
「ビタミンの吸収率を高める、おすすめの食べ方を知りたい!」
「脂溶性ビタミンが含まれる食べ物を知りたい!」
そんな方へ向けた記事となっております。
ビタミンにはさまざまな種類があり、それぞれ、免疫力を高めたり、エネルギー代謝を高めたりなど、体内でさまざまな活動をしています。
このため、からだを健康に保つためには、毎日の食事でビタミンを補給することが必要不可欠です。
せっかくなら、効率的にビタミンを摂取したいですよね!
ビタミンには、さまざまな性質があり、調理方法や食べ合わせによって、効果を高めることができます。
逆に、マズい調理方法や食べ合わせによって、効果が弱まることもあります。
今回は、ビタミンのなかでも、「脂溶性ビタミン」と呼ばれているビタミンに注目しています。
脂溶性ビタミンをウマく取り入れるコツや注意点、おすすめの料理などをご紹介していきます。
すぐ下に、目次を用意していますので、気になる箇所からお読みください。
日々の献立などに、少しでもお役に立てれば幸いです。
もくじ
脂溶性ビタミンとは?
油に溶け込む性質をもつビタミンを、脂溶性ビタミンといいます。
具体的には、以下の4種類のビタミンです。それぞれ、以下のようなはたらきをしています。
ビタミンA (βカロテン) |
免疫力の向上、目の健康維持 |
ビタミンD | 骨や歯の強化、 |
ビタミンE | 血行促進、老化防止・美肌効果 |
ビタミンK | 止血効果、骨の強化 |
※βカロテンは、緑黄色野菜に多く含まれる成分で、体内でビタミンAに変換されます。
[char no=”1″ char=”usa”]「脂溶性ビタミンは、この4つDAKE(だけ)」と、ゴロ合わせで覚えるのがおすすめです![/char]脂溶性ビタミンは、油と一緒に調理すると吸収率が高まります。
なので、脂溶性ビタミンを効率よく摂りたい場合は、油と一緒に調理するのがおすすめです。調理法については、後ほど詳しく紹介します。
脂溶性ビタミンを含む食べ物
[char no=”2″ char=”kuma”]脂溶性ビタミンは、ビタミンA、D、E、K・・・ってのはわかったけど、具体的には、どんな食べ物に含まれているの?[/char] [char no=”1″ char=”usa”]ごもっともな質問です。ここでは、どんな食べ物に脂溶性ビタミンが含まれているかを、各ビタミンごとに紹介します。[/char]
ビタミンA(βカロテン)
肉類(レバー)、魚介類、緑黄色野菜などに多く含まれています。
肉類 | 鶏肉レバー、豚肉レバー |
魚介類 | うなぎ、あなご、すじこ、あゆ、まぐろ |
緑黄色野菜 | にんじん、ほうれん草、春菊、かぼちゃ |
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
βカロテンの多い野菜ランキングTOP10
ビタミンAの多い魚ランキングTOP10
ビタミンD
きのこ類や魚介類に多く含まれています。
きのこ類 | きくらげ、まいたけ、エリンギ、ぶなしめじ |
魚介類 | さけ、にしん、いわし、かつお、あじ |
もっと知りたい方は、以下の記事が参考になるかと思います。
ビタミンDの多いきのこ類ランキング
ビタミンDの多い魚ランキングTOP10
ビタミンE
魚介類、油、種実類、緑黄色野菜などに多く含まれます。
魚介類 | すじこ、たらこ、あゆ、うなぎ、たい |
油 | フレンチドレッシング、菜種油 |
種実類 | アーモンド、ピーナッツ、ピスタチオ |
緑黄色野菜 | かぼちゃ、だいこん(葉)、赤ピーマン |
詳しくは、こちらの記事でまとめています。
ビタミンEの多い野菜ランキングTOP10
ビタミンEの多い魚ランキングTOP10
ビタミンK
緑黄色野菜や、納豆に多く含まれます。
緑黄色野菜 | ほうれん草、春菊、小松菜、クレソン |
豆類 | 納豆 |
詳しくは、こちらをご覧ください。
脂溶性ビタミンの吸収率を高める食べ方
[char no=”2″ char=”kuma”]脂溶性ビタミンは油と相性が良い、ってのはわかったけど、じっさい、どんな風にして食べるのがいいのかな?[/char] [char no=”1″ char=”usa”]そこが気になるところですよね。ここでは、おすすめの食べ方の例を、5つ紹介していきますね![/char]
①炒め物
油を使って炒め物にすると、脂溶性ビタミンの吸収率が高まります。
レバーやほうれん草、キノコなどを使って肉野菜炒めにしたり、具材たっぷりのチャーハンを作るのもいいですね。
なお、炒め物をする際は、以下のとおり順番に注意しましょう。
◆炒める順番
- 肉類
- 火の通りにくい野菜(にんじんなど)
- 葉物野菜(ほうれん草など)
水分の出やすい葉物野菜を最後に入れることで、炒め物が水っぽくなることを防ぐことができます。
さらに、後述する水溶性ビタミンの流出を最小限に抑えることもできます。
(補足)水溶性ビタミンについて
野菜には、脂溶性ビタミンだけでなく、水に溶ける性質をもつ水溶性ビタミンも多く存在しています。
水溶性ビタミンを含む食材を、茹でたり、煮たりすると、水分中にビタミンが溶け出してしまうので、吸収率が大きく下がってしまいます。
このため、水溶性ビタミンの吸収率を高めるためには、流出した水分ごと食べることができる、スープ料理などがおすすめです。
なお、炒め物にした場合でも、水溶性ビタミンの損失は生じますが、茹でたり、煮たりするよりは、損失を抑えられます。
②ソテー・ムニエル
にんじんやほうれん草のソテーなどを、肉料理の付け合わせにすると、彩りもよくなるのでおすすめです。
魚の場合は、切り身をムニエルにするのもおすすめです。
③ごま和え
ごまには油が多く含まれますが、その多くは不飽和脂肪酸で、コレステロールを減少させるはたらきがあります。
脂溶性ビタミンの吸収率が高まると同時に、生活習慣病予防にもなりますのでおすすめです。
ほうれん草などの葉物野菜と和えてもいいですし、肉や魚を胡麻焼きにするのもおすすめです。
④サラダにドレッシング
野菜サラダにドレッシングやマヨネーズをかけるのもおすすめです。
生に近い状態で食べられるため、ビタミンの損失も少なくて済みます。
[char no=”1″ char=”usa”]低カロリーな「ノンオイルドレッシング」が人気ですが、脂溶性ビタミンの吸収率を高めたい場合は、油を含んだドレッシングがおすすめです。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]目的に応じて使い分けると良さそうだね![/char]⑤天ぷら・フライ
油といえば「揚げ物」です。おすすめは、天ぷらやフライなど、「衣」をつける調理法です。
衣をつけることで、脂溶性ビタミンが揚げ油に溶け出すのを抑えられ、栄養の損失が少なくなります。
まとめ
今回は、脂溶性ビタミンを含む食べ物と、吸収率を高める食べ方についてご紹介しました。
脂溶性ビタミンは、油と一緒に摂取することで、吸収率を高めることができます。
免疫力の向上や、生活習慣病予防、アンチエイジングなど、わたしたちの健康にとてもよいビタミンですので、毎日の食事で効率よく摂取していきましょう。