
落花生・ピーナッツは、アーモンドやカシューナッツと同じ「種実類」に分類されています。
見た目は小さいですが、その実には、たくさんの栄養が含まれています。
アルコールとの相性も良く、おつまみの定番としても愛されています。
その他にも、さまざまな効能が、落花生・ピーナッツには秘められています。
今回は、そんな落花生・ピーナッツの栄養と効能、効果的な食べ合わせなどを中心にご紹介します!
もくじ
落花生とピーナッツって、同じ?違う?
落花生・ピーナッツの栄養をご紹介する前に・・・
そもそも、落花生とピーナッツって、同じものなのでしょうか?
それとも、違うものなのでしょうか?
「もちろん、同じものでしょう!」
「同じだと思うけど・・・あれ、ちょっと待てよ・・・」
普段、あまり意識することではないので、
いきなり聞かれると、戸惑うかもしれません。
結論からいうと、同じものです。
辞書では、落花生について、以下のように解説しています。
栄養価の高い食用豆の一種。殻は、中央部分がくびれており表面は網状になっている。なお、ピーナッツは食用とする種子の部分のみを指すことが多い。
引用元:weblio辞書「落花生」
ざっくり言うと・・・
- 殻付きのものが「落花生」
- 殻を取ったものが「ピーナッツ」
といった感じでしょうか。
その他にも、
- 和菓子に使われるときは「落花生」
- 洋菓子に使われるときは「ピーナッツ」
と呼ぶことが多いです。
「言われてみると、確かに!」
と感じた方も多いのではないでしょうか?
お友達や家族に、クイズ感覚で聞いてみると、面白いですよ!
落花生・ピーナッツの栄養成分と効能
それでは、ここから本題に入っていきましょう。
落花生・ピーナッツに多く含まれる成分と、期待できる効能について紹介していきます。
疲労回復や生活習慣病予防、悪酔い防止など、さまざまな効果が期待できます。
ビタミンB1
ビタミンB1は、おもに糖質の代謝をサポートしているビタミンです。
食事などで摂取した糖質を、活動するために必要なエネルギーに変換しやすくしています。
このため、疲労回復に効果的です。
パントテン酸
パントテン酸は、糖質・たんぱく質・脂質の代謝に関わる補酵素をサポートします。
ビタミンB1と同様に、疲労回復に効果的です。
ほかにも、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らすはたらきがあります。
動脈硬化の予防など、生活習慣病対策に効果的です。
ナイアシン
ナイアシンは、ビタミンB群の仲間です。
パントテン酸と同じく、糖質・たんぱく質・脂質の代謝に関わる酵素をサポートします。
また、悪酔い・二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を助けます。
このため、お酒を飲む前や、飲酒中のおつまみにオススメです。
ビタミンE
落花生・ピーナッツをはじめ、種実類には、ビタミンEが多く含まれています。
ビタミンEは、「若返りのビタミン」と呼ばれることがあります。
抗酸化作用が強く、老化の原因となる活性酸素を取り除くはたらきがあるからです。
美肌・アンチエイジング効果が期待できます。
チロシン
チロシンは、ドーパミンやノルアドレナリンの材料となる物質です。
ドーパミンやノルアドレナリンには覚醒作用があり、やる気や集中力を高めてくれます。
お仕事やお勉強の合間の、おやつタイムにオススメです。
落花生・ピーナッツの効果を高める食べ合わせ
落花生・ピーナッツの効果・効能については、上で紹介したとおりです。
ここでは、そのパワーをさらに高める、オススメの食べ合わせを紹介します。
緑黄色野菜と組み合わせて、抗酸化力アップ!
ビタミンA(βカロテン)やビタミンC、ビタミンEには、抗酸化作用があります。
これらのビタミンは、一緒に摂ることで抗酸化力が高まると言われています。
ビタミンEが豊富な落花生・ピーナッツと合わせて食べると、効果アップが期待できます。
βカロテンやビタミンCの多い食べ物といえば、緑黄色野菜です。
ほうれん草と和えたり、ピーナッツ炒めなどにすると、効果が高まります。
βカロテンの多い野菜
にんじん、ほうれん草、パセリ、春菊
ビタミンCの多い野菜
ピーマン、ブロッコリー、ゴーヤ、モロヘイヤ
以下の記事も参考にどうぞ!
チーズと組み合わせて、やる気アップ!
やる気や集中力の向上に効果的なチロシンは、チーズやたけのこにも多く含まれています。
市販のプロセスチーズなどは、持ち運びしやすく、おやつにも最適です。
気分転換したいときや、やる気を高めたいときは、ピーナッツと一緒に、チーズをつまんでみてはいかがでしょうか?
落花生を美味しく食べるコツは?
落花生には脂質が多く、空気に触れると酸化が進み、風味が落ちてしまいます。
このため、なるべく殻付きのものを購入し、食べる直前に殻を取って食べるのがオススメです。
節分の豆まきに落花生!?
節分といえば、豆まきですよね。
「鬼は~外!、福は~内!」
と言いながら、豆をまく方も多いはずです。
ところで・・・
節分に使う「豆」ですが、
みなさん、どんな豆を使っていますか?
おそらく、多くの方が、
「大豆!」
「炒り大豆!」
と、お答えになるかと思います。
ですが、もし・・・
「え?大豆?節分には落花生でしょ!」
と思った方がいましたら、私の仲間(?)です!
というのも・・・
全国的には、節分の豆には「大豆」が多く使われていますが、
北海道や東北など、一部地域では、「落花生」が使われているんです。
なぜ落花生を使うようになったかのか?
理由は、諸説あるそうですが・・・
「撒いたあとも、拾って食べられるから」
というのが、有力な説だそうです。
なるほど、確かに!



余談ですが・・・
私の実家は北海道でして、節分の豆まきは「落花生」を使っていました。
私の祖父が、庭じゅう落花生をバラ撒くものですから、後で拾うのが大変でした(^_^;)
でも、家族みんなで殻を剥きながら食べる落花生は、とっても美味しかったです!
まとめ
今回は、落花生・ピーナッツの栄養と効能を中心に紹介しました。
小粒ですが、さまざまな栄養を含んでおり、疲労回復やアンチエイジングなど、さまざまな効果が期待できます。
また、疲れたときのおやつタイムや、お酒の席での悪酔い予防などにもオススメです。