
エリンギは、日本では平成に入ってから普及したきのこです。
カロリーが低く食べごたえがあることから、ダイエットによく使われるようになりました。
栄養価はそこまで高くありませんが、きのこ類の特徴であるビタミン類や豊富な食物繊維などを含んでいます。
また、味にクセがなく、さまざまな料理に合わせることが出来ます。
今回はエリンギについて、栄養と効能を中心にご紹介します。
もくじ
エリンギの歴史
エリンギはヒラタケ科ヒラタケ属のきのこで、ヨーロッパ南部から中央アジアにかけての地域が原産です。
原産地のイタリアやフランスでは、もともと人気のあるきのこで、料理によく使われてきました。
日本でエリンギが広まったのは最近で、1993年に愛知県林業センターによって人工栽培が行われてからです。
[char no=”1″ char=”usa”]日本ではエリンギの自生はありません。流通しているのはすべて栽培されたものなんですよ。[/char]エリンギの栄養と効能
エリンギは、他のきのこ類と同様に、ビタミンB群や食物繊維などが豊富です。とくに食物繊維の含有量はきのこ類トップクラスです。
ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質の代謝に欠かせないビタミンです。
エリンギをはじめ、きのこ類に多く含まれています。
ビタミンB1を摂取することで糖質の代謝が促進され、生活するためのエネルギーが効率よく生産できるようになります。
エネルギーの生産性が高まると、疲労が回復しやすくなります。
また、神経や脳のはたらきがよくなり、集中力の維持・イライラの解消などに効果があります。
ビタミンB2
ビタミンB2は、炭水化物、タンパク質、脂質すべての代謝を促進します。
とくに、脂質からエネルギーをつくる際に活躍します。
他にも、皮膚や各器官の粘膜を正常に保ったり、各細胞の再生を促進することで成長を促したりといったはたらきがあります。
エルゴステロール
エリンギには、他のきのこ類と同様にエルゴステロールという成分が多く含まれています。
エルゴステロールは、日光を浴びるとビタミンDに変化する成分です。
また、最近の研究によると、エルゴステロールには腫瘍の血管新生を抑えるはたらきがあり、がんの増殖を抑える効果があるそうです。
ビタミンD
エリンギ自体にはほとんど含まれませんが、先述のエルゴステロールが変化することで、豊富なビタミンDを含むようになります。
ビタミンDは、カルシウムの代謝を助け、丈夫な骨や歯をつくります。
また、血中のカルシウム濃度を調整し、筋肉の収縮や神経伝達などのはたらきをします。
ビタミンDが不足すると、骨が弱くなってしまいます。
乳幼児であれば、くる病(骨格に異常が出る病気)、大人では骨軟化症、高齢者だと骨粗しょう症のリスクが増えます。
[char no=”1″ char=”usa”]エリンギなどのきのこ類は、天日干しにすることでビタミンDやうまみが増します。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]へぇ~、そうなんだ。たしかに干ししいたけとか、売ってるもんね~[/char] [char no=”1″ char=”usa”]ちなみに、人間も日光を浴びるとビタミンD量が増えるんですよ。ただし、暑い季節は熱中症リスクがあるので、ほどほどに。[/char]βグルカン
βグルカンは、きのこ類に多く含まれる成分です。
βグルカンは、免疫細胞(マクロファージやリンパ球など)を活性化させ、免疫力を高めるはたらきをします。
免疫力が高まると、体外から侵入してきたウイルスや細菌などに強くなり、風邪やインフルエンザなどの病気になりにくくなります。
ほかにも、アレルギーや生活習慣病などの予防・治療効果が期待されています。
食物繊維
エリンギは、きのこ類のなかでも多くの食物繊維を含んでいます。
食物繊維は、腸内環境を整え、便通をよくしてくれます。
また、食べると胃の中で膨らみ、満腹感を持続させるので、ダイエットに効果的です。
ほかにも、糖質の消化をゆるやかにすることで血糖値の急な上昇を抑え、肥満や糖尿病を予防するはたらきなどがあります。
カリウム
エリンギは、きのこ類のなかでもカリウム含有量トップクラスです。
カリウムにはナトリウムの排出を促すはたらきがあり、高血圧の予防や、むくみの解消に効果があります。
ほかにも、カリウムには筋肉の収縮を正常にするはたらきがあります。
不足すると筋肉の動きが悪くなり、疲労がたまりやすくなるため、しっかり摂取しましょう。
ナイアシン
ナイアシンは、脂質の代謝を促進するはたらきがあり、中性脂肪やコレステロール値の低下が期待できます。
また、二日酔いの予防にも効果があります。
摂取したアルコールは肝臓内で、頭痛や吐き気の原因となるアセトアルデヒドに分解されます。
ナイアシンは、このアセトアルデヒドを無毒化するのをサポートしてくれるのです。
エリンギは水気に注意
きのこ類全般に言えることですが、水気に弱いです。
エリンギを調理する際は洗わずに、軽く汚れを布などで拭く程度にしましょう。
また、保存する際も水気を拭きとってから、タッパーやジップ袋などに入れましょう。
まとめ
[char no=”1″ char=”usa”]エリンギはきのこの中でも、食物繊維とカリウムが豊富です。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]ダイエットにも良さそうだね。でも、日本での歴史がここまで浅かったとは・・・知らなかったよ。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]魅力的なきのこだからこそ、あっという間にひろまったのでしょうね。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]そうだね。なんてったって美味しいからね。バター炒めとか最高だし![/char]
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