大根の栄養と効能

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大根は、私たちの暮らしに馴染みの深い野菜のひとつです。キャベツやにんじんなどのように、1年中、スーパーなどで見ることができる野菜です。

料理の種類も豊富で、おでん、ブリ大根、切り干し大根、大根おろし、漬物・・・などなど、挙げればキリがないくらいです。

ちなみに私は、ダシをよく吸ったおでんの大根が大好きです。冬に食べると生き返ります。

そんな食卓に馴染みの深い大根ですが、栄養面はどうなのでしょうか?水分が多いため、栄養豊富ってイメージはあまり無い・・・って方が多いと思われます。

そこで、ちょっとチェックしてみたところ、意外な栄養と効能が秘められていることがわかりました。

今回は、そんな大根について、栄養と効能を中心にご紹介していきます。

 

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大根の歴史

大根の原産地には諸説ありますが、地中海沿岸もしくは中央アジアなのではと言われています。なんと、古代エジプトの時代から食べられており、ピラミッド建設時には労働者に配られていたそうです。

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日本では、春の七草のひとつ「スズシロ」として、古くから親しまれています。奈良時代にシルクロード経由で日本に伝わったと言われており、古事記にも大根に関する記載があるとか。

江戸時代になると栽培がさかんになり、さまざまな品種が生まれました。

大根の栄養

私たちが大根として食べている白い根の部分には、ビタミンCや食物繊維、アミラーゼやイソチオシアネートなどの成分が含まれています。

また、葉の部分は緑黄色野菜に分類され、βカロテンやビタミンC、ビタミンE、カルシウムなどが豊富に含まれています。

今回は、白い根の部分の栄養についてご紹介していきます。

ビタミンC

ビタミンCは美容によいビタミンです。コラーゲンの生成に関与したり、シミ・ソバカスの原因となるメラニン色素の沈着を防ぎます。

食物繊維

食物繊維のほとんどは、体内で消化されずに腸まで届きます。便通の改善コレステロール値の低下血糖値の上昇をゆるやかにするなどの効果があります。

アミラーゼ

アミラーゼは、唾液などに含まれる消化酵素のひとつで、でんぷんなどの糖質を消化・吸収しやすい形に分解します。

イソチオシアネート

イソチオシアネートはアブラナ科の野菜に含まれる成分です。

大根おろしを食べると、ピリッと辛いことがあると思いますが、この辛味成分がイソチオシアネートです。

大根以外だと、キャベツ、ブロッコリーなどに含まれています。

抗がん作用があると言われており、発がん物質を解毒して排泄する酵素のはたらきをサポートします。

また、食欲増進効果、血栓予防効果、殺菌作用なども期待できる成分です。

オキシダーゼ

オキシダーゼには解毒作用があり、発がん性物質を抑えるはたらきがあります。

[char no=”1″ char=”usa”]サンマなどの焼き魚に大根おろしを添えることが多いですが、これは、焼き魚のコゲに含まれる発がん性物質を抑えるのに効果的なんです。[/char]

 

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大根の効能

ビタミンCや、アミラーゼなどの酵素に由来する効能が期待できます。胃腸や美容によい野菜といえます。

胃腸の調子を整える

多くの人が、食べ過ぎなどによる胃もたれや胸焼けといった症状を経験したことがあると思います。

大根には、消化酵素のアミラーゼが豊富に含まれています。アミラーゼは、食事などで摂取したでんぷんなどの糖質を、消化・吸収しやすい形に分解します。

このため、消化の際の胃腸の負担が減少し、胃腸の調子の改善につながります。

日本に住んでいると、お米などのでんぷん質を食べる機会が多いので、ぜひ摂取しておきたいですね。

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免疫力の向上

大根に含まれるビタミンCには、体内に侵入してきた細菌やウイルスと戦う免疫細胞の生成に関与します。

しっかりと摂取することで、風邪などのウイルスに強いからだづくりができます。

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美肌効果

大根に含まれるビタミンCには、ハリのあるお肌づくりに欠かせないコラーゲンの生成を促進する働きがあります。

また、細胞の老化の原因となる活性酸素を除去するので、シワなどの予防にも効果的です。

他にも、シミやソバカスの原因となるメラニン色素の沈着を防ぎ、美しい肌をキープするのに役立ちます。

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ストレス耐性の向上

ストレスを感じると、体内の副腎と呼ばれる組織から、ストレスに対抗するためのホルモンが分泌されます。

ビタミンCは、このホルモンの分泌を促進するはたらきがあり、ストレス耐性を高めるのに一役買っているのです。

ストレスの溜まりやすい現代社会です。しっかりと摂取して、耐性を高めたいですね!

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便秘の解消

大根に含まれる食物繊維には、腸の動きを活発にしたり、便のかさを増やしたりすることで、便通をよくする効果が期待できます。

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ダイエットに適している

大根は低カロリーで、可食部100gあたりだと、わずか18kcalです。

このため、カロリーを気にする方や、ダイエット中の方でも、安心して食べられる野菜です。

調理のコツ

酵素やビタミンの特性を知っておくと、効率的に成分を摂取できるようになります。

調理の際に意識しておくとよさそうなものをご紹介していきます。

酵素やビタミンCは加熱に弱い

アミラーゼなどの酵素やビタミンCは、加熱すると成分の多くが失われてしまいます。

これらの成分を効率的に摂取したい場合は、例えば大根おろしなど、生で食べることをおすすめします。

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大根おろしは皮付きで

大根のビタミンCやイソチオシアネートは、皮の近くに多く含まれています。このため、効率的に成分を摂取したい場合は、皮付きのままおろすのがおすすめです。

皮付きのままおろす際は、皮の部分をしっかりと洗うようにしましょう。

大根おろしはすぐ食べよう

イソチオシアネートは時間が経つと揮発してしまいます。大根おろしをしばらく放置すると辛味が消えてしまうのはこのためです。

大根おろしを食べる際は、食事の直前におろすことをおすすめします。

まとめ

[char no=”1″ char=”usa”]大根にはビタミンCや、消化酵素のアミラーゼが豊富です。胃腸にやさしい野菜といえます。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]大根おろしとか漬物とか、色々な料理に使えるのがいいよね。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]調理の際は、加熱や成分の揮発に注意すると、効率的に成分を摂取できますよ![/char]

 

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