
夏の水分補給におすすめなのが、麦茶です。
麦茶は、汗で失ったミネラルを補給できますし、カフェインが含まれていないので、利尿作用による水分排出の心配もありません。
ところで・・・
麦茶が夏の水分補給に適している理由として「ノンカフェインだから」ってのをよく聞きますが・・・そもそも、カフェインの効能については、ぼや~んとしたイメージしか持っていない方が多いとおもいます。
今回は、そんな「カフェイン」のメリット・デメリットを整理したうえで、なぜ麦茶が夏に適しているのか、じっくり確認していこうと思います!
もくじ
カフェインとは?
カフェイン(英: caffeine, 独: Coffein)は、アルカロイドの1種であり、プリン環を持ったキサンチンの誘導体として知られている。興奮作用を持ち精神刺激薬のひとつである。カフェインは、アデノシン受容体に拮抗することによって覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を示す。
コーヒーとかに含まれていて、飲むと眠気がスッキリするやつ!くらいの認識でしたが、定義をみてみると、結構むずかしい単語が並んでいますね・・・(;^_^A
カフェインのメリット
カフェインのメリットをご紹介します。
覚醒作用
カフェインは、中枢神経(脳や脊髄など)を興奮させます。そのため、眠気や疲れを抑えられます。
寝起きや、徹夜作業など、目を覚ましたい時、寝てはいけないときに効果を発揮します。
私は、毎朝コーヒーを飲んでます。実際に、眠気が覚めていくのを体感しています。コーヒーを飲んで、仕事・勉強モードに切り替える方も、多いのではないでしょうか?
鎮痛作用
カフェインには、血管収縮作用があり、頭痛をやわらげる効果があります。片頭痛は、脳の血管が拡張し、周囲の神経を刺激することが原因で発生します。カフェインを摂取すると、一時的に血管が収縮するため、効果があるのです。
私も頭痛もちですが、パソコン作業などで頭が痛くなりはじめたら、コーヒーを飲みます。体感ですが、結構な確率で楽になります。
利尿作用でデトックス効果
適度な利尿作用は、デトックス効果を期待できます。体内で不要となった老廃物などが、尿とともに排出されるからです。肌荒れや、むくみの改善に効果があります。
カフェインのデメリット
カフェインのデメリットをご紹介します。
胃が痛くなる
カフェインは、胃液の分泌を促進します。そのため、空腹時などに摂取しすぎると、胃の粘膜を傷つけ、炎症を起こしてしまいます。
空腹時はカフェインの摂取を避けることと、一度に大量に摂取しすぎないように気をつけましょう。
眠れない
カフェインには、上述のとおり覚醒作用があり、寝る前などに摂取すると、睡眠の質が下がるおそれがあります。カフェインの持続効果は、8~14時間と言われておりますが、飲み物の種類によって違いがありますし、何より個人差があります。ご自身で飲んで確かめてみて、睡眠に影響がない時間帯を確認しておくことが大切だと思います。
ちなみに私は、夕食後にコーヒを飲むと、ちょっと眠りにくいな~、と感じます。なので、「コーヒーはお昼まで」ってのを自分ルールで決めています。
利尿作用は水分補給に不向き
上述のとおり、カフェインには利尿作用があります。カフェインを摂取し過ぎると、体内に必要な水分までもが、尿として排出されるおそれがあります。運動・入浴時など、汗を多くかくシーンでの水分補給には、不向きです。
妊娠中は大量摂取を控えましょう
妊娠中は、カルシウムの摂取が大切になりますが、カフェインを摂取すると、これらの成分が尿として排出されやすくなるそうです。
それだけでなく、胎児にも影響があります。妊娠中にカフェインを摂取すると、胎盤を通って胎児にもカフェインが行き届きます。
胎児は、まだカフェインをうまく排出できないため体内にカフェインを残してしまいます。すると、胎児の発育が阻害されたりなど、悪影響をおよぼす可能性があると言われています。
1日1杯程度のコーヒーなら問題ないと言われていますが、気になる方は、摂取を控えたほうがよいかもしれません。
ノンカフェインの麦茶が、夏に最適な理由
- 強い利尿作用がない為、水分が逃げない
- 覚醒作用がない為、夜の睡眠を妨げない
この2点だと思います。
1については、夏は汗をかくので、とくに水分が流出しやすいです。加えて、利尿作用により、尿として水分が排出されると、水分不足になり、ひどい場合は脱水症状を引き起こす可能性があります。その点、麦茶はノンカフェインなので、心配がありません。また、ミネラルが豊富に含まれているため、汗で流出したミネラル分の補給にも適しています。
2については、夏の夜は、ただでさえ暑くて寝苦しく、睡眠の質が下がりがちです。カフェインの覚醒作用は、睡眠の質を下げてしまいますので、摂取する時間帯に注意が必要です。麦茶にはカフェインが含まれていませんので、夜に飲んでも、睡眠を妨げることはありません。
カフェインを含む飲み物
- 玉露
- コーヒー
- ココア
- 栄養ドリンク
- 抹茶
- 紅茶
- 緑茶
- ほうじ茶
- 烏龍茶
- 番茶
- コーラ
などです。
眠気覚ましや、集中したいときなどにどうぞ。ただし、摂取のしすぎに気をつけましょう。玉露は、意外とカフェイン含有量が多いです。
カフェインを含まない飲み物
- 麦茶
- そば茶
- ルイボスティー
- ごぼう茶
- 甜茶
- どくだみ茶
- 黒豆茶
などがあります。
寝る前や妊娠中など、カフェインを抑えたいときは、こちらの飲み物を飲むとよいでしょう。
まとめ
今回は、カフェインのメリット・デメリットを通して、麦茶が夏に適している理由を確認しました。
カフェインのメリット
- 覚醒作用
- 鎮痛作用
- 利尿作用(デトックス効果)
カフェインのデメリット
- 胃痛
- 眠れない
- 利尿作用による水分流出
- 妊娠中は量を控える
麦茶にはカフェインが含まれていないので利尿作用による水分流出や、眠れなくなるといったことはありません。
ミネラルも含まれておりますし、夏の水分補給には最適です。そして、コストも安いのがうれしいところ。
麦茶を飲んで、暑い夏を乗り切りましょう!
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