは、お店で鯛を選ぶときに、ぜひチェックしたいポイントを紹介します。
新鮮な鯛を見分けて、より美味しく鯛を召し上がりましょう!
目の色が澄んでいるもの
黒目がハッキリとしていて、白目の色が濁っていないものがおすすめです。
胴体が、鮮やかな赤色のもの
鮮度が落ちてくると、だんだん色が淡くなってきます。
鮮やかな赤色をしていて、表面にハリ・ツヤがあるものを選びましょう。
切り身の場合は、透明感のあるものを
白く濁っていたり、茶色っぽくなっているものは、鮮度が落ちている可能性があります。
まとめ
今回は、鯛の栄養成分や効能、おすすめの食べ合わせを中心に紹介しました。
たんぱく質や各種ビタミン、セレンなど、多くの栄養を含んでいます。
そのうえ、脂質が少ないので、ダイエット中でも比較的安心です。
ビタミン豊富な野菜と合わせることで、美容・健康効果も高まりますので、ぜひ一緒に食べましょう。