
「ヒラメ(鮃)の栄養と、期待できる効能を知りたい!」
「えんがわの脂質や糖質は?食べると太る?」
そんな疑問に答える記事となっています。
ヒラメといえば、平べったい形が特徴的ですよね。
漢字で書くと、「魚へん」に「平」と書いて、鮃(ヒラメ)です。
そのまんまですね。
そして、ヒラメといえば、えんがわです。
お寿司のネタでおなじみですよね。
噛めば噛むほど、旨味がにじみ出てくるので、私は大好きです。
今回は、ヒラメの栄養と効能や、えんがわの脂質や糖質について紹介していきます。
たんぱく質やコラーゲンなど、美容によい成分が多く含まれていますよ♪
もくじ
ヒラメの栄養成分は?
ヒラメに含まれる栄養・成分について、代表的なものをご紹介していきます。
【ヒラメの栄養成分】良質なたんぱく質
ヒラメには良質なたんぱく質がたくさん含まれています。
たんぱく質は、わたしたちの皮膚や髪の毛、筋肉など、からだをつくる原料となります。
ヒラメを含め、魚介類のたんぱく質は、これらを合成しやすいつくりになっています。
【ヒラメの栄養成分】ビタミンB群
ヒラメには、ビタミンB群が多く含まれています。
ビタミンB2は、糖質・脂質・たんぱく質の代謝をサポートしています。
また、ビタミンB6は、赤血球のヘモグロビンを合成する際に必要な成分です。
【ヒラメの栄養成分】ビタミンD
ヒラメにはビタミンDが豊富に含まれています。
ビタミンDは、カルシウムの吸収率を高めたり、カルシウムが骨に沈着するのをサポートします。
じょうぶな骨づくりには欠かせないビタミンです。
【ヒラメの栄養成分】セレン
セレンは、ヒラメなどの魚介類や、海藻類、肉類などに多く含まれています。
強い抗酸化作用をもつ酵素の成分で、活性酸素の除去やビタミンCの再生サポート、甲状腺ホルモンの代謝などに関与しています。
【ヒラメの栄養成分】ナイアシン
ヒラメにはナイアシンが多く含まれています。
ナイアシンはビタミンB群の一種で、たんぱく質・糖質・脂質のエネルギー代謝や、アルコール分解などを促進するはたらきがあります。
【ヒラメの栄養成分】タウリン
タウリンは、魚介類に多く含まれています。
血糖値を下げるはたらきや、血中コレステロール値を下げるはたらきがあります。
また、肝細胞の再生に関与し、肝機能を強化するはたらきもあります。
肝臓の負担が減ることで、疲労回復効果も期待できます。
【ヒラメの栄養成分】コラーゲン
ヒラメのえんがわには、コラーゲンがたっぷり含まれています。
コラーゲンは、わたしたちの体のさまざまな部分に存在しており、臓器などの形を保つために必要な成分です。
お肌のハリを保つ効果はよく知られていますが、その他にも、眼精疲労の改善などの効果も期待できます。
ヒラメに期待できる効能は?
これより、ヒラメに期待できる効能について紹介していきます。
美容にうれしい効果がたっぷりですよ♪
動脈硬化の予防
ヒラメに含まれるタウリンやビタミンEには、血中コレステロール値を下げるはたらきがあります。
動脈硬化や、脳梗塞・心筋梗塞などの予防効果が期待できます。
美肌効果
ヒラメのえんがわには、コラーゲンが豊富に含まれています。
ハリのあるお肌をキープするのに効果的です。
老化防止
カレイに含まれるビタミンEには抗酸化作用があり、老化の原因となる細胞の酸化を防ぐ働きがあります。
シワやたるみの予防などに効果が期待できます。
骨粗しょう症の予防
カレイに豊富に含まれるビタミンDには、カルシウムの吸収を高めたり、骨への沈着を促進するはたらきがあります。
カルシウムを含む食品と一緒に食べることで、骨粗しょう症の予防効果が期待できます。
お寿司の「えんがわ」はヒラメ?
みなさんは、寿司ネタ「えんがわ」の正体をご存知でしょうか?
綺麗な白色で、噛めば噛むほど味が出てくる、あの「えんがわ」です。
正解は・・・そうです、ヒラメです。
ヒレをを動かす筋肉のことを「えんがわ」というそうで、寿司ネタで「えんがわ」といえば、本来はヒラメをさすそうです。
ところが、ヒラメのえんがわは、ごくわずかしかとれず、高級品となっています。
このため、回転寿司やスーパーなどで安く売られている「えんがわ」については、カレイやオヒョウなどといった魚が使われることが多いそうです。
えんがわは太る?気になる脂質や糖質・カロリーは?
お寿司のえんがわって、意外と脂がのっていますよね。
カロリーや脂質、糖質は、どれくらいなのでしょうか?
お寿司1貫あたりの量を、代表的な寿司ネタと比較してみました。
名前 | カロリー(kcal) | 脂質(g) | 糖質(g) |
---|---|---|---|
えんがわ | 79 | 4.4 | 5.9 |
まぐろ | 46 | 0.3 | 5.9 |
サーモン | 81 | 1.1 | 12.3 |
ほたて | 41 | 0.1 | 6.4 |
はまち | 58 | 1.9 | 5.9 |
大とろ | 79 | 4.2 | 5.9 |
※eatsmart様のデータを引用しています。
上の寿司ネタのなかですと、えんがわは脂質が多いですね。
とはいえ、食品全体でみると、そこまで脂質が多いわけではありません。
お寿司って、そもそも低脂質なものが多いですものね。
一方で、糖質は少ないです。というより、ゼロに近いです。
上の表の糖質は、ほとんどがシャリ(ごはん)のものです。
カロリーも、そこまで多くはありませんね。
なので、えんがわが原因で太る、ということは起きにくいかと思います。
ただし、当然ですが、食べ過ぎには注意です。
ヒラメとカレイ、どこが違う?
ヒラメと同じく、平たいフォルムが特徴的な魚がいますよね。
そう、カレイです。
突然ですが、ヒラメとカレイ、区別、つきますか?
ちゃんと見分けることが出来る方は、意外と少ないと思います。
じつは、簡単に見分けることができる、有名な方法があります。
「左ヒラメに右カレイ」
こう覚えると、わかりやすいです。
目のある方を手前にして置いたとき、左を向くのがヒラメで、右を向くのがカレイです。
ただし、地域によっては、この見分け方が通用しないケースがあるそうです。
たとえば、アメリカでとれるヒラメの半分は、反対側に目が寄っているそうです。
同じヒラメでも、地域によって異なるのは面白いですね。
まとめ
今回は、ヒラメの栄養と効能を中心にご紹介しました。
えんがわの部分はコラーゲンたっぷりで、美容効果が期待できます。
その他にも、タウリンや各種ビタミンを豊富に含んでおり、疲労回復や動脈硬化の予防など、さまざまな効能が期待できます。