メロンで舌がピリピリ、喉がイガイガしびれる原因と対処方法

 

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「メロンを食べたら、舌がピリピリした」

「なんだか喉がイガイガする」

そんな経験、ありませんか?

 

メロンといえば、とっても甘くてジューシーな味わいのはずです。

なのに、どうして舌がピリピリしちゃうのでしょうか?

 

アレルギー?それとも他に原因がある?

気になっている方も多いと思います。

 

今回は、メロンで舌がピリピリ、喉がイガイガする3つの原因対処方法について紹介します。

メロンを食べていて違和感を感じたときに、チェックしてみてください。

 

メロンで舌がピリピリ、喉がイガイガしびれる3つ原因と対処方法

 

舌や喉に違和感を感じたとき、真っ先に「アレルギー」を思い浮かべる方が多いと思います。

たしかに、アレルギーの可能性もありますが、メロンの場合、アレルギー以外の原因も考えられます。

ここでは、メロンを食べたときに感じる違和感の原因と、対処方法について紹介します。

メロンのたんぱく質分解酵素が舌の粘膜を溶かす?

 

メロンで舌がピリピリする理由のひとつは、ククミシンという、たんぱく質分解酵素です。

その名のとおり、たんぱく質を分解する酵素なのですが・・・

なぜ、ククミシンのせいで、舌がピリピリするようになるのでしょうか?

その理由は、舌を包んでいる粘膜が溶ける点にあります。

 

わたしたちの舌や喉は、ヌルヌルの粘膜で保護されています。

この粘膜は、たんぱく質で出来ているんです。

このため、ククミシンが口の中に入ると、舌の粘膜を溶かしてしまいます。

粘膜が溶けてしまうと、刺激をダイレクトに受けてしまいますので、ピリピリした刺激を感じやすくなるのです。

 

舌がピリピリしはじめたら、どう対処すればよいのでしょうか?

すぐにできる対処法としては、以下の3つがあります。

 

  • 口の中をゆすぐ
  • 牛乳を口に含む
  • 熱いお湯やお茶を飲む

 

舌の痛みを感じたら、口の中をゆすいで、キレイにしましょう。

このとき、牛乳を口に含むと、ククミシンが牛乳のたんぱく質を分解しようとするため、痛みが緩和するといわれています。

また、たんぱく質は熱で変性する性質がありますので、熱いお茶などを飲むのもおすすめです。

メロンは熟しすぎると、刺激物が生成される!?

 

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舌がピリピリしたときって、熟したメロンのときが多くないですか?

私が舌の痛みを感じたときは、ほとんどが、熟して果肉が柔らかくなったメロンです。

「どうしてなのかな・・・」と疑問に思っていたのですが、以下の理由があるそうです。

舌がピリピリした感じがした原因としては、メロンは成熟過程で揮発性物質(エタノール、酢酸エチル、炭酸ガスなど約50種類)が生成されるので、成熟が進んだものを食べた場合、これらの物質が口の中を刺激することが考えられます。
引用元:農林水産省Webサイト|消費者相談

メロンが成熟すると、口の中を刺激する成分が生成されるんですね。

それらの成分が、舌をピリピリさせる原因になっている可能性があります。

 

痛みや違和感を感じたら、メロンを吐き出し、口をゆすぎましょう

次からは、成熟しすぎる前に、食べてみるといいかもしれません。

口腔アレルギー症候群の可能性?

 

ククミシンなどが原因の場合は、15~30分程度で症状が治まることが多いです。

ただし、しばらく症状が治まらない場合は、口腔アレルギー症候群の可能性があります。

口腔アレルギー症候群とは、特定の果物や野菜などを食べたときに、口の中や唇がしびれたり、じんましんや腹痛などが起きる症状です。

 

とくに、花粉症の方が口腔アレルギー症候群を患うケースが多いです。

というのも、花粉症を引き起こす原因となるたんぱく質(アレルゲン)と、これら特定の果物や野菜のたんぱく質の構造が似ているからです。

 

花粉症の方で、果物で違和感を感じたときは、口腔アレルギー症候群を疑ってみたほうがいいかもしれません。

重症になると、呼吸困難やアナフィラキシーショックを起こすこともあるそうです。

気になる方は、いちど病院でアレルギー検査をしてもらうことをおすすめします。

 

果物などで、口の中で違和感を感じたときは、そのとき食べたものをメモしておきましょう。

いちど症状が出た食べ物は、再び再発する可能性が高いので、次回以降は食べるのを控えるなどの対策ができます。

メロンが苦い原因は?

 

メロンが苦いときは、いくつか原因が考えられます。

まず、熟しすぎたメロンは、苦味をもつことがあります。

これは、たんぱく質分解酵素が甘味成分を苦味に変えてしまうからだそうです。

 

また、未熟なメロンには、ウリ科の苦味成分「ククルビタシン」が含まれており、苦味を感じることがあるそうです。

メロンは、ちょうど良いタイミングで食べることが大切みたいですね。

 

そして、メロンには「バラ色かび病」という病気があるそうです。

バラ色カビ病にかかったメロンは、苦味成分のククルビタシンを多く出してしまうそうです。

このため、苦味が強くなってしまうとのことです。

 

さらに、ヨーグルトやミルクなどと混ぜるときは、注意が必要です。

メロンに含まれるたんぱく質分解酵素は、牛乳やヨーグルトのたんぱく質を分解する際に、苦味成分を出すそうです。

メロンをヨーグルトに入れたり、ミルクシェイクやスムージーにするときは、なるべく早く召し上がりましょう。

この酵素が牛乳中のたんぱく質を苦みのあるペプチドに分解するため、果物の熟れ具合にもよりますが、混ぜた直後から30分くらいたつと苦みが出てきてしまうのです。(ヨーグルトでも同様)

引用元:パイナップル、パパイヤ、メロン、キウイフルーツなどにご用心|一般社団法人 Jミルク

まとめ

今回は、メロンで舌や喉に違和感を感じたときの、原因と対処方法について紹介しました。

原因として、おもに考えられるのは、以下の3点です。

 

  • たんぱく質分解酵素によるもの
  • 成熟過程で発生する物質によるもの
  • 口腔アレルギー症候群によるもの

 

対処方法としては、口をゆすいだり、牛乳や熱い飲み物を口に含むなどといった方法があります。

ただし、症状がなかなか治らない場合は、口腔アレルギー症候群の可能性もあります。

いちど、病院でアレルギー検査をしてもらうことをおすすめします。

 

メロンのほかにも、たんぱく質分解酵素を含む果物があります。

たとえば、パイナップルやキウイです。

ピリピリしたことのある方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

 

 

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