
小さい頃、セロリが大嫌いでした。ちょっとクセのある、あの味と香りがダメで・・・。ピーマンやにんじんは大丈夫だったんですけどね。
でも、今では大好きな野菜のひとつです。食感、味、香りなど、昔はダメだった要素が、すべて好きになりました。人間って不思議です・・・。
さて、前置きが長くなりましたが、今回はセロリについてご紹介していきたいと思います。
低カロリーなのにもかかわらず、しっかりと栄養が詰まっていますよ!
もくじ
セロリの栄養
セロリに多く含まれる栄養素などを紹介していきます。
ビタミンC
セロリはビタミンCを多く含みます。ビタミンCは美容によいビタミンと言われており、コラーゲンの生成や、シミ・ソバカスの予防に関与します。
また、免疫力を高める働きもあり、風邪などの予防にも効果的です。
ビタミンE
セロリに多く含まれるビタミンEは、「若返りのビタミン」とも言われます。強い抗酸化作用があり、アンチエイジングなどに効果が期待できます。
また、毛細血管を広げ、血行をよくする働きもあります。
ビタミンU
ビタミンUと聞いてもピンとこない方が多いと思いますが、「キャベジン」と聞くと、「あぁ~、胃腸薬の!」となるのではないでしょうか。
ビタミンU(別名:キャベジン)は、キャベツから発見された成分で、キャベツやセロリ、パセリなどに多く含まれます。
胃酸の分泌を抑制したり、胃腸の粘膜を健康に保つといった働きがあります。
また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などといった潰瘍を治癒する働きもあるとされ、注目されています。
食物繊維
セロリには、お腹の調子を整えてくれる食物繊維を含んでいます。腸内環境が整うことで、便通の改善効果などが期待できます。
セロリの効能
セロリに含まれるビタミン類や、香り成分などに由来する効能が期待できます。
精神を落ち着かせる
セロリには、アピインやセネリンといった香り成分が多く含まれています。これらの成分は、精神を落ち着かせる効果があると言われています。
不眠症やイライラの解消、頭痛などに効果があるとされ、16世紀のオランダでは神経症状をやわらげる薬として使われていたこともあるそうです。
仕事や学校などで、イラッとしたり不安になったときに、ちょっとセロリをつまんでみるとよさそうですね。
胃腸の調子を整える
セロリには、胃腸によいビタミンUが豊富に含まれています。
ビタミンUは、胃の調子を整えます。胃酸の分泌量を調整し、胃酸過多によって胃が荒れるのを防ぎます。また、胃の粘膜の新陳代謝を活発にし、ダメージを受けた箇所の修復を助けます。
さらに、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などといった潰瘍を治癒する働きもあるといわれています。
胃腸の調子が悪いと思ったら、セロリを食べてみることをおすすめします。
美肌効果
セロリには、ビタミンCが多く含まれています。肌のハリをキープするのに不可欠なコラーゲンの生成に関与したり、シミやソバカスの原因となるメラニン色素を抑制する働きがあります。
また、ビタミンE、ビタミンCには抗酸化作用があります。肌を老化させる原因となる活性酸素を除去することで、シワなど、お肌の老化を抑える効果が期待できます。
腸内環境を整える
セロリに含まれる食物繊維には、腸内環境を整える働きがあります。腸内環境が整うことで、便通が改善したり、免疫系の働きが活発になったりといった効果が期待できます。
血液を流れをよくする
セロリの葉に含まれる、香り成分のピラジンには、血液をサラサラにする効果があると言われています。また、セロリに含まれるビタミンEには、毛細血管を広げて、血流をよくする働きがあります。
血流がよくなることで、肩こりや冷え性などといった症状の改善が期待できます。
セロリのにおいを抑えるには?
これまで、セロリの効能を紹介してきました。健康によいことは伝えられたのかな・・・とは思いますが、やっぱりあのにおいに抵抗のある方は多いと思います。
ここでは、セロリのにおいを抑える方法を、いくつかご紹介していきます。
火を通す
炒めたり、茹でたりすることで、香りや独特の苦味が抑えられます。細かく刻んで、チャーハンなどに入れたりすると、美味しく食べられますよ!
軽く湯通しをする
セロリの醍醐味は、あのシャキシャキとした食感です。茹でたり炒めたりすると、シャキシャキ感がどうしても落ちてしまいます。
食感を残したい場合は、軽く湯通しするだけでも、生のセロリとくらべて、かなりにおいを抑えられます。
調味料をつかう
塩コショウや、カレー風味のスパイスなどで、ちょっと強めに味付けをすると、においが抑えられ、食べやすくなります。
強い香りを、さらに強い香りで抑える・・・ってイメージです。どうしても食べてもらいたい!ってときには、よい方法かもしれません。
セロリの歴史
原産地はヨーロッパや中近東などの高地といわれています。古代ギリシャ・ローマでは、整腸剤や香料などに使われていたそうです。
栽培がはじまったのは、16世紀頃といわれており、食用とされはじめたのは、17世紀頃といわれています。
セロリが日本に伝わった時期には諸説あります。戦国武将の加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰ったのが最初という説や、18世紀にオランダからもたらされたといった説などがあります。
いずれにせよ、日本で一般的に普及したは戦後に入ってからです。やはり、あの独特の香りや風味に対する抵抗感が強かったようです。
まとめ
[char no=”1″ char=”usa”]セロリは、豊富に含まれるビタミン類と、香り成分による効能が期待できます。リラックスしたいときや、胃腸の調子が悪いときに食べてみることをおすすめします。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]セロリかぁ。ちょっと苦手なんだよね。やっぱりあの香りが・・・[/char] [char no=”1″ char=”usa”]好き嫌いは分かれますよね・・・。軽く湯通ししたり、炒めたりするだけでも多少は抑えられますから、試してみるといいかもしれません。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]そうだね。食感は好きだから、ちょっと試してみるかな~。健康にも良さそうだし。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]カロリーも低いし、食物繊維も含まれていますので、ダイエットにもおすすめです。[/char]