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アスパラと聞くと、私はお弁当のおかずを思い出します。
学生時代、必ずといっていいほど、アスパラのベーコン巻きが入っていたんですよね。
じつは、アスパラはちょっと苦手だったのですが、毎日食べていると、あの独特の渋みというか、苦味というか・・・とにかくあの味が大好きになっていました。
ベーコンも合いますが、マヨネーズや醤油、シンプルに塩コショウってのも、すごく合います。
・・・さて、ちょっと話が長くなりましたが、今回はアスパラについて触れていきたいと思います。
最近ですと、栄養ドリンクのCMなどの影響もあり、滋養強壮によいイメージが広まっていると思います。
そのあたりも含めて、アスパラに期待できる効能と栄養成分について、しっかりとご紹介していきます。
もくじ
アスパラの栄養成分
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アスパラには、美容・健康によいビタミンやミネラルが含まれています。
なかでも、注目したいのがアスパラギン酸です。疲労回復をはじめ、さまざまな健康効果が期待できます。
ここでは、アスパラに含まれるおもな栄養成分について、ご紹介します。
ビタミン
アスパラには、以下のビタミンが含まれています。
- βカロテン
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンU
このうち、ビタミンCやビタミンEは美容によいビタミンです。細胞の酸化を防ぎ、お肌の老化を防ぎます。
[char no=”1″ char=”usa”]ビタミンAやC、Eなどは「抗酸化ビタミン」とも呼ばれています。細胞をサビさせる「活性酸素」を除去する作用があります。[/char]ビタミンUは、胃腸薬などに使われています。胃酸の分泌調整や胃腸粘膜の新陳代謝促進など、胃腸を健康に保つはたらきをしてくれます。
[char no=”2″ char=”kuma”]ビタミンUは「キャベジン」とも呼ばれてるんだって。こっちのほうが馴染みがあるかもね。[/char]アスパラギン酸
アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、その名の通りアスパラから発見された成分です。
栄養ドリンクなど、さまざまな用途で使われている成分で、疲労回復効果などは特に有名です。
おもな効能は、以下のとおりです。
- 疲労回復
- 利尿作用
- 美肌効果
ルチン
ルチンはポリフェノールの一種で、ビタミンPの仲間でもあります。
[char no=”1″ char=”usa”]ポリフェノールとは、植物に含まれる、苦味や渋み、色素などの天然成分のことです。[/char]毛細血管を強化するはたらきがあり、血行促進や血圧のコントロール、出血予防などといった効果が期待できます。
また、強い抗酸化作用を持っており、生活習慣病予防にも効果的な成分です。
GABA
GABA(ギャバ)は、正式名称「ガンマ-アミノ酪酸」といい、その名の通りアミノ酸の一種です。
ストレスを和らげ、気持ちを落ち着かせる効果があります。
アスパラの効能
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それでは、アスパラの効能について見ていきましょう。有名なのが疲労回復効果ですが、その他にもさまざまな効能が期待できます。
疲労回復
アスパラは疲労回復に効果的といわれていますが、その理由はアスパラギン酸にあります。
アスパラギン酸は、わたしたちが活動するのに必要なエネルギーを生み出しやすくしてくれるんです。
どういうことか、といいますと・・・
まず、わたしたちは、食事などで摂取した食べ物を、体内でエネルギーに変換しています。
このエネルギー変換作業を担当しているのが、クエン酸回路です。クエン酸回路がうまく動くと、エネルギーも生み出しやすくなります。
アスパラギン酸には、クエン酸回路を動かすのに必要なミネラルを取り込みやすくするはたらきがあります。
このため、クエン酸回路の動きがよくなり、効率よくエネルギーが生み出せるようになります。
[char no=”1″ char=”usa”]エネルギーを効率よく生み出せることで、体も動かしやすくなり、疲労回復スピードも向上します。[/char]さらに、アスパラギン酸には、グリコーゲンの生成を促進するはたらきもあります。
グリコーゲンとは、筋肉や肝臓に蓄えられている物質で、必要なときにエネルギーに変換されます。非常食のようなイメージですね。
とくに、急激な運動や空腹時などに使われることが多く、スタミナUPには欠かせない物質です。
[char no=”2″ char=”kuma”]お菓子の「グリコ」の名前は、このグリコーゲンが由来らしいよ![/char]
美肌・保湿効果
アスパラギン酸には、肌の新陳代謝を促進するはたらきがあり、美しく健康的なお肌を維持するのに役立ちます。
また、お肌の角質の水分をキープするはたらきもあるといわれており、保湿にも優れています。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンCやEも含まれており、肌の老化やシミ・ソバカス予防にも効果が期待できます。
生活習慣病予防
アスパラに含まれているルチンは、毛細血管をじょうぶにし、血流をよくする効果があります。
血管を収縮させるはたらきもあり、高血圧や脳卒中の予防に効果的です。
解毒・利尿作用
アスパラギン酸には、有害なアンモニアを解毒して尿の合成を促進するはたらきがあります。
また、余分な水分が排出されるため、むくみの解消にも効果的です。
アスパラの歴史
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アスパラは、南ヨーロッパが原産といわれています。紀元前のころから親しまれており、古代ギリシャ・ローマの時代では、すでに栽培されていたそうです。
日本にやってきたのは江戸時代に入ってからですが、この頃は「観賞用」としての利用がほとんどでした。
食用として利用・栽培されるようになったのは、大正時代に入ってからだそうです。意外と最近なんですね。
ホワイトアスパラについて
アスパラといえば、緑色のグリーンアスパラを想像する方が多いと思います。
ところが、食用として使われ始めた頃は、ホワイトアスパラのほうが一般的だったそうです。
大正時代には、北海道でホワイトアスパラの栽培が盛んになり、生産量が増えました。
その後、グリーンアスパラの需要の増加にともない、ホワイトアスパラは少しずつシェアを減らしていきました。
[char no=”1″ char=”usa”]じつは、グリーンアスパラもホワイトアスパラも、品種は同じです。あくまで、栽培方法が違うだけなんです。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]え?でも、色とか食感とか、ぜんぜん違うじゃん。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]ホワイトアスパラは、日光を当てずに育てます。そのため、色が白く、柔らかい食感になるんです。[/char]栄養面でいうと、日光を浴びたグリーンアスパラのほうが、ビタミンなどが豊富です。ただ、ホワイトアスパラ特有の味や食感を好む方も多いです。
このあたりは、目的に応じて使い分けたいところですね。
まとめ
今回は、アスパラの栄養と効能を中心にご紹介しました。疲労回復に効果的なアスパラギン酸や、各種ビタミン、ムチンなど、健康によい成分が豊富です。
運動会やハイキングなど、体力を使うイベント時には、ぜひお弁当にアスパラを入れたいですね!
(・・・いまさらですが、学生時代、お弁当に毎日アスパラが入ってたのは、このためだったのかも。今度聞いてみよう・・・)
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