
花粉症対策といえば、マスクの着用や、目薬・点鼻薬の使用などが、よく知られていますが、普段の食事でも、花粉症対策が出来ることをご存知でしょうか?
じつは、緑黄色野菜や種実類などに多く含まれるビタミンEが、花粉症対策に有効なんです。
今回は、花粉症対策にビタミンEが効く理由と、おすすめの食べ物について、ご紹介します。
もくじ
花粉症の原因って?
そもそも、花粉症って、どうして起こるのでしょうか?知ってるようで、知らない方も多いと思います。
花粉症対策をするうえで、ぜひ知っておいたほうがよいので、ここでは簡単に説明していきます!
花粉症はアレルギー反応の一種です。アレルギー反応とは、ウイルスなどの異物から体を守ろうとする免疫反応です。
ところが、免疫機能に狂いが生じると、本来は悪さをしない花粉を「異物」と認識し、抗体をつくってしまいます。
この抗体が一定量を超えると、ヒスタミンなどといった、アレルギー症状を起こす物質が放出され、鼻水などのアレルギー症状が出てしまいます。
「からだを守ろうとする動きが、過剰になってしまった状態」、これが、花粉症のおもな原因です。
花粉症にビタミンEが効く理由
では、なぜビタミンEが花粉症に有効なのでしょうか。ここでは、順を追って、簡単に説明していきたいと思います。
活性酸素が免疫力低下を招く
まず、アレルギー反応により炎症がおこると、体内で活性酸素の量が増えてしまいます。
活性酸素は、本来は細菌やウイルスから体を守るはたらきをしているのですが、量が増えすぎると、細胞をサビさせてしまうんです。
金属がサビてしまうと、使い物にならなくなるのと同じで、細胞もサビてしまうと、からだに悪影響を与えてしまいます。
たとえば、お肌の老化や、高血圧、動脈硬化、疲労などがあげられますが、とくに花粉症との関係で重要なのが、免疫力の低下です。
さきほども少し触れましたが、花粉症は免疫機能の不調によって、引き起こされます。
活性酸素の増加は、免疫力を低下させ、花粉症を引き起こしたり、悪化させてしまうんですね。
ビタミンEの抗酸化作用
さて、ここで登場するのがビタミンEです。ビタミンEには、強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、過剰に増えた活性酸素を取り除く作用のことをいいます。
つまり、ビタミンEを含むものを食べることで、活性酸素が除去され、免疫力を高めることができるのです。
免疫機能が正常な状態になると、アレルギー反応がおさまり、花粉症の症状もおさまっていくのです。
ビタミンEを多く含む食べ物
ビタミンEは、アーモンドなどの種実類や、いくらなどの魚卵、緑黄色野菜や植物油などに多く含まれます。
ビタミンEを多く含む食べ物については、以下の記事に詳しく掲載していますので、ぜひご覧ください!
ビタミンEの多い野菜ランキングTOP10
ビタミンEの多い魚ランキングTOP10
ここでは、ビタミンEを多く含む食べ物を、いくつかピックアップして、ご紹介していきます。
アーモンド
アーモンドをはじめとした種実類は、ビタミンEが豊富です。おやつに軽くつまむのもいいですし、細かくきざんでアーモンド和えにするのもおすすめです。
ちなみに、ほうれん草のアーモンド和えは、ビタミンAやCも一緒に摂れますのでおすすめです。
いくら
イクラやたらこなど、お魚の卵にもビタミンEが豊富に含まれています。ちなみに、イクラや鮭などの赤色成分「アスタキサンチン」にも強い抗酸化作用があり、さまざまな健康効果が期待できます。
いわし
お魚のなかでも、いわしには多くのビタミンEが含まれています。また、血液をサラサラにしたり、脳を活性化させるDHAやEPAも含んでいます。
あゆ
あゆも、ビタミンEが豊富な魚です。カルシウムやビタミンDが豊富で、骨にもよい魚です。一般に流通しているのは、ほとんどが養殖モノです。
かぼちゃ
緑黄色野菜のなかでも、かぼちゃはビタミンEを豊富に含みます。保存もききやすいので、安心して長く楽しむことが出来ます。
フレンチドレッシング
サラダのお供、フレンチドレッシングにはビタミンEが多く含まれています。緑黄色野菜と一緒に食べると、他のビタミンも摂れるのでおすすめです。
ただし、カロリーが高めなので、使いすぎに注意です。ノンオイルドレッシングもありますので、気になる方はこちらを使ってみるとよいでしょう。
その他のビタミンEの効能
ビタミンEは、花粉症だけではなく、さまざまな健康効果が期待出来るビタミンです。ここでは、そんなビタミンEのおもな効能について、ご紹介していきます。
アンチエイジング効果
活性酸素による細胞の酸化は、お肌の老化や、シワ・たるみの原因となります。
さきほども触れたように、ビタミンEには強い抗酸化作用があります。
活性酸素を取り除き、細胞の酸化を防ぐことで、老化予防など、アンチエイジング効果が期待できます。
冷え性の改善
寒い季節、やっかいなのが冷え性です。冷え性の原因のひとつに、血流の悪化があげられます。
血液がドロドロしている等の理由で、血流が悪化していると、温かい血液が体の先端まで届きにくくなるんです。
ビタミンEの抗酸化作用は、ドロドロ血液の原因となる過酸化脂質などの形成を防ぎ、血液をサラサラに保つはたらきをしてくれます。
また、ビタミンEには、毛細血管を広げて、血行をよくするはたらきもあります。
血液をサラサラにし、毛細血管を広げることで、血流がよくなり、冷え性や肩こり・腰痛などの改善につながります。
ビタミンAやCと一緒に食べて、効果UP
抗酸化作用のあるビタミンは、ビタミンEだけではありません。ビタミンAやビタミンCも、抗酸化作用をもっています。
そして、これらの抗酸化ビタミンは、一緒に摂取することで、抗酸化作用が高まるといわれています。
食事にビタミンEを取り入れる際には、ぜひ、ビタミンAやビタミンCを含む食べ物も一緒に摂りましょう。
なお、ビタミンAは緑黄色野菜やレバーなどに、ビタミンCは緑黄色野菜や果物などに多く含まれています。
それぞれ、豊富に含む食材のランキング記事がありますので、ビタミンを食事に取り入れる際の参考にどうぞ!
ビタミンA
βカロテンの多い野菜ランキングTOP10
※βカロテンは、体内で必要分がビタミンAに変換されます。
ビタミンAの多い魚ランキングTOP10
ビタミンC
ビタミンCの多い野菜ランキングTOP10
ビタミンCの多い果物ランキング
まとめ
今回は、花粉症にビタミンEが効果的な理由と、ビタミンEを多く含む食べ物について、ご紹介しました。
ビタミンEなどの抗酸化ビタミンは、花粉症の原因となるアレルギー反応を抑えるのに効果的です。
マスクや目薬などといった対策に加えて、普段の食事についても、花粉症対策をしていくことが大切です。
おいしく食べて、花粉症シーズンを乗り切っていきましょう!
花粉症対策には、↓こちらの記事もおすすめです。 花粉症に効く食べ物