
冬の鍋の主役といえば、タラ(鱈)です!
雪が降る季節によく獲れることから、漢字で鱈(タラ)と書くようになったそうです。
ほどよくダシが染み込んだ切り身は、ホクホクしていて、冬の厳しさを吹き飛ばしてくれます。
今回は、そんなタラに秘められた栄養や効能、おすすめの食べ合わせなどを紹介します。
寒い季節は、ぜひタラで温まりましょう!
もくじ
タラに含まれる主な栄養や特徴は?
まずは、タラに含まれる栄養成分を見ていきましょう。
- たんぱく質
- ビタミンB1
- ビタミンD
- イノシン酸・グルタミン酸
- ヨウ素
- グルタチオン
タラ(鱈)には、良質なたんぱく質が多く含まれています。
アミノ酸のバランスの良さを示す「アミノ酸スコア」という指標があります。
魚介類は、アミノ酸スコアが高いものが多いです。
タラ(鱈)も、アミノ酸スコアでは堂々の100点満点です。
このほかにも、タラ(鱈)は、ビタミンDや、抗酸化作用のあるグルタチオンを多く含んでいます。
タラの特徴として、脂質が非常に少ない点が挙げられます。
全体に占める脂質の含有量は、なんと1%未満です。
ダイエット中でも、比較的安心して食べられますね。
脂質が少ない分、味はわりと淡白ですが、噛めば噛むほど旨味が出てきます。
これは、イノシン酸やグルタミン酸といった旨味成分を多く含んでいるためです。
また、身が柔らかくてほぐれやすく、消化にもよいので、お年寄りの方でも食べやすい魚です。
ただし骨は固いので、しっかり取り除いてから食べるようにしましょう。
タラの効能は?
それでは、タラに期待できる効能について見ていきましょう。
冷え性の改善
寒い季節になると、しんどいのが「冷え」です。
手先や足先など、冷え性に悩んでいる方は多いと思います。
冷え性対策として効果的なのが、たんぱく質をしっかり摂ることです。
たんぱく質は、エネルギーに変換される過程で熱を生み出します。
この熱が、からだを温めてくれます。
その他にも、わたしたちは筋肉からも熱を生み出しています。
筋肉をつくる原料といえば、もちろんたんぱく質です。
タラには良質なたんぱく質が含まれていますので、寒い季節には特におすすめです。
冷え性対策の食べ物はこちらで紹介しています
たんぱく質は、冷え対策に欠かせません。
美容効果
たんぱく質は、コラーゲンの原料となる成分です。
お肌のハリや健康維持のためには欠かせません。
また、タラには、抗酸化作用のあるグルタチオンが含まれています。
老化の原因となる活性酸素を取り除いてくれるため、アンチエイジング効果が期待できます。
そして何より、低カロリー・低脂質な点がうれしいところです。
ダイエット中でも比較的安心して食べられます。
カルシウムの吸収率を高め、骨や歯の強化をサポート
カルシウムは、骨や歯の原料となります。
タラに含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収率を高めるはたらきがあります。
カルシウムの吸収率は低く、乳製品で50%程度、魚介類や海藻類で30%程度といわれています。
このため、ビタミンDなど、カルシウムの吸収をサポートする成分と一緒に摂ることが大切です。
タラの効果を高める食べ合わせは?
ここでは、タラの効果をより高める、おすすめの食べ合わせを紹介します。
チーズと合わせて、カルシウム吸収率アップ!
タラには、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDがたっぷり含まれています。
カルシウムたっぷりのチーズと組み合わせることで、カルシウムを効率よく摂ることができます。
こちらのレシピのように、チーズ焼きなどにすると美味しいです。
鱈の明太チーズ焼き by ちろ姫モン
ところで、タラ&チーズといえば・・・
おつまみの定番「チーズたら」は、効率的にカルシウムを補給できる、見事なマッチングです。
カルシウムが足りないかも・・・と感じたときにオススメです。
ネギやショウガと合わせて、体を温める!
寒い日におすすめなのが、ネギやショウガなど、体を温める食材との組み合わせです。
タラ鍋をつくるときは、ぜひ具材として使いたいところです。
ショウガは、おろして醤油と混ぜて「タレ」として使うと、品の良い味わいになります。
もっと体を温めたい場合は、キムチ鍋にするのもおすすめです。
淡白で旨味を含んだタラと、キムチスープがとってもよく合います。
タラの身崩れを防ぐには?
美味しいタラ鍋ですが、ちょっとやっかいなのが、タラの身崩れですよね。
お箸でつまんだら、「ポロッ」と身がほぐれてしまい、「ポチャン」と鍋に落ちる・・・
おそらく、たくさんの方が経験していると思います。
私もよくやりますが、あれって、バラバラに崩れちゃうと、鍋の底まで探さなきゃいけないんで、面倒なんですよね・・・(^_^;)
なんとか身崩れを防げないかなぁ・・・と思って調べてみると、
過去にNHKの「あさイチ」という番組で、タラの身崩れの防ぎ方を紹介していたそうです。
身崩れを防ぐコツその1.は「片栗粉を薄くまぶす」こと、その2.は「穴あきのお玉にたらを置き、90℃のお湯で5秒ぐらい湯引きし、氷水に入れて身を締める」こと。
引用元:cookpadニュース|【身崩れ、匂いの悩みを解消!】旬のたら、徹底活用術
なんでも、90℃という温度が大切だそうです。
90℃より低いとコラーゲンが流出して、身がパサついてしまうのだとか。
今年のタラ鍋は、さっそくこの方法を試してみようと思います!
まとめ
今回は、タラの栄養や効能、おすすめの食べ合わせなどを中心に紹介しました。
魚介類の特徴でもある、たんぱく質やビタミンDなどを多く含みます。
低カロリーなので、ダイエット中の方にもおすすめです。
カルシウムとの相性が良いので、チーズなどの乳製品と合わせて食べると効果的です。
寒い季節は、おいしいタラを食べて、寒さを乗り切りましょう!
その他の魚の栄養は、こちらで紹介しています
栄養を多く含む魚をまとめています。
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