
夏はオクラがおいしい季節です。あのネバネバが苦手って方もいますが私は、大好きです。ファミレスのサラダバーで見つけたら、10本くらい食べちゃいます。コンビニでサラダを買うときは、大抵、オクラ入りの海藻サラダです。
さて、そんなオクラですが、さまざまな栄養素を含んでおり、体の健康維持を強力にサポートしてくれます。あのネバネバには、体によいさまざまな効能があるのです。
今回は、オクラの効能と栄養素について、ご紹介します。
「オクラ」は日本語じゃない!?
「オクラ」という名称は、実は日本語ではありません。
「オクラ」は、英語では「okra」と書き、発音も「オクラ(オークラ)」なんです!
なお、「オクラ」の語源のルーツは、ガーナで話されるトウィ語の「nkrama」からきているそうです。
- えっ、オクラって日本語じゃないの?
- 日本古来の野菜かと思ってたのに・・・
- 「オクラ」って、どうみても日本語の響きじゃん
そう思う方も多いはず。私もそうでした。
実は、オクラが日本に入ってきたのは明治初期で、食用として普及し始めたのは1950~1960年頃からだそうです。
比較的、日本における歴史は浅いんですね。ちなみに、オクラの和名は「アメリカネリ」といいます。「ネリ」というのは、沖縄や鹿児島、伊豆諸島などで以前から食べられていた、オクラの近縁種のことだそうです。
オクラの効能と栄養素
オクラといえば、あのネバネバです。豊富な栄養素が含まれています。
以下より、オクラの栄養素と効能についてご紹介していきます。
βカロテン(ビタミンA)
オクラには、レタスの3倍ものβカロテンが含まれているそうです。βカロテンは、抗酸化作用をもっており、体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。
以下の効能があります。
- 視力の維持
- 皮膚、粘膜、免疫機能の正常化
- がん予防
- 美肌効果
- 髪の健康維持
- 呼吸器系統の健康維持
カリウム
カリウムは、ナトリウム(塩分)を排出する役割をもっています。ナトリウムの過剰摂取や、カリウム不足の状態になると、体内では、塩分濃度を保つために水をたくわえるようになります。これが、むくみの原因です。
オクラは、カリウムを豊富に含んでいますので、むくみの解消に効果があります。
カルシウム
オクラにはカルシウムも含まれており、
- 骨を頑丈にする
- イライラの緩和
といった効果があります。
ムチン
オクラのネバネバは、ムチンという成分で、タンパク質と、糖類が結合したものです。
ムチンは、目や呼吸器、胃などの粘膜にも含まれており、高い保水力でこれらを保護しています。
ムチンを摂取することで、粘膜の機能が整い、以下の効能が期待できます。
- 胃炎・胃潰瘍予防
- ドライアイの予防
- 風邪などのウイルスの侵入防止
- 肝機能・腎機能の正常化
また、ムチンには、タンパク質の分解を助ける効果もあります。摂取したタンパク質を、効率よくエネルギーにしてくれます。
- 疲労回復
- 夏バテ防止
に有効です。
そして、ムチンを構成する水溶性食物繊維には、以下の効能があります。
- 整腸作用。便秘や下痢などの症状改善
- コレステロール・中性脂肪値を下げる
- 血圧・血糖値の急激な上昇を防ぐ
あのネバネバには、体によい、多くの効能が含まれているんですね。
まとめ
今回は、オクラの効能と栄養素についてご紹介しました。
ネバネバ成分のムチンをはじめ、βカロテン、カリウム、カルシウムなど、たくさんの健康効果があります。
今の時期ですと、ちょうど夏バテ対策にも効果が期待できます。
夏野菜がおいしくなる季節が近づいてきました。オクラをおいしく食べて、暑い夏を元気に過ごしましょう
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