
庭のナスが育ってきています。つい1ヶ月ほど前に苗を植えましたが、今では背丈50センチほどまで育っています。収穫が楽しみです!
さて、夏野菜の代表格でもあるナスですが、栄養豊富・・・ってイメージは少ないと思います。ですが、実はナスには、意外な効能があるんです。
今回は、ナスに秘められた効能と栄養について、ご紹介します!
もくじ
ナスの歴史
日本におけるナスの歴史は、かなり古いです。なんと奈良時代に伝わり、栽培がスタートしました。
正倉院所蔵の文書にも、ナスに関する記述が残っているそうです。
江戸時代には、初夢占いで有名な「一富士 二鷹 三茄子」という言葉が生まれ、縁起の良い野菜として、長らく親しまれています。
ナスの栄養素
正直なところ、ナスは「栄養豊富」とは言えません。良くも悪くも、低カロリー、低タンパクです。
ですが、含有量は多くないものの、数々の健康によい栄養素を含んでいます。たとえば、ポリフェノールの一種である「ナスニン」の作用は、健康をサポートしてくれます。
では、ナスの栄養素をみていきましょう。
ナスの栄養素
カルシウム
カリウム
鉄
ビタミンB群
ビタミンC
食物繊維
ナスニン
ナスニンは、紫色の色素です。ナスが紫色なのは、この色素を含んでいるからです。ナスニンは、ポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用をもっています。
コリン
コリンは、水溶性の栄養素で、ビタミンBの一種とされています。
ナスの効能
ナスには、夏に効くさまざまな効能があります。以下より、紹介していきます。
体を冷やす
ナスには、古くから体を冷やす効果があると言われています。ナスには、利尿作用のあるカリウムが比較的多く含まれており、尿で体内の熱が逃げていく点が、この言い伝えの根拠のひとつとされています。夏で暑くほてった体を冷ましてくれるので、夏バテにも効果的です。
また、カリウムには、ナトリウムを適度に排出する働きもあり、むくみの解消に効果があります。
便秘の予防・解消
ナスには、便秘解消に効果のある食物繊維と豊富な水分が含まれています。
眼精疲労の解消
目に良いとされているブルーベリーの効果は、アントシアニンという色素の効果によるものです。
実は、ナスに含まれるナスニンは、アントシアニン系色素のポリフェノールの一種です。ヒトの視覚認知に欠かせないロドプシンと呼ばれる色素体の再合成を促進する働きがあります。
このため、視覚機能の回復や、眼精疲労の改善に効果があるとされています。
抗酸化作用による効果
ナスの紫色の色素でもある「ナスニン」には抗酸化作用があり、体内の過剰な活性酸素などを除去・抑制するはたらきがあります。
細胞の酸化を抑制することで、以下の効果があります。
- 老化の防止
- 美肌効果
- がん予防
肥満防止・ダイエット
ナスの9割以上は、水分といわれています。そして、カロリーは、可食部100gあたり、わずか22kcalです!
また、ナスに含まれる「コリン」には、脂質の代謝を促進する効果があり、肥満防止に効果があるとされています。
そして、ナスに含まれるナスニンにも、コレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぐはたらきがあります。
ナスの注意
ナスを食べる際に、気をつけておくことを以下よりご紹介します。
妊婦さんは量を控えたほうがいい?
「秋なすは嫁に食わすな」という言葉がありますが、その理由のひとつとして、ナスは体を冷やしてしまうからという説があります。
特に、妊婦の方にとって「冷え」は大敵です。母子ともに不調の原因となります。
アレルギーに注意
ナスアレルギーの方がナスを食べると、口や喉のかゆみ、ぜんそくのような激しい咳が出ることがあります。
ナスを食べたときに、体の不調を感じた場合は、食べることを控え、一度病院に行ってアレルギーの有無を確認することをおすすめします。
まとめ
今回は、ナスの効能・栄養についてご紹介しました。
ナスのおもな成分・栄養素
- カルシウム
- カリウム
- 鉄
- ビタミンB群
- ビタミンC
- 食物繊維
- ナスニン
- コリン
ナスの効能
- 体を冷やす
- 便秘の解消
- 眼精疲労の解消
- 老化防止
- 美白効果
- がん予防
- 肥満防止
妊婦さんや、ナスアレルギーの方は
量を控えたほうがよいでしょう。
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