
セレンは、魚介類や藻類、卵などに多く含まれる成分です。
抗酸化作用があり、生活習慣病やがん予防、アンチエイジング効果があるといわれています。
今回は、魚のなかでも、セレンを多く含むものをランキング形式でご紹介したいと思います。
ランキング集計基準について
- 今回のランキング対象は、「魚類」のみになります。
- 加工品(干物、佃煮など)や、魚卵(イクラなど)、内臓(肝など)は、除外しています。
- 記事中の表の数値は、可食部100gあたりのセレン含有量(µg)になります。
- 部位や加工方法が異なる関係で、食品名が複数ある魚については、セレン量が多い食品名のみをランキングの基準値としています。
- 数値に関しては、以下、文部科学省ホームページの食品標準成分表を参考にしています。
日本食品標準成分表
もくじ
10位
10位は、「まかじき」です。
カジキ類のなかでも高級な魚で、美味とされています。
一般に流通することは少なく、料亭などで使われています。
セレンやビタミンDが豊富です。
まかじき 生 | 55 |
9位
9位は、「ぶり」です。
出世魚としても有名ですね。ハマチが成長すると、最終的にブリと呼ばれるようになります。
たんぱく質や鉄分、ビタミンB2、ビタミンDなど、豊富な栄養が含まれています。
ぶり 成魚 生 | 57 |
8位
8位は、「めかじき」です。
カジキ類のなかでは、もっとも流通しています。
切り身などが、よくスーパーで売られていますね。
たんぱく質やDHA、ビタミンDが豊富で、脂肪は少なめです。
めかじき 生 | 59 |
7位
7位は、「まさば」です。
代表的なサバ類のひとつです。
ごまさばに比べると、脂質が多く、旨味があると言われています。
ビタミンB2やB6、ビタミンD、EPA・DHAが豊富です。
まさば 生 | 70 |
まさば 水煮 | 66 |
6位
6位は、「びんなが」です。
ビンナガマグロ、ビンチョウマグロとも呼ばれます。
マグロのなかでは小さく、比較的安価で流通しています。
ツナなどの加工品としても、よく使われています。
たんぱく質、セレン、ナイアシンを多く含みます。
びんなが 生 | 71 |
5位
5位は、「きはだ」です。
キハダマグロとも呼ばれています。西日本で見かけることが多いマグロです。
漁獲量の多いマグロで、ツナ缶の原料としても用いられています。
セレン、ビタミンB12が豊富です。
きはだ 生 | 74 |
4位
4位は、「あまだい」です。
タイという名がついていますが、分類上はスズキの仲間です。
グジと呼ばれることもあり、高級魚として懐石料理などで使われています。
たんぱく質、セレン、ビタミンB12が豊富です。
あまだい 生 | 75 |
3位
3位は、「まあじ」です。
一般的に「アジ」といえば、このマアジを指します。
旨味成分たっぷりで、美味です。
カルシウムやカリウム、セレンやナイアシンが豊富です。
まあじ 皮つき、焼き | 78 |
2位
2位は「かつお」です。
栄養満点な魚で、セレンのほかにも、タウリンやナイアシンが多いです。
また、血合いの部分には鉄分が多く、貧血予防にも効果的な魚といえるでしょう。
かつお 秋獲り 生 | 100 |
1位
1位には、同じ含有量のものが2つありましたので、順にご紹介していきます。
1つ目は、「くろまぐろ」です。
本マグロと呼ばれることもあります。
マグロ類のなかでも、もっとも大きく育ちます。
脂質が多く、DHA・EPAが豊富です。
また、セレン以外だと、カルシウムや鉄分が多く含まれています。
くろまぐろ 赤身 生 | 110 |
2つ目は、「まがれい」です。
カレイは種類の多い魚で、日本で獲れるものだけでも40種類以上はあると言われています。
そんな数あるカレイのなかでもポピュラーなのが、まがれいです。
セレン以外にも、カルシウムやたんぱく質、ビタミンB2などが豊富です。
また、脂質が少なくコラーゲンが豊富なため、美容・ダイエットにも効果的です。
まがれい 生 | 110 |
参考:すべての魚介類を含めたTOP10
今まで、魚類などに絞ったランキングをご紹介してきましたが、
ご参考までに、すべての魚介類を含めたTOP10を
これよりご紹介していきます。
可食部100gあたりのセレン含有量(µg)
(かつお類) 加工品 かつお節 | 320 |
あんこう きも 生 | 200 |
すけとうだら たらこ 生 | 130 |
まがれい 生 | 110 |
くろまぐろ 赤身 生 | 110 |
かつお 秋獲り 生 | 100 |
ずわいがに 生 | 97 |
まあじ 皮つき、焼き | 78 |
あまだい 生 | 75 |
きはだ 生 | 74 |
肝や魚卵、加工品などが上位にランクインしていますね。
セレンの効能
セレンはミネラルの一種で別名「セレニウム」ともいいます。
魚介類をはじめ、藻類、肉類、卵などに含まれています。
以下、代表的な効能です。
抗酸化作用
セレンには抗酸化作用があり、活性酸素を分解してくれます。
がん予防や生活習慣病予防、アンチエイジングなどに効果が期待できるといわれています。
甲状腺ホルモンの正常化
甲状腺ホルモンは、基礎代謝を正常に保つのに必要なホルモンです。
セレンは、甲状腺ホルモンの代謝に関わる酵素の成分として働いています。
まとめ
以上、セレンの多い魚ランキングTOP10でした。
日本人でセレンが不足するケースは少ないそうですが、バランスのよい食事を心がけることは大切です。
しっかり食べて、健康的に毎日を過ごしていきましょう!
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