
かいわれ大根は、大根の種を発芽させて、日光を当てて育てたもので、いわゆるスプラウト(野菜の新芽)のひとつです。
スプラウトは、成長するために必要な成分を多く含むため、とても栄養価が高いです。
かいわれ大根も、他のスプラウト野菜と同じく、栄養を豊富に含んでいます。
とくに、抗酸化ビタミンと呼ばれる成分の多さが特徴で、さまざまな健康効果が期待できます。
今回は、かいわれ大根の栄養や、期待できる効能を中心に紹介していきます。
もくじ
かいわれ大根の栄養成分
- βカロテン(ビタミンA)
- ビタミンB2
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンK
- アミラーゼ
- シニグリン
抗酸化ビタミンと呼ばれる、ビタミンA、C、Eを多く含んでいます。
また、止血効果のあるビタミンKは、野菜類のなかでもトップクラスの含有量です。
その他、消化を助けるアミラーゼや、強い抗酸化作用をもつシニグリンが含まれています。
これらの栄養成分がもたらす、具体的な効能については、次のコーナーで紹介していきます。
かいわれ大根の効能は?
[char no=”2″ char=”kuma”]ここからは、かいわれ大根の効能について紹介していくよ![/char]
皮膚・粘膜の保護
かいわれ大根に含まれるビタミンAには、皮膚や、粘膜を健康に保つはたらきがあります。
皮膚が健康に保たれることで、肌荒れの予防・改善効果が期待できます。
また、鼻や喉の粘膜が健康に保たれることで、細菌やウイルスの侵入を防ぎやすくなります。
免疫力の向上
上でも紹介したとおり、かいわれ大根には、抗酸化ビタミンやシニグリンなど、抗酸化物質が多く含まれています。
これらの抗酸化物質は、有害な活性酸素を取り除き、免疫力を高めます。
動脈硬化の予防
動脈硬化は、自覚症状が少ないため放置されがちですが、脳梗塞や心筋梗塞など、重い症状を引き起こす要因となります。
このため、油断せずに、しっかりと対策する必要があります。
その際に、効果的なのが、かいわれ大根に含まれる抗酸化物質です。
血液中のコレステロールは、活性酸素によって酸化すると、過酸化脂質という物質になります。
この過酸化脂質が血管に付着すると、血管がもろくなり、動脈硬化を引き起こす原因となるんです。
かいわれ大根に含まれる抗酸化物質は、活性酸素を取り除く作用がありますので、過酸化脂質を抑制し、動脈硬化を予防する効果が期待できます。
美肌・アンチエイジング効果
かいわれ大根の抗酸化物質は、老化の原因となる活性酸素を取り除いてくれます。
このため、アンチエイジング効果が期待できます。
さらに、かいわれ大根に多く含まれるビタミンCは、お肌によいビタミンです。
コラーゲンの生成に関与し、ハリのある肌作りには欠かせません。
また、シミやソバカスの原因となるメラニンを抑制する効果もあります。
このため、美肌効果も期待できます。
ストレス耐性を高める
かいわれ大根に含まれるビタミンCには、ストレス耐性を高める効果も期待できます。
というのも、ストレスを感じたときに分泌される抗ストレスホルモンの生成には、ビタミンCが必要だからです。
ビタミンCをしっかりと摂ることで、抗ストレスホルモンが正常に分泌され、ストレス耐性が高まります。
消化の促進
かいわれ大根には、消化酵素のアミラーゼが含まれています。
胃の消化が促進されるので、胃もたれや消化不良、胸焼けなどの予防に効果的です。
食欲増進
かいわれ大根に含まれるシニグリンには、食欲を増進させる効果があります。
夏バテで食欲がわかないときは、ピリッと辛いかいわれ大根をお試しください。
殺菌作用
シニグリンには、殺菌・抗菌作用があります。
料理の付け合せとして使うことで、食中毒の予防に効果的です。
止血効果
かいわれ大根には、ビタミンKが豊富に含まれています。
ビタミンKは、血液を固めるのを促す作用があります。
ケガなどで血が出たときに、血液を固まりやすくしてくれるんです。
[char no=”1″ char=”usa”]このため、ビタミンKは「止血のビタミン」とも呼ばれています。[/char]がん抑制
かいわれ大根の抗酸化物質が免疫力を高めることで、がんの抑制効果も期待できます。
まとめ
今回は、かいわれ大根の栄養と効能を中心に紹介しました。
ビタミンA、C、Eなど、抗酸化作用のある成分を豊富に含みます。
免疫力の向上や生活習慣病予防、美容・アンチエイジングなど、たくさんの健康効果が期待できます。
また、ピリッとした辛味成分のシニグリンが、食欲を増進させてくれたり、食中毒を予防してくれます。
料理の付け合わせなど、どちらかといえば脇役のイメージが強いですが、主役級の活躍ができる食材です。
独特の辛味があるので、好き嫌いが分かれてしまうかもしれませんが、なるべく、残さず食べたいですね。