ゆずの栄養と効能

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ゆずといえば、黄色くて、甘酸っぱい香りがする果物というイメージが私のなかにあります。おそらく、多くの方が同じイメージを抱いているのかな・・・と思います。

ほかにも、冬至の日の「ゆず湯」や、「ゆず茶」などの飲み物、アロマテラピーの精油など、さまざまなイメージが出てくると思います。それだけ、私たちの生活に馴染んでいるということですね。

さて、「冬至の日にゆず湯に入ると風邪をひかない」といった言い伝えもあるほど、古くから愛され、信頼されてきた「ゆず」ですが、実際のところ、その栄養や効能は、どうなんでしょうか?

今回は、気になるゆずの栄養と効能について、ご紹介していきます。

 

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ゆずの歴史

ゆずの原産地は中国で、日本には奈良時代に伝わったと言われています。歴史の古い果物ですね。

当時は薬用として使われていたそうです。その後は、寒さに強いこともあり、日本全域で育てられるようになりました。

なお、冬至の日に『ゆず湯』に入る習慣がありますが、これは江戸時代から始まったといわれています。邪気をはらうための禊(みそぎ)として、冬至の日にゆず湯に入っていたそうです。

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ゆずの栄養・成分

ゆずには、ビタミンCやクエン酸、リモネンなど、柑橘系の果物特有の成分が多く含まれています。以下より、詳しく見ていきましょう。

ビタミンC

ゆずにはビタミンCが豊富に含まれています。可食部100gあたりのビタミンC含有量は40mgで、これは果物のなかでもトップクラスの含有量です。

また、ゆずの皮には、果肉よりも多くのビタミンCが含まれていますので、うまく料理などで活用したいところです。果皮のハチミツ漬けなどはおすすめです。

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クエン酸

ゆずなど、柑橘系の果物を食べたときに、酸味を感じることがあると思います。この酸味が、クエン酸です。ゆずにはクエン酸が豊富に含まれています。

疲労回復効果があり、スポーツドリンクなどの飲み物や、サプリメントなどに多く使われています。

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また、クエン酸はお掃除に使われることも多いです。「クエン酸」という名のとおり、クエン酸は酸性の性質を持っていますので、アルカリ性の汚れを中和させて、汚れを浮かせてくれるのです。

色々な使い方ができる、ありがたい成分ですね。

リモネン

リモネンは、レモンやみかんなどの皮に多く含まれる精油成分です。柑橘類の爽やかな甘酸っぱい香りは、このリモネンに由来しています。

香りの良さから、食品や飲料の香料として使われています。

また、油汚れを溶かす効果があるため、洗剤などにも使われたり、医薬品にも使われたりなど、幅広いシーンでリモネンが活躍しています。

 

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ゆずの効能

ゆずには、先述のとおり、柑橘系特有の成分が多く含まれています。それらの成分に由来する効能が期待できます。以下より、ゆずの効能についてご紹介していきます。

血行促進

ゆずに含まれるリモネンには、血管をひろげて、血行をよくする働きがあります。

血行がよくなると、温かい血が体じゅうを巡るようになりますので、体が温まります。冷え性や肩こり・腰痛・神経痛などの改善に効果が期待できます。

疲労回復

ゆずに豊富に含まれるクエン酸は、糖質や脂質などを活動エネルギーに変換する「クエン酸回路」の活動に不可欠です。

クエン酸をしっかりと摂ることは、疲労しにくく回復しやすい体づくりにつながります。

美肌効果

ゆずに多く含まれるビタミンCは、ハリのあるお肌をキープするのに欠かせないコラーゲンを生成する際に必要となるビタミンです。

また、シミやソバカスの原因となるメラニン色素を抑制するはたらきもあり、美肌効果が期待できます。

ビタミンCには抗酸化作用もあり、活性酸素を除去することで、シワやたるみなどの老化を防止するはたらきも期待できます。

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リラックス効果

ゆずの爽やかな香りには、気持ちを落ち着かせる効果があります。ストレスやイライラ、不安感などをやわらげるリラックス効果が期待できます。

就寝前にゆず湯に入ったり、ゆず茶を飲んだりすると、気持ち良く眠りにつけるのでおすすめです。

ゆずの楽しみ方

ゆずは、食べても美味しいですが、それ以外にも、さまざまな楽しみ方があります。寒い季節には、ぜひ試してみましょう。

ゆず湯

冬至の日に入ることでおなじみのゆず湯には、体を温める効果があります。ゆずの香りもバスルームに広がるため、気持ちもリラックスできます。

ゆず湯の作り方ですが、丸ごと数個入れてもいいですし、輪切りにしたり切れ込みを入れたりすることで、さらに成分や香りを強めることができます。

ゆずを浴槽に入れる際は、布巾着や洗濯ネットなどに入れて、果肉が散らばらないようにするのがおすすめです。

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ゆず茶

ゆず茶にも、体を温める効果があり、冷え性や肩こり・腰痛などに効果的です。また、ゆずの香りでリラックスすることもできます。

寒い日に、寝る前に飲むと、スムーズに眠りにつきやすくなります。

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まとめ

今回は、ゆずの栄養と効能を中心にご紹介しました。ゆずには、ビタミンCやクエン酸、リモネンが豊富で、血行促進や風邪予防、疲労回復や美肌効果などが期待できます。

また、ゆずの香りにはリラックス効果があり、気分を落ち着かせてくれます。

「冬至にゆず湯に入ると風邪をひかない」という言い伝えは、じゅうぶんに妥当なものといって良さそうですね(もちろん、100%風邪を予防するのは不可能ですが・・・)。

寒い季節は、ゆずの香りでリラックスしながら、体をポカポカにして乗り切りましょう!

 

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