
世界でもっとも生産量が多く、欧米では、きのこ=マッシュルームというくらいメジャーなのが、今回ご紹介するマッシュルームです。
日本では、しいたけやしめじなどに比べると流通量が少ないものの、低カロリーでビタミンB2、カリウムを多く含む魅力的なきのこです。
今回は、マッシュルームの魅力について、栄養と効能を中心にご紹介します。
もくじ
マッシュルームの歴史
マッシュルームはヨーロッパの草原地帯が原産です。
17世紀にフランスで人工栽培がはじまり、その後欧米を中心に栽培されるようになりました。
日本にマッシュルームがもたらされたのは明治中期で、大正時代には人工栽培がスタートしました。
ただし、缶詰や水煮などがほとんどで、生鮮のマッシュルームはほとんど流通していませんでした。
現在ではスーパーなどで生鮮のマッシュルームを購入できますが、日本での消費量はフランスやドイツに比べるとかなり少ないです。
[char no=”2″ char=”kuma”]なんで欧米ではマッシュルームがこんなに人気なの?[/char] [char no=”1″ char=”usa”]人気・・・というよりは、コレしかないんですよ。欧米では、そもそも食用きのこの種類が少なく、マッシュルームくらいしかなかったそうです。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]そうか、「マッシュルーム一択」だったんだね。独占市場だね。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]ただ、最近の日本食ブームによって、向こうでもさまざまなきのこを食べるようになってきているそうですよ。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]日本でもマッシュルームが食べられるようになってきたし、食の文化交流みたいでいいね![/char]マッシュルームの栄養と効能
マッシュルームは、きのこ類のなかでもビタミンB2、カリウムの含有量が多いです。
また、カロリーが低くダイエットに適しています。
食物繊維やビタミンDといった、きのこ類に多く含まれる成分も含まれています。
ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質の代謝に欠かせないビタミンです。
マッシュルームをはじめ、きのこ類に多く含まれています。
ビタミンB1を摂取することで糖質の代謝が促進され、生活するためのエネルギーが効率よく生産できるようになります。
エネルギーの生産性が高まると、疲労が回復しやすくなります。
また、神経や脳のはたらきがよくなり、集中力の維持・イライラの解消などに効果があります。
ビタミンB2
マッシュルームはビタミンB2の含有量が多いです。
ビタミンB2は、炭水化物、タンパク質、脂質すべての代謝を促進します。
とくに、脂質からエネルギーをつくる際に活躍します。
ダイエットなどで脂肪を燃やしたいときには、欠かせないビタミンです。
また、各細胞の再生を促進することで、成長を促します。
子どもの場合は、体を大きくするために必要なビタミンです。
大人の場合でも、肌や髪、爪などの細胞の再生を促進するので、これらの美しさを保つことができます。
美容・アンチエイジングに効果的なビタミンといえます。
ほかにも、皮膚や各器官の粘膜を正常に保つはたらきや、傷や口内炎などの修復を早めてくれる効果があります。
エルゴステロール
マッシュルームには、他のきのこ類と同様にエルゴステロールという成分が多く含まれています。
エルゴステロールは、日光を浴びるとビタミンDに変化する成分です。
また、最近の研究によると、エルゴステロールには腫瘍の血管新生を抑えるはたらきがあり、がんの増殖を抑える効果があるそうです。
ビタミンD
マッシュルーム自体にはほとんど含まれませんが、先述のエルゴステロールが変化することで、豊富なビタミンDを含むようになります。
ビタミンDは、カルシウムの代謝を助け、丈夫な骨や歯をつくります。
また、血中のカルシウム濃度を調整し、筋肉の収縮や神経伝達などをサポートしています。
ビタミンDが不足すると、骨が弱くなってしまいます。
乳幼児であれば、くる病(骨格に異常が出る病気)、大人では骨軟化症、高齢者だと骨粗しょう症のリスクが増えます。
βグルカン
βグルカンは、きのこ類に多く含まれる成分です。
βグルカンは、免疫細胞(マクロファージやリンパ球など)を活性化させ、免疫力を高めるはたらきをします。
免疫力が高まると、体外から侵入してきたウイルスや細菌などに強くなり、風邪やインフルエンザなどの病気になりにくくなります。
ほかにも、アレルギーや生活習慣病などの予防・治療効果が期待されています。
食物繊維
食物繊維は、腸内環境を整え、便通をよくしてくれます。
また、食べると胃の中で膨らみ、満腹感を持続させるので、ダイエットに効果的です。
ほかにも、糖質の消化をゆるやかにすることで血糖値の急な上昇を抑え、肥満や糖尿病を予防するはたらきなどがあります。
カリウム
マッシュルームは、きのこ類のなかでもカリウム含有量が多いほうです。
カリウムにはナトリウムの排出を促すはたらきがあり、高血圧の予防や、むくみの解消に効果があります。
ほかにも、カリウムには筋肉の収縮を正常にするはたらきがあります。不足すると筋肉の動きが悪くなり、疲労がたまりやすくなるため、しっかり摂取しましょう。
ナイアシン
ナイアシンは、脂質の代謝を促進するはたらきがあり、中性脂肪やコレステロール値の低下が期待できます。
また、二日酔いの予防にも効果があります。
摂取したアルコールは肝臓内で、頭痛や吐き気の原因となるアセトアルデヒドに分解されます。
ナイアシンは、このアセトアルデヒドを無毒化するのをサポートしてくれるのです。
パントテン酸
マッシュルームは、きのこ類のなかでも、パントテン酸が多く含まれています。
パントテン酸は、栄養素の代謝をサポートし、わたしたちの健康をひろくサポートしています。
とくに、抗ストレスホルモンの副腎皮質ホルモンの分泌を促進するため、ストレスの耐性を高めるのに効果的です。
低カロリー
可食部100gあたり、わずか11kcalです。きのこ類は他の食品に比べてカロリーが低いのですが、とりわけマッシュルームは低カロリーです。
◆可食部100gあたりのカロリー
しいたけ | 18 kcal |
えのきたけ | 22 kcal |
ぶなしめじ | 18kcal |
なめこ | 15kcal |
マッシュルーム | 11 kcal |
引用:カラーグラフ食品成分表 [五訂] (実教出版)
まとめ
[char no=”2″ char=”kuma”]マッシュルームって髪型くらいしか聞いたことなかったけど、カロリー低いんだね。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]きのこ類は総じて低カロリーなのですが、その中でも低いですからね。しかも、ビタミンB2やカリウムの含有量が多く、美容によいきのこなんです。[/char]
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