
「たけのこに多く含まれる栄養が知りたい!」
「たけのこを食べると、どんないいことがあるの?」
今回の記事では、このような疑問に答えていきます。
春の食材といえば、たけのこです。
歯ごたえのある食感、独特の風味・・・もっとも美味しい季節に、ぜひ食べたいですよね。
でも、たけのこの栄養や効能について、ちゃんと知っている方は少ないのではないでしょうか?
なんとなく旬だし、美味しいからという理由で、食卓に並ぶことが多いハズ。
もちろん、それでOKです!
・・・が、たけのこの栄養や効能を知っておくことで、もっと効果的にたけのこを使えるようになると思うんです。
そこで、今回はたけのこの栄養と効能を中心にご紹介していきます!
とくに、チロシンという成分は、知っておいて損はないはずです。
なお、記事中の成分含有量は、文部科学省ホームページ掲載の日本食品標準成分表より引用しています。
たけのこの栄養・成分
[char no=”2″ char=”kuma”]正直なところ、たけのこって、栄養のあるイメージが無いんだけど・・・[/char] [char no=”1″ char=”usa”]確かに、成分を見ると、緑黄色野菜のように「栄養満点!」ってわけではないですね。
ただ、食物繊維やカリウムに関しては、比較的多く含まれています。
そして、注目したいのが、チロシンが多く含まれていることです。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]チロシン?聞いたこと無いなぁ・・・[/char] [char no=”1″ char=”usa”]これから、たけのこに多く含まれる栄養・成分を見ていきますので、そのときに確認していきましょう![/char]
たけのこには、おもに以下の栄養が含まれています。
- カリウム
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンC
- ビタミンE
- ナイアシン
- 葉酸
- 食物繊維
- アスパラギン酸
- グルタミン酸
- チロシン
ただし、そこまで多くの量が含まれているわけではありません。
比較的多いのが、カリウムや食物繊維、チロシンなどです。
これらの成分を中心に、ご紹介していきます。
食物繊維
食物繊維といえば、ごぼうやキャベツを想像するかもしれませんが、たけのこにも多くの食物繊維が含まれています。
可食部(実際に食べられる部分)100gあたりだと、にんじんより多いくらいです。
可食部100gあたりの食物繊維総量(g)
食品名 | 含有量(g) |
キャベツ(結球葉 生) | 1.8 |
にんじん (根、皮むき、生) | 2.4 |
たけのこ (若茎、生) | 2.8 |
ごぼう (根、生) | 5.7 |
食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。
たけのこなど、野菜に多いのは「不溶性食物繊維」のほうです。
不溶性食物繊維は、その名の通り、水に溶けない食物繊維です。
胃や腸にそのまま届くと、水分を吸収して膨らみます。
この膨らみによって、腸が刺激されると、便通が促されるんです。
よく、「便秘には食物繊維!」といわれますが、こういった理由があるからなんです。
また、食物繊維が、胃や腸で膨らむことで、満腹感を得やすくなります。
さらに、たけのこのカロリーは可食部100gあたり26kalと低いので、ダイエット中の食べ物としてもおすすめです。
なお、ちらっと話題に出した「水溶性食物繊維」ですが、こちらは海藻類や果物に多く含まれる食物繊維です。
たとえば、海藻類の独特のヌメリの正体は、水溶性食物繊維のアルギン酸です。
生活習慣病予防などにも効果的ですので、ぜひ摂取しましょう。
海藻の食物繊維については、以下の記事で紹介しています。
カリウム
たけのこには、可食部(実際に食べられる部分)100gあたり520mgのカリウムが含まれています。
これは、野菜類のなかでも、比較的多いほうで、ニラや小松菜など、栄養価の高い野菜と肩を並べています。
可食部100gあたりのカリウム含有量(mg)
食品名 | 含有量(mg) |
たけのこ (若茎、生) | 520 |
ニラ (葉、生) | 510 |
小松菜 (葉、生) | 500 |
カリウムには、高血圧を予防・改善するはたらきがあります。
カリウムは、ナトリウムと協力して、細胞内の浸透圧を一定に保っています。
たとえば、細胞内のナトリウム(塩分)濃度が高まると、余分なナトリウムの排出を促します。
このため、塩分の取りすぎが原因で起こる、高血圧の予防・改善が期待できるんです。
また、ナトリウムの排出の際は、尿として、余分な水分と一緒に排出されます。
このため、むくみの改善にも効果的です。
なお、カリウムは果物にも多く含まれています。
こちらの記事で詳しく紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
チロシン
チロシンとは、たけのこに含まれるアミノ酸の一種です。
たけのこを切ったときに、白い粉が出てくるかと思いますが、あれがチロシンです。
ちょっと聞き慣れない名前ですが、なんと、ストレスを減らしたり、やる気を高める効果があるんです。
「ドーパミン」や、「ノルアドレナリン」って、よく聞きますよね?
これらの成分は、やる気や意欲、集中力を高めたり、ストレスに強くさせる作用があります。
じつは、チロシンは、ドーパミンやノルアドレナリンの材料となる物質なんです。
しっかりとチロシンを摂ることで、ドーパミンやノルアドレナリンなどが充分につくられ、作用を高めることができます。
つまり、「やる気」や「抗ストレス」といった、メンタルによい作用が高まるのです。
チロシンが多く含まれる食品は以下のとおりです。
野菜類だと、豆類に多く含まれます。
野菜類 | 大豆、そら豆、枝豆、落花生 |
魚介類 | にしん、かずのこ、さば、いわし |
卵類 | 鶏卵 |
まとめ
今回は、たけのこの栄養と効能を中心にご紹介しました。
食物繊維とカリウムが多く、低カロリーなのでダイエットにもおすすめです。
また、チロシンは、やる気や意欲を高めたり、ストレスに強くする作用があります。
これらの効能を意識しながら、春の美味しいシーズンに、たけのこをたっぷり味わいたいですね。
たけのこが気になるあなたへ。おすすめの記事です。
たけのこを、まとめて知りたいあたなはコチラです。