
お寿司や刺身、スープやバーベキューなど・・・
さまざまな料理で活躍中なのが、ホタテです。
生で食べたときの、プリプリとした食感や、ほのかな甘み・・・
煮たり焼いたりして食べたときの、心地よい弾力と、噛めば噛むほど出てくる旨味・・・
正直、書ききれないくらいの魅力があります。
魅力的なのは、味や食感だけではありません。
ホタテには、毎日をタフに過ごすための栄養が、たっぷり詰まっています。
今回は、ホタテに含まれる栄養成分や、期待できる効能、効果的な食べ合わせを中心に紹介します。
寒くなってくると、ホタテがますます美味しくなります。
今のうちに、ホタテの魅力をチェックしておきましょう!
もくじ
ホタテに含まれるおもな栄養成分は?
ホタテのカロリーは100gあたり72kcalで、魚介類のなかでも低カロリーな食材です。
そのうえ、タウリンや、鉄分・亜鉛などのミネラルが、たっぷりと含まれています。
ホタテに含まれる、おもな栄養成分を見ていきましょう。
- カリウム
- 鉄
- 亜鉛
- タウリン
- ビタミンB2
- ビタミンB12
- 葉酸
- イノシン酸
- グルタミン酸
ホタテといえば、あのプリプリとした食感と、独特の甘みです。
甘さのヒミツは、貝柱に多く含まれるグリコーゲンにあります。
グリコーゲンは糖タンパクの一種で、疲労回復に効果的です。
また、イノシン酸やグルタミン酸といったうま味成分を含んでいるため、料理のだしとしても利用されます。
その他にも、肝機能改善など、さまざまな効果が期待できるタウリンや、カリウム、鉄、亜鉛などといったミネラルを多く含みます。
ホタテの効能は?
それでは、ホタテに期待できる効能について見ていきましょう。
肝機能改善
ホタテには、肝機能改善に効果的なタウリンが多く含まれています。
とくに、旬の冬場のホタテには、よりたくさんのタウリンが詰まっています。
タウリンといえば、よく栄養ドリンクの成分に含まれていますよね。
テレビCMなどでも、「タウリン○○グラム配合!!」なんてフレーズをよく聞きます。
タウリンには、肝細胞の再生や、細胞膜を安定させる効果があり、肝機能を改善させる効果が期待できます。
お酒を飲みすぎたときなどに食べると、疲れた肝臓を癒やしてくれるでしょう。
余分なコレステロールを減らす
余分なコレステロールは、動脈硬化の原因となります。
動脈硬化は、進行すると、脳梗塞や心筋梗塞といった重い症状を引き起こします。
ところが、動脈硬化は自覚症状が少ないため、放置されがちです。
気付かずに症状が進行し、ある日突然、重い症状に見舞われる、といったケースも多いそうです。
タウリンには、体内の余分なコレステロールを減らすはたらきがあるといわれています。
コレステロール値が気になっている方は、ホタテをはじめ、バランス良い食事を摂るように心掛けましょう。
高血圧予防
ホタテに含まれるカリウムは、ナトリウムとともに細胞内外の浸透圧のバランスを調整しています。
体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を促すため、塩分の摂り過ぎによる高血圧の予防に効果的です。
「最近、塩分摂りすぎてるかな・・・」
と感じたときは、ぜひ食べてみてください。
貧血予防
ホタテには、血液をつくるのに欠かせない鉄分やビタミンB12、葉酸が多く含まれています。
このため、貧血の予防・改善に効果的です。
これらの成分は、貝柱を除く部分にも多く含まれますので、ムダなく食べたいところです。
美容効果
ホタテには、亜鉛が多く含まれています。
亜鉛は、たんぱく質の合成に関与する成分で、髪や爪の健康維持には欠かせません。
また、亜鉛はビタミンCなどと同様に、コラーゲンの生成にも関わります。
ハリのあるお肌づくりのためにも、ぜひ摂りたい成分です。
また、ホタテには、ニキビや肌荒れの予防・改善に効果的なビタミンB2も多く含まれています。
体を美しく保つために、ホタテは大いに役立ってくれます。
ホタテの効果を高める食べ合わせ
上で紹介してきたとおり、ホタテにはさまざまな効能が期待できます。
ここでは、効果をさらに高める、おすすめの食べ合わせをいくつか紹介します。
抗酸化作用で、肝機能改善効果アップ
細胞を酸化させる原因となる活性酸素は、肝臓にもダメージを与えます。
ホタテに含まれるタウリンには肝機能改善効果がありますが、抗酸化作用をもつ食べ物と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
抗酸化作用をもつ食べ物を、いくつか例にあげます。
ポリフェノール類
緑茶、ごま、ぶどう、玄米
抗酸化ビタミン(ビタミンA、C、E)
レバー、にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ、アーモンド
ビタミン豊富な食材と合わせて、美容効果アップ
ホタテには、コラーゲンの生成に関わる亜鉛が多く含まれています。
同じく、コラーゲンの生成に不可欠なビタミンCを含む食べ物と合わせると、より高い効果が期待できます。
ビタミンCが多い食べ物といえば、緑黄色野菜や果物ですが、ホタテと合わせやすいのは、やはり緑黄色野菜でしょう。
まとめ
今回は、ホタテの栄養と効能、おすすめの食べ合わせを中心に紹介しました。
タウリンをはじめ、カリウムや鉄分などのミネラル、ビタミンB2や葉酸などが、たっぷり含まれています。
肝機能改善やコレステロール減少、貧血予防など、さまざまな効能が期待できる食べ物です。
旬のホタテは、タウリンをはじめ、より多くの栄養を含んでいます。
ホタテが美味しい冬の季節は、ぜひ、栄養満点のホタテを味わってみてください!