
「カルシウムの多い野菜を知りたい!」
「野菜からカルシウムを摂るときは、何に気をつけたらいいの?」
この記事では、そんな疑問に答えていきます。
カルシウムといえば、牛乳やお魚に多いイメージですよね。
でも、忘れちゃいけないのが、野菜に含まれているカルシウムです。
「え、野菜ってビタミンだけじゃないの?カルシウム?」
と思われるかもしれませんが、しっかりと含まれています。
カルシウムを効率よく摂るためには、野菜のチョイスも大切です。
今回は、「カルシウムの多い野菜ランキングTOP10」と題して、カルシウムの多い野菜を紹介していきます。
記事後半には、野菜からカルシウムを摂るコツも紹介していますので、ぜひご覧ください。
なお、カルシウムの多い果物については、こちらでまとめています。
カルシウムの多い果物ランキング!身近なフルーツで豊富なのは?
ランキングの基準について
可食部(実際に食べられる部分)100gあたりのカルシウム含有量を基準にしています。
カルシウム含有量については、文部科学省ホームページ掲載の日本食品標準成分表の値を引用しています。
ランキング対象の野菜について
「マニアックな野菜を紹介しても、使わないよね・・・」
という思いから、TOP10ランキングは、馴染みのある野菜から選んでいます。
その際の基準として、以下サイトの「主要野菜」というカテゴリを参考にさせていただきました。
なお、すべての野菜を含んだランキングも、記事下部に掲載していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
もくじ
- 1 カルシウムの多い野菜TOP10(主要野菜)
- 1.1 【カルシウムの多い野菜10位】 におい成分には、強力な健康効果が!
- 1.2 【カルシウムの多い野菜9位】 ミネラルが豊富!
- 1.3 【カルシウムの多い野菜8位】 ポパイのパワーの源です!
- 1.4 【カルシウムの多い野菜7位】 ビールのお供に
- 1.5 【カルシウムの多い野菜6位】 葉の部分に栄養がつまっています
- 1.6 【カルシウムの多い野菜5位】 ネバネバパワーで健康キープ!
- 1.7 【カルシウムの多い野菜4位】 薬味によく使われます
- 1.8 【カルシウムの多い野菜2位】 中国から来た期待のルーキー
- 1.9 【カルシウムの多い野菜2位】 鍋にはコレですよね。独特の香りが食欲をそそる!
- 1.10 【カルシウムの多い野菜1位】 将軍様が名付けました
- 2 すべての野菜を含めたランキング
- 3 カルシウムの吸収率を高めるには?
- 4 まとめ
カルシウムの多い野菜TOP10(主要野菜)
[char no=”1″ char=”usa”]それでは、これよりランキングを見ていきましょう。
2位が2つありますが、これはカルシウム含有量が同じで、同率順位となったためです。[/char]
【カルシウムの多い野菜10位】 におい成分には、強力な健康効果が!
まずは10位です。ランクインしたのは、ニラ(ゆで)です。可食部100gあたりのカルシウム含有量は、51mgです。
ニラといえば、にんにくと同じく、スタミナ野菜として有名ですよね。そしてあの強いにおいです。
においの原因は、アリシンと呼ばれる成分です。アリシンには、殺菌作用や血栓予防など、健康によいさまざまな効果が期待できます。
栄養面でいうと、カルシウムのほかにβカロテン、ビタミンK、食物繊維などが豊富です。疲労回復にはもってこいの野菜ですね。
ニラについての記事をまとめています。
ニラの栄養や、臭いの抑え方などを紹介しています。
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【カルシウムの多い野菜9位】 ミネラルが豊富!
9位にランクインしたのは、いんげんまめ(ゆで)です。可食部100gあたりのカルシウム含有量は57mgです。
今年は我が家の家庭菜園でも、たくさん収穫できました。比較的簡単に栽培できますので、おすすめです。
カルシウム以外ですと、カリウムやマグネシウム、鉄、亜鉛など、ミネラル類が豊富です。また、βカロテンも豊富です。
さらに、豆類に含まれる成分のサポニンには、肥満を予防したり、コレステロール値を下げる効果などが期待できます。
いんげん豆の詳しい栄養についてまとめています。
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【カルシウムの多い野菜8位】 ポパイのパワーの源です!
8位は、ほうれん草(ゆで)です。可食部100gあたりのカルシウム含有量は69mgです。
アメリカ生まれのキャラクター「ポパイ」が食べることでおなじみのほうれん草ですが、やはり豊富な栄養を含んでいます。
カルシウムもそうですが、他にもβカロテンやビタミンC、ビタミンK、鉄分、葉酸など、多くの成分が含有量トップクラスです。
貧血予防や、免疫力向上などに効果が期待できます。
ほうれん草の栄養について詳しくまとめています。
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【カルシウムの多い野菜7位】 ビールのお供に
7位は、枝豆(ゆで)です。可食部100gあたりのカルシウム含有量は76mgです。
とりあえず「ビールと枝豆!」という方は多いのではないでしょうか?居酒屋でもっとも注文されるメニューのひとつですよね。お通しでもよく出てきます。
じつは、「ビールと枝豆」というのは、とても良い組み合わせです。というのも、枝豆に含まれる「メチオニン」という成分は、アルコールの分解を促進し、二日酔いなどをやわらげる働きがあるからです。
ビールとよく合う味というだけでなく、健康面でも適した組み合わせなんですね。
枝豆は、カルシウム以外にも、ビタミンB群や鉄分、カリウム、ビタミンCなども多く含んでいます。
枝豆についての記事をまとめています。
枝豆の栄養や、保存方法などを紹介しています。
合わせてご覧ください。
【カルシウムの多い野菜6位】 葉の部分に栄養がつまっています
6位にランクインしたのは、葉ねぎ(生)です!可食部100gあたりのカルシウム含有量は80mgです。
ねぎには、大きく分けて2つの種類があります。「長ねぎ」と「葉ねぎ」です。
長ねぎは、根の白い部分が多いねぎです。栽培する際、土をかぶせて光をさえぎることにより、根から葉への分岐部までの部分が、白くやわらかくなります。
一方、今回ランクインした葉ねぎは、その名の通り葉の部分を食べるネギです。白い長ねぎよりも、βカロテンやビタミンC、ビタミンKなど、多くの栄養を含んでいます。
ねぎの栄養について詳しくまとめています。
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【カルシウムの多い野菜5位】 ネバネバパワーで健康キープ!
5位は、夏野菜の定番、オクラ(ゆで)です。可食部100gあたりのカルシウム含有量は90mgです。
オクラといえば、独特のネバネバです。このネバネバはムチンと呼ばれる成分で、納豆や里芋、なめこなどにも含まれます。
疲労回復やコレステロール値の低下、ドライアイの予防など、さまざまな健康効果が期待できる成分です。夏バテ対策に最適な野菜のひとつですね。
なお、カルシウム以外にもβカロテンやカリウムなどを含みます。
オクラについての記事をまとめています。
栄養や効能、食べ合わせや保存方法などを紹介しています。
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【カルシウムの多い野菜4位】 薬味によく使われます
4位にランクインしたのは、こねぎ(生)です。可食部100gあたりのカルシウム含有量は100mgです。
万能ねぎとも言われます。薬味によく使われますよね。料理に、ちょっとしたアクセントをつけてくれます。
通常のネギとの違いは、収穫タイミングです。小ねぎは、葉ねぎを若いうちに収穫したものなんです。
カルシウム以外にも、βカロテンやビタミンC、葉酸などを豊富に含みます。
ねぎの栄養について詳しくまとめています。
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【カルシウムの多い野菜2位】 中国から来た期待のルーキー
同率2位の一つ目が、チンゲンサイ(ゆで)です。可食部100gあたりのカルシウム含有量は120mgです。
日中国交正常化後に、中国からやってきた野菜です。日本に来てから40数年足らずですが、今では一般に普及しており、スーパーなどに必ず並んでいます。
日本人の味覚にマッチしたんでしょうね・・・確かに、スープなどにすると、汁をよく吸って美味しいです。
栄養も豊富で、βカロテンや、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなど、多くのビタミンを含みます。
チンゲンサイの栄養について詳しくまとめています。
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【カルシウムの多い野菜2位】 鍋にはコレですよね。独特の香りが食欲をそそる!
同率2位の二つ目は、春菊(ゆで)です!可食部100gあたりのカルシウム含有量は120mgです。
春菊は、独特の品のある香りで、料理に格調高い雰囲気を与えてくれます。鍋などのお供としても有名ですよね。
日本には室町時代に伝わったと言われていて、江戸時代の文献には、すでに栽培方法が書かれていたとか。
カルシウム以外にも、βカロテン、ビタミンE、ビタミンK、鉄、葉酸などを多く含んでいます。
春菊の栄養について詳しくまとめています。
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【カルシウムの多い野菜1位】 将軍様が名付けました
栄えある第1位は、小松菜(ゆで)です!可食部100gあたりのカルシウム含有量は150mgです。
日本で栽培されはじめたのは江戸時代で、東京都江戸川区小松川付近で始まったといわれています。
小松菜という名前は、なんと江戸幕府8代将軍、徳川吉宗が命名したと言われています。
鷹狩りのために小松川に訪れた際に、献上された葉物を、地名にちなんで「小松菜」と命名したとか(そのまんまですね・・・)。
カルシウム以外だと、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどを多く含みます。
小松菜の栄養について詳しくまとめています。
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[char no=”1″ char=”usa”]以上、主要野菜のカルシウムの含有量TOP10でした。
以下に、ランキング結果一覧をまとめています。[/char]
順位 | 野菜名 | 含有量(mg) |
---|---|---|
10 | ニラ | 51 |
9 | いんげんまめ | 57 |
8 | ほうれん草 | 69 |
7 | 枝豆 | 76 |
6 | 葉ねぎ | 80 |
5 | オクラ | 90 |
4 | こねぎ | 100 |
2 | チンゲンサイ | 120 |
2 | 春菊 | 120 |
1 | 小松菜 | 150 |
すべての野菜を含めたランキング
これまで、食卓に並ぶことの多い野菜のランキングを紹介してきました。
ここからは、対象を「すべての野菜類」に広げたランキングを、一気にご紹介していきます。
可食部100gあたりのカルシウム含有量(mg)
野菜名 | 含有量(mg) |
---|---|
ずいき 干しずいき 乾 | 1200 |
とうがらし 葉・果実 油いため | 550 |
切干しだいこん 乾 | 500 |
とうがらし 葉・果実 生 | 490 |
なずな 葉 生 | 290 |
パセリ 葉 生 | 290 |
かぶ 漬物 ぬかみそ漬 葉 | 280 |
だいこん 葉 生 | 260 |
モロヘイヤ 茎葉 生 | 260 |
かぶ 葉 生 | 250 |
かんぴょう 乾 | 250 |
かぶ 漬物 塩漬 葉 | 240 |
バジル 葉 生 | 240 |
しそ 葉 生 | 230 |
ケール 葉 生 | 220 |
だいこん 葉 ゆで | 220 |
つまみな 葉 生 | 210 |
みずな 葉 生 | 210 |
ひろしまな 葉 生 | 200 |
みずな 葉 ゆで | 200 |
1位の「ずいき(芋茎)」は、サトイモの茎の部分のことをいいます。カリウムの量も豊富です。
こちらのランキングでも、葉の部分に多くのカルシウムが含まれる傾向がありますね。
カルシウムの吸収率を高めるには?
[char no=”2″ char=”kuma”]カルシウムの多い野菜が分かったし、さっそく今晩のおかずに使おーっと![/char] [char no=”1″ char=”usa”]ちょっと待ってください。じつは、カルシウムは吸収されにくい成分なんです。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]え!普通に料理しちゃダメなの?[/char] [char no=”1″ char=”usa”]ダメというより、「もったいない」ですね。
じつは、カルシウムの吸収率を高める成分が、いくつか存在します。
これらを含む食材と一緒に食べることで、効率よくカルシウムを摂取できます。
代表的な食材を紹介していきますね。[/char]
カルシウムの吸収率を高める成分と食材
成分 | 種別 | 多い食品 |
ビタミンC | 野菜、果実 | ピーマン、キウイ、柿 |
ビタミンD | 魚、きのこ | さけ、さんま、きくらげ、しいたけ |
たんぱく質 | 肉、魚、豆類 | 豚肉、まぐろ、いわし、豆腐 |
これらの成分を多く含む食材については、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
気になる方は、ぜひご覧ください。
◆ビタミンC
◆ビタミンD
◆たんぱく質
まとめ
[char no=”1″ char=”usa”]以上、カルシウムの含有量が多い野菜ランキングでした。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]葉物野菜が強いね。小松菜とか春菊とか。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]そうですね。やはり葉の部分に栄養が多く集まる傾向がありますね。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]でも、野菜からカルシウムが摂れるイメージって、あまり無かったわ。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]確かに、チーズや魚類のほうが多く含まれますが、野菜からもしっかりと摂れます。うまく活用していきましょう![/char]
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