
まいたけには、他のきのこ類と同様に、健康効果のある成分を多く含んでいます。
とくに、まいたけ特有の成分であるMD-フラクションやX-フラクションの効能には、多くの注目が集まっています。
今回は、まいたけについて、栄養と効能を中心にご紹介していきます。
もくじ
まいたけの歴史と名前の由来
まいたけは、今でこそ食用きのことして有名ですが、全国的に普及したのは、人工栽培が確立した1980年代からと言われています。
まいたけの名前の由来には、いろいろと説があります。
- まいたけが生えている様子が蝶の舞のように見えたことから「舞茸」
- 見つけた人は喜びのあまり踊り出すから「舞茸」
などです。当時は、かなり珍しいきのこだったそうですね。
そして、江戸時代には、まいたけの価値を証明する、こんな出来事があったそうです。
ある東北の大名が将軍にまいたけを献上したところ、大変喜ばれ、再度まいたけを持ってくるように言われました。
とはいえ、まいたけは貴重なきのこ。簡単には見つかりません。でも、将軍にリクエストされているし・・・
大名は、代官、村人たちを総動員させて、なんとかまいたけを見つけ出し、将軍に献上しました。
将軍は大変喜び、まいたけと同じ量の銀を与えましたとさ。
銀と同等の扱いをするほど、将軍様も認めていたということですね。
それにしても、大名さんの努力、すごいですね・・・
まいたけの栄養と効能
まいたけには、きのこ類に多いビタミンB1B2や食物繊維、エルゴステロール、βグルカンなどを含んでいます。
とくに、βグルカンから精製されるMD-フラクションやX-フラクションは、まいたけ特有の成分として注目されています。
ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質の代謝に欠かせないビタミンです。
まいたけをはじめ、きのこ類に多く含まれています。
ビタミンB1を摂取することで糖質の代謝が促進され、疲労回復や集中力の維持・イライラの解消などに効果があります。
ビタミンB2
ビタミンB2は、炭水化物、タンパク質、脂質すべての代謝を促進します。とくに、脂質からエネルギーをつくる際に活躍します。
他にも、皮膚や各器官の粘膜を正常に保ったり、各細胞の再生を促進することで成長を促したりといったはたらきがあります。
エルゴステロール
まいたけには、他のきのこ類と同様にエルゴステロールという成分が多く含まれています。
エルゴステロールは、日光を浴びるとビタミンDに変化する成分です。
また、最近の研究によると、エルゴステロールには腫瘍の血管新生を抑えるはたらきがあり、がんの増殖を抑える効果があるそうです。
ビタミンD
まいたけ自体にはほとんど含まれませんが、先述のエルゴステロールが変化することで、豊富なビタミンDを含むようになります。
ビタミンDは、カルシウムの代謝を助け、丈夫な骨や歯をつくります。
また、血中のカルシウム濃度を調整し、筋肉の収縮や神経伝達などのはたらきをします。
ビタミンDが不足すると、骨が弱くなってしまいます。乳幼児であれば、くる病(骨格に異常が出る病気)、大人では骨軟化症、高齢者だと骨粗しょう症のリスクが増えます。
食物繊維
食物繊維は、腸内環境を整え、便通をよくしてくれます。
また、食べると胃の中で膨らみ、満腹感を持続させるので、ダイエットに効果的です。
ほかにも、糖質の消化をゆるやかにすることで血糖値の急な上昇を抑え、肥満や糖尿病を予防するはたらきなどがあります。
βグルカン
βグルカンは、きのこ類に多く含まれる成分です。
βグルカンは、免疫細胞(マクロファージやリンパ球など)を活性化させ、免疫力を高めるはたらきをします。
免疫力が高まると、体外から侵入してきたウイルスや細菌などに強くなり、風邪やインフルエンザなどの病気になりにくくなります。
MD-フラクション
MD-フラクションは、まいたけ特有の成分です。
βグルカンには、先述のとおり免疫力を高めるはたらきがありますが、まいたけから抽出したものは特に効果が高く、「MD-フラクション」と名付けられました。
高い免疫強化作用が、がんの治療にも有効といわれており、実際にがん治療の現場でも使われているそうです。
[char no=”1″ char=”usa”]MD-フラクションは、まいたけ特有の成分で、がん治療に有効とのことで注目されています。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]きのこって、抗がん作用があるものが多いよね、たしかこの前も・・・[/char] [char no=”1″ char=”usa”]そうですね。たとえば、しいたけのβグルカンを精製してできる「レンチナン」は、抗がん薬として利用されています。[/char]X-フラクション
X-フラクションも、まいたけのβグルカンから精製される成分で、まいたけ特有の成分です。
X-フラクションは、インスリンのはたらきを正常にし、血糖値を下げて糖尿病を予防する効果があります。
また、コレステロールの合成を抑制したり、排出を促進したりすることで、糖尿病や動脈硬化の予防に有効です。
なるべく洗わないで調理しよう
きのこ類は水洗いしてしまうと風味が落ちます。また、X-フラクションなどの水溶性の成分が溶けてしまいます。
汚れが気になる場合は、軽く布で拭く程度にしましょう。
まとめ
[char no=”1″ char=”usa”]まいたけには、豊富なビタミンと食物繊維に加えて、まいたけ特有の成分による効能があります。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]MD-フラクションとかX-フラクションとか、名前がかっこいいよね。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]抗がん作用や生活習慣病予防など、さまざまな効果が期待できます。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]しかも、ダイエット効果があるのはうれしいね。[/char]
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