レンコンの栄養と効能

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穴のある独特なフォルムが特徴的なレンコン、古くから縁起物として親しまれてきました。

「蓮根」の漢字のとおり、蓮(はす)の地下茎の肥大化した部分が、レンコンとして食べられている箇所です。

栄養面でも、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンC、さまざまな健康効果が期待できるムチンやタンニンなどを含んでいます。

今回は、レンコンについて栄養と効能を中心にご紹介していきます。

 

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レンコンの歴史

レンコンの原産地は諸説ありますが、中国もしくはインドなのではないかといわれています。

日本には奈良時代から栽培されていましたが、観賞用としての栽培がメインで、全国的に広まったのは明治以降です。

穴が開いていることから、「見通しがきく」という意味で縁起の良い野菜とされており、おせち料理にもよく使われています。

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レンコンの栄養・成分

それでは、レンコンに含まれる栄養・成分について見ていきましょう。

レンコンには、ビタミンCやカリウム、タンニンなどといったポリフェノールや、ネバネバ成分のムチンなど、健康によい成分が多く含まれています。

代表的なものについて、ひととおり確認していきましょう。

ビタミンC

レンコンにはビタミンCが多く含まれています。以下に、レンコンと同じくらいのビタミンC含有量の食材を挙げてみました。

ビタミンCが多いイメージのある、これらの食材と肩を並べています。

◆可食部100gあたりのビタミンC含有量

ほうれん草 35 mg
西洋かぼちゃ 43 mg
グレープフルーツ 36 mg
レンコン 48 mg

参考:日本食品標準成分表

ビタミンCには抗酸化力があり、からだに悪影響を与える活性酸素を除去するはたらきがあります。

ほかにも、免疫力を高めたり、コラーゲンの生成を助けたりといった、多くの健康効果が期待できます。

カリウム

レンコンには、可食部100gあたり440mgのカリウムが含まれています。野菜類のなかでは、含有量が多いほうです。

カリウムは、細胞内外液の浸透圧を調節する役割をもっており、必要に応じてナトリウムの排出を促進します。

食物繊維

レンコンには、可食部100gあたり2.0gの食物繊維が含まれています。

とくに、水に溶けずに腸まで届く不溶性食物繊維の割合が多く、腸内環境、便通の改善などが期待できます。

ムチン

レンコンを切ると、切り口に「ぬめり」があることに気づくと思います。このぬめり成分がムチンです。

ムチンの正体は糖タンパク質で、納豆やオクラ、なめこや里芋などにも含まれています。

⇒ オクラの記事まとめ。栄養や効能、食べ合わせや保存方法など、オクラ情報盛りだくさんです。
⇒ なめこの栄養と効能を6つ紹介
⇒ 里芋の栄養と効能を8つ紹介!

ムチンはわたしたちの体内にも存在しており、眼の表面や、呼吸器、消化器の粘膜を優れた保水力で保護しています。

また、たんぱく質の分解・吸収を促進するはたらきもあり、滋養強壮に効果的です。

タンニン

タンニンはポリフェノールの一種です。ポリフェノールとは、植物に含まれる、色素や苦味・渋みなどといった天然成分のことです。

タンニンは渋み成分で、ワインや柿などにも含まれています。「渋柿」の渋みをイメージするとわかりやすいです。

タンニンには、血管を収縮させる作用があり、止血作用や、炎症の抑制に効果があります。

ほかにも、のどの痛みや鼻水を抑えたり花粉症などのアレルギー反応を抑えるはたらきもあります。

 

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レンコンの効能

それでは、レンコンの効能について見ていきましょう。

栄養・成分のところで紹介したとおり、レンコンにはビタミン・ミネラル・ポリフェノールなど、さまざまな成分が含まれています。

これらの成分が、わたしたちのからだをどのようにサポートするのか、チェックしていきましょう。

胃の健康を保つ

れんこんに含まれているムチンには、胃の粘膜を保護するはたらきがあります。また、タンニンには炎症の抑制や止血作用があります。

これらの成分の効能により、胃の炎症や潰瘍などの予防・改善が期待できます。

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免疫力を高める

レンコンに含まれるムチンには、のどや鼻、口などの粘膜を強化するはたらきがあります。このため、ウイルスの侵入防止に効果があり、結果的に免疫力の向上につながります。

また、レンコンに豊富に含まれるビタミンCは、免疫細胞の活動維持や活性化などに関与し、免疫力を高めるサポートをしてくれます。

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高血圧予防

レンコンにはカリウムが多く含まれています。カリウムはナトリウムと協力し、細胞内外液の浸透圧を調整します。

過剰なナトリウムを排出するはたらきがあり、高血圧の予防・改善効果が期待できます。

また、余分な水分を排出するはたらきもあり、むくみの解消にも効果があります。

美肌効果

レンコンに含まれるビタミンCには、コラーゲンの生成を助け、老化やシミ・ソバカスなどの原因となる活性酸素を除去するはたらきがあります。

また、タンニンなどのポリフェノールにも強い抗酸化作用があり、ビタミンCと同じく、活性酸素を取り除いてくれます。

これらの成分の活躍により、ハリのあるお肌のキープや、シミ・ソバカスなどの肌トラブルの減少といった、美しいお肌を保つ効果が期待できます。

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ストレスに強くなる

わたしたちはストレスを感じると、副腎からアドレナリンなどのホルモンを分泌し、ストレスに対抗しようとします。

ビタミンCは、これらのホルモンを生成する際に必要な成分です。不足してしまうと十分にホルモンを作れず、ストレス耐性が弱まります。

レンコンにはビタミンCが豊富に含まれていますので、しっかり摂取して副腎機能を維持しましょう。

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便通の改善

レンコンには、食物繊維のうち、不溶性食物繊維が多く含まれています。便をやわらかくし、腸の動きを活発にすることで、便通の改善効果が期待できます。

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花粉症対策

レンコンは、花粉症などといったアレルギー反応を抑制する食べ物として注目を集めています。

アレルギー反応は、花粉やダニ・ホコリなどを「異物」と認識した際に、それらを退治するための抗体が大量に作られることによって引き起こされます。

レンコンは、抗体のひとつ「IgE抗体」が作られるのを抑制します。しかも、数ある食品のなかでも、レンコンのもつ抑制効果は高いんです。

また、炎症を抑えるはたらきのあるタンニンを含んでいるため、のどの痛みや鼻水などにも効果的です。

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花粉症対策については、以下の記事でも紹介しています。ぜひご覧ください。

花粉症に効く食べ物

まとめ

[char no=”1″ char=”usa”]レンコンには、豊富なビタミンCやカリウム、ムチン、タンニンなどの成分が含まれています[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]胃腸の健康や、免疫力の向上、美容に良いんだよね。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]そうですね。また、アレルギー反応を抑制するはたらきもありますので、花粉症シーズンなどに、ぜひお試しください。[/char]

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