
すだちは、秋に旬を迎える柑橘類です。
爽やかな香りと、さっぱりした味わいで、薬味として重宝されています。
旬のサンマやキノコとも相性が良いので、秋にはぜひ食べたいですね!
味付けの「サポート役」としてのイメージが強いですが・・・
爽やかな果汁には、美容・健康によい成分が詰まっています。
今回は、すだちに秘められた効能や、栄養・成分について紹介していきます!
効果的な食べ合わせについても触れていますので、少しでも参考になれば幸いです。
もくじ
すだちに含まれる栄養成分は?
柑橘系の果物ということもあり、ビタミンCやクエン酸が多く含まれています。
そこまで多くはないですが、ビタミンEや、カリウム、カルシウムなども含まれています。
もっとも特徴的なのが、ビタミンCの多さです。
ミカンやレモンをはじめとした柑橘類は、ビタミンCを多く含む傾向にありますが・・・
なかでも「すだち」の果皮は、数ある柑橘類のなかでも、ビタミンCが2番目に多いんです。
(※可食部100gあたりに含まれるビタミンC量を基準にしています。)
ビタミンCの多い果物を知りたい方は、こちらが参考になるかと思います。
関連記事:ビタミンCの多い果物ランキング
ぜひチェックしてみてください。
すだちの効果・効能は?
クエン酸で疲労回復!
すだちをはじめとした柑橘類には、クエン酸が多く含まれています。
クエン酸は、すだちの酸味成分で、エネルギー代謝をサポートします。
このため、疲労回復に効果的です。
疲れが溜まっていると感じたときは・・・
キュッと絞ったすだちの果汁で、リフレッシュしましょう!
美容効果バツグンのビタミンC
上でも紹介したとおり、すだちにはたくさんのビタミンCが含まれています。
ビタミンCといえば、その美容効果の高さです。
コラーゲンの合成に関与したり、シミやソバカスの抑制に効果的といわれています。
また、抗酸化作用をもっており、細胞の酸化を抑えるはたらきも期待できます。
アンチエイジングや生活習慣病予防などにもおすすめです。
すだちの香りで、リラックス
すだちといえば、あの爽やかな香りです。
魅力的な香りのヒミツは、芳香成分の「リモネン」です。
アロマオイルでもよく使われている成分で、神経を落ち着かせるはたらきがあります。
イライラしたときや、ストレスを感じたときのリフレッシュにおすすめです。
すだちの効能を高める!おすすめの食べ合わせ
色々な料理に合う「すだち」ですが、美容・健康効果を高める組み合わせがあります。
ここでは、おすすめの食べ合わせについて紹介していきます。
ビタミンB群と合わせて、疲労回復効果アップ!
すだちに含まれるクエン酸は、上でも紹介したとおり疲労回復に効果的です。
さらに効果を高めたいときは、ビタミンB群を含む食べ物がオススメです。
ビタミンB群も、クエン酸と同じく、エネルギー代謝をサポートしています。
クエン酸とビタミンB群の相乗効果で、さらなる効果アップが期待できます。
なお、ビタミンB群は、豚肉や魚介類に多く含まれています。
「焼き魚&すだち」は定番の組み合わせですが、とても効果的な組み合わせといえます。
ビタミンEと合わせて美容効果アップ!
美容効果を高めたいときは、ビタミンEと合わせるのがオススメです。
ビタミンEは、ビタミンCと同じく抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用を持つビタミンは、一緒に摂ることで効果が高まるといわれています。
活性酸素の抑制効果が高まることで、美肌・アンチエイジング効果の向上も期待できます。
なお、ビタミンEは、緑黄色野菜や魚介類に多く含まれています。
すだちと合いそうな食べ物ですと、サンマやししゃも、牡蠣などがオススメです。
すだちとかぼすの違いは?栄養面での違いは?
すだちと似た柑橘類といえば、「かぼす」です。
関連記事:かぼすの栄養や効能は?
どちらも、皮が緑色で、果汁が酸っぱいのが特徴です。
料理への使われ方も似ていますよね。
「すだち」と「かぼす」、似ていますが、もちろん別の果物です。
では、すだちとかぼすの違いって、何なのでしょうか?
大きさの違い
いちばん分かりやすいのが、「大きさ」です。
すだちは、1個あたりの重さが40グラム程度で、テニスボールくらいのサイズです。
一方のかぼすは、ちょっと大きいです。
1個あたり100~150グラム程度で、テニスボールくらいのサイズになります。
大きさでいうと、
すだち < かぼす
という感じですね。
また、生産されている地域も異なります。
すだちは、徳島県の生産量が多く、特産品となっています。
一方、かぼすは大分県で多く生産されています。
栄養面での違い
上で紹介したとおり、すだちとかぼすには「大きさ」や「産地」といった違いがあります。
では、栄養面では、どのような違いがあるのでしょうか?
食品成分表に記載されている、100gあたりの成分量を比較してみると・・・
◆可食部100gあたりの成分含有量(抜粋)
すだち(果汁) | かぼす(果汁) | |
カルシウム | 16 mg | 7 mg |
マグネシウム | 15 mg | 8 mg |
ビタミンB6 | 0.08 mg | 0.03 mg |
βカロテン | Tr (微量) | 10 µg |
文部科学省HPの食品成分表より引用
すだちのほうが、少しカルシウムやマグネシウムが多いです。
一方のかぼすは、βカロテンが少し多いですね。
大きな違いはありませんが・・・ミネラルを摂りたいときは、すだちのほうがオススメです。
まとめ
今回は、すだちの栄養成分や効能、おすすめの食べ合わせなどを紹介しました。
ビタミンCやクエン酸が多く、疲労回復や美肌・アンチエイジング効果が期待できます。
肉類や魚介類と合わせて食べることで、さらに効果が高まります。
旬を迎える秋は、ちょうどサンマやキノコなどが美味しい季節です。
うまく組み合わせて、美味しく召し上がりましょう!