
こんにゃくといえば、「低カロリー」で「ヘルシー」なイメージがあると思います。ダイエットの強い味方として、長年親しまれてきている食材です。
こんにゃくが低カロリーってのは有名ですが、では、栄養面はどうなのでしょうか?
おそらく、多くの方が「栄養なさそう・・・」「低カロリーでお腹が膨れるだけ」といったように思っているでしょう。私もそうでした。
たしかに、多くの食材たちと比べると、こんにゃくは栄養が少ないです・・・
・・・ですが、こんにゃくには、からだにやさしい成分が多く含まれています。
今回は、こんにゃくについて、栄養と効能を中心にご紹介していきます。
もくじ
こんにゃくの歴史
こんにゃくは、こんにゃく芋からつくられています。こんにゃく芋の原産地は、東南アジアといわれています。
こんにゃくが日本に伝わったタイミングは諸説ありますが、少なくとも6世紀頃には中国から仏教とともに伝わったといわれています。
仏教の布教拡大とともに、精進料理としてこんにゃくも普及していったと言われています。
一般に普及したのは鎌倉時代といわれており、室町時代になると路上でこんにゃくを売る人も出てきたそうです。
こんにゃくの栄養
こんにゃく自体には、目立った栄養素はありません。しかし、食物繊維やカルシウムは豊富に含まれています。
とくに、水溶性食物繊維のグルコマンナンには、注目すべき健康効果があります。
食物繊維
こんにゃくには食物繊維が豊富に含まれています。とくに、水溶性食物繊維のグルコマンナンには、生活習慣病の予防や、便秘の解消などの効果が期待できます。
カルシウム
こんにゃくにはカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムは、骨や歯をつくる成分となります。
また、血液や細胞内に含まれるカルシウムイオンは、神経刺激の伝達や筋肉の収縮などに関与します。
ただし、カルシウム単体だけだと、体内への吸収率がよくありません。ビタミンDを含む食材と一緒に摂ると吸収率が向上します。
こんにゃくはビタミンDの含有量は少ないため、ビタミンDを多く含む食材と合わせて食べるのがおすすめです。
[char no=”1″ char=”usa”]ビタミンDを多く含む食材には、きのこ類や鮭、イワシなどがあります。ビタミンDは脂溶性のビタミンなので、油で調理すると成分が流出しにくいです。[/char]
こんにゃくの効能
豊富に含まれる食物繊維とカルシウムに由来する効能が期待できます。とくに、水溶性食物繊維のグルコマンナンには注目です。
腸内環境を整える
こんにゃくには、食物繊維が豊富に含まれています。とくに、水溶性食物繊維のグルコマンナンは、腸内細菌で分解されるとオリゴ糖となり、ビフィズス菌のえさとなります。ビフィズス菌が増えることで、腸内の有害な菌が抑制されます。
また、体外に排出される際に、腸内の有害物質を吸着させるはたらきがあります。
これらのはたらきによって腸内の有害な菌などが減少するため、腸内環境が整うのです。
便通の改善
こんにゃくに含まれる水溶性食物繊維のグルコマンナンは、腸内で水分を吸収して便のかさを増やしてくれます。
また、先述のとおり腸内環境を整えるはたらきがあります。腸内環境が整うことで、腸の動きが活発になります。
これらのはたらきにより、便通の改善が期待できます。
生活習慣病予防
水溶性食物繊維のグルコマンナンには、糖の吸収速度をゆるやかにするはたらきがあります。このため、血糖値の急な上昇を防ぎ、糖尿病の予防効果が期待できます。
また、グルコマンナンにはコレステロール値を下げる効果があります。このため、動脈硬化や心筋梗塞などの予防効果が期待できます。
ダイエット効果
こんにゃくはカロリーがとても低く、可食部100gあたりわずか5kcal程度です。そのうえ、こんにゃくは消化されにくいので、体内に吸収されることなく排出されます。
さらに、こんにゃくに含まれるグルコマンナンには、体内で水分を吸って膨張するはたらきがあり、満腹感が持続しやすいです。
これらのはたらきから、こんにゃくはダイエット中の食べ物として最適といえるでしょう。
骨を強くする
こんにゃくにはカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムは、骨や歯をつくる主な成分です。
しっかり摂取することで骨を強くすることができます。骨粗しょう症などの予防に効果的です。
ただし、カルシウム単体だと、体内への吸収率が低いため、ビタミンDを含む食品などと合わせて摂取するのがおすすめです。
まとめ
[char no=”1″ char=”usa”]こんにゃくは低カロリーなだけでなく、食物繊維やカルシウムを多く含み、生活習慣病の予防や便通の改善効果が期待できます。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]満腹感が続くし、お腹は調子よくなるし、遠慮なく安心して食べられる食品だね。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]そうですね。ただ、こんにゃくは口の中で溶けないため、のどに詰まらせないよう気をつけて食べましょうね。[/char]