ピーマンの栄養と効能について

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小さいころ、ピーマンが苦手だった方は多いと思います。独特の苦味があるので、小さなお子さんには嫌われがちです。

しかし、ピーマンはビタミン豊富で、健康によい野菜です。食べないのはもったいないです!

そんな、ピーマンの魅力について、栄養と効能を中心にご紹介していきます!

 

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ピーマンの歴史

ピーマンはナス科の植物で、トウガラシの一種です。中南米が原産で、大航海時代にコロンブスが持ち帰り、香辛料としてヨーロッパに広まったとか。

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日本には、16世紀頃、ポルトガル人によって伝わったとされています。全国的に栽培されるようになったのは、第二次世界大戦後からといわれています。

ピーマンの栄養と効能

ピーマンは、豊富なビタミンと有効成分が多く、生活習慣病予防や夏バテなどに効果があります。また、加熱に強いことも大きな特徴です。

ビタミンC

ピーマンはビタミンCを豊富に含んでいます。レモン、トマトと比較してみると・・・

◆可食部100gあたりのビタミンC含有量

レモン 50 mg
トマト 15 mg
ピーマン 76 mg

引用:カラーグラフ食品成分表 [五訂] (実教出版)

上の表で見てわかるとおり、レモンやトマトを上回っています。

ビタミンCには、体内で発生した過剰な活性酸素を除去するはたらきがあります(抗酸化作用)。

活性酸素は、体に侵入してきた細菌などを駆除して細胞を守り、健康を保つはたらきをしてくれます。

しかし、量が増えすぎると細胞を酸化させてしまい、ダメージを与えてしまいます。金属がサビてしまうようなイメージで、体がサビてしまうのです。

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[char no=”2″ char=”kuma”]「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ってヤツだね![/char]

βカロテンなど、抗酸化作用のある成分は、量が増えすぎた活性酸素を除去してくれます。このため、体がサビるのを防いでくれるのです。

具体的には、老化防止や美肌効果、生活習慣病予防、発がん抑制などに効果があります。

また、ビタミンCには、コラーゲンの生成を促進したり、お肌のシミ、ソバカスの原因といわれているメラニンを目立たなくする効果があり、美しい肌づくりをサポートします。

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ほかにも、免疫細胞などに働きかけて、体の免疫力を向上させたりと、さまざまな健康効果をもたらしてくれます。

◆ビタミンCのおもな効能

  • 美肌効果
  • 老化防止
  • 免疫力の向上
  • がん予防
  • 生活習慣病予防

βカロテン

ピーマンには、βカロテンが多く含まれています。

βカロテンには、強い抗酸化作用があり、老化防止・がん予防などが期待できます。

[char no=”1″ char=”usa”]βカロテンは加熱することで吸収率が高まりますので、炒め物など、加熱料理をするのがおすすめです。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]あれ、加熱していいの?たしか、加熱することでビタミンCは壊れるんじゃなかったっけ?[/char] [char no=”1″ char=”usa”]その通りです。しかし、後述するビタミンPが、ビタミンCを熱から守るため、加熱しても壊れにくいんですよ。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]へぇ~そうなんだ。加熱しても栄養を失いにくいんだね。実は「生ピーマン」って、苦くてちょっと苦手なんだ。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]加熱すると、苦味や青くささが取れますからね。料理の幅も広がるし、ぜひピーマンは加熱調理してみてください。[/char]

◆βカロテンのおもな効能

  • 老化防止
  • がん予防
  • 生活習慣病予防
  • 美肌効果

ビタミンA

βカロテンは、必要なときに小腸などでビタミンAに変換されます。

ビタミンAは、視覚における明るさ・暗さの感知や、免疫力の向上、消化器・呼吸器の粘膜の保護などといったはたらきがあります。

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◆ビタミンAのおもな効能

  • 免疫力の向上
  • 視力を正常に保つ
  • がん抑制
  • 皮膚の健康維持・美肌効果
  • 口・鼻・のど・肺・腸・胃などの粘膜を保護

 

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ビタミンP(ルチン)

ビタミンPは、正式なビタミンではありません。「ビタミン様作用物質」といって、ビタミンのようなはたらきをする栄養素のうちの一つです。

ピーマンには、ビタミンPの一種のルチンが含まれています。そばなどにも含まれており、協力な抗酸化作用をもつ成分です。

ルチンは、毛細血管を丈夫にし、切り傷などの回復を早めたり、歯ぐきの出血や脳卒中を予防するはたらきがあります。

また、血管を回復することで血流をよくし、高血圧や動脈硬化を予防します。

ほかにも、ルチンはビタミンCの吸収を促進するはたらきや、ビタミンCを熱や酸化から守るはたらきがあります。ビタミンCと相性のよい成分です。

◆ルチンのおもな効能

  • 出血予防
  • 高血圧予防
  • 動脈硬化予防
  • ビタミンCの吸収促進・保護

カプシエイト

とうがらしなどに含まれる成分「カプサイシン」が変化したのが、カプシエイトです。

カプサイシンと同様に、体温を上昇させる効果や、体脂肪を燃焼させてエネルギー消費を促す効果があります。

これらの効能により、ダイエットに効果があるとされ、健康食品などにも使用されています。

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ピラジン

ピラジンは、ピーマンの香り成分です。血液が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにする効果があります。

血流がよくなることで、冷えや肩こりの改善、肌トラブルなどの解消も期待できます。

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色も変われば栄養も変わる!?

ピーマンには、さまざまな色がありますよね。多く流通している緑ピーマン、赤ピーマン、黄ピーマン。この3色が代表的な色です。

じつは、緑ピーマンが熟したものが、赤ピーマンや黄ピーマンなんです。

赤ピーマンは、緑ピーマンとくらべて、ビタミンA、ビタミンCの量が倍以上になります。また、赤ピーマンのほうが、苦味が少なく、食べやすいです。

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[char no=”1″ char=”usa”]栄養価も大切ですが、赤や黄色のピーマンを混ぜることで、色どりもよくなりますよね。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]カラフルな見た目だと、食欲も湧いてくるしね。[/char]

まとめ

[char no=”1″ char=”usa”]生活習慣病予防や美容効果など、さまざまな効能がピーマンにはあります。加熱にも強いですしね。[/char] [char no=”2″ char=”kuma”]昔は苦手だったんだよなぁピーマン。今は大好きだけどさ。[/char] [char no=”1″ char=”usa”]独特の苦味がありますからね。炒めたりすることで苦味は弱まりますし、最近だと苦味が弱い品種のピーマンも出ていますから、それらを試すのも面白いですね。[/char]

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